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還暦おやじのスタディアブロードWith ウクレレ㊵I ate a cake yesterday!

「I ate a cake yesterday」にネイティブはびっくり!

テキストの「I ate a fish yesterday.」と「I ate some fish yesterday.」の違いを読んでいる。

この二つのフレーズには、明らかなイメージの違いがあります。話し手が言葉を投げかけることで、聞き手は「映像」を頭に思い描きます。

「a」がついているということは、「ひとつ」と数えられるということです。「ひとつのまとまった形がある」という言う事で「それ以上崩してはいけない、一個のまとまった形」です。

つまり、「a fish」は「魚という形=魚丸ごと一匹」という事になります。

では、「some fish」で注意してほしいのは、「fishes」になっていない、つまり「単数」も「複数」でもないということは「数えられない」という事です。

 数えられないということは「まとまった形ではなく、性質としてみている」ことになります。

言い換えれば「いくら砕いても氷は氷」というのと同じように「いくら崩しても魚は魚」という「魚肉という性質を持つもの」としてみているわけです。

ですから「some fish」は「魚肉をいくらか」なので「魚の切り身をいくらか」ということになります。

 

Call me taxi, please.私をタクシーと呼んでください。

   英会話の本に書いてある定番の「call me a taxi, please.」タクシーを呼んでくださいという時に、間違って「call me taxi, please.」と言い間違えたら、私の事をタクシーと呼んでくださいとなってしまう。タクシーを呼んで欲しいなら無難なのは「Call a taxi.」や「Call a taxi, for me.」です。

 ケーキについても、触れておきましょう。

「I ate a cake yesterday.」の場合は、ホールケーキ丸ごと食べたことになりますので、英語ネイティブはびっくりするでしょう。

 ワンホールのケーキは数えられる可算名詞ですが、切ってしまうと数えられない不可算名詞となります。従って、ショートケーキを食べた場合は「I ate a piece of cake yesterday.」昨日、一切れのケーキを食べたとなります。

そして、「ケーキは好きですか?」は「Do you like cake?」となります。

そして、「ケーキはいかがですか?」や「ケーキ食べたいですか?」と聞きたいときは「Would you like some cake?」でも「would you like some cakes?」両方とも正解です。

厳密には、ホールケーキを前にして切り分けましょうかという場面では、「cake」を使い、いろんな種類のショートケーキを前にしている時は、「cakes」を使います。

先ほど「fish」について触れたので、間違えやすい「fish」と「fishes」について、説明をします。

 まず、「私はトマトが好きです」を英語でいうと「I like tomatoes.」ですね。トマトを複数形にするのは、「あるひとつのトマトが好き(=単数形)」ではなく。「トマト全般が好き(=複数形)」と考えるからです。

では、「私は魚が好きです」という場合はどうなるでしょうか?トマトの例を見れば「I like fishes.」と答えてしまいそうですが正解は「I like fish.」です。

I like fish.

実は、「fish」の複数形は「fish」と「fishes」とがあるのです。その使い分けについて、確認しておきましょう。

まず、「fish」は「魚の数が複数(2匹以上)の場合に使い、魚の種類は問われないことがポイントです。

つまり、「同じ種類の魚が複数」の場合にも「違う種類かどうか分からないけれども魚が複数」の場合にも使うことが出来ます。

一方、「fishes」は「魚の種類が複数」の場合に使うことが出来ます。

違いを分かりやすい例文で以下に紹介します。

「There are many fish swimming in the tank.」水槽の中に沢山の数の魚が泳いでいます。

「There are many fishes swimming in the tank.」水槽の中には沢山の種類の魚が泳いでいます。

この二つの例文を比較すると違いが納得できますね。しかし、「沢山の種類」を「many kind of ~」を使う場合には「fishes」でなく「fish」を使います。

このテキストを読んで「a」の大切さについて、マーガリンに質問をしてみた。質問内容は、「taxi」についてだ。テキストのフレーズを指さして訊いてみた。

そうして分かったことだが、これはジョークだそうだ。親しい間柄やホテルでもジョークとして使うということが分かった。なるほどと感心した。

マーガリンからネイティブのジョークを教えてもらった。

飛行機で食事を選ぶときに、ビーフとチキンどちらにしますか?って聞かれて、「I’m chicken.」というやり取りです。

「私はニワトリです。」とか「私は臆病者です。」となってしまうそうで、正しくは、「Chicken, please.」だが、英語ネイティブは両肘で鳥の真似をして「I’m chicken.」といってジョークとして使うそうだ。

愉快なおやじとしてはマニラのレストランでやってみたいという衝動にかられたことは言うまでもない。そんな楽しい話でレッスン時間は終了した。

英語での日記の宿題

新しい、フレーズのレッスンは明日に繰り延べされて、録音の宿題がなくって嬉しいと思っていたら違う宿題を出された。それは、朝起きてから寝るまでにしたことを日記に書くことだった。

おいおい、なんでやねんと、言いたいところだったがやっぱりマーガリンには断れない雰囲気があり、心の中で鬼って叫ぶのがやっとだった。

 それにしても今まで日記をつけたこともない人間が、英語で日記を書く破目になるとはやれやれ困ったものだ。

夜食まで時間があるので、気分転換の為にウクレレを弾き語りすると、カントリーロードの歌詞の事が気になってきた。

ノートパソコンで「カントリーロード、ウクレレ」で検索してみたら、youtubeの簡単ウクレレ教室で、カントリーロードの弾き語りをガズさんが解説する動画を見つけることが出来た。

早速、動画を見ながら練習。「Take me to the country roads.」の曲に日本語の歌詞をつけたものと聞いていたが、私が持っている楽譜とはコードが異なっていた。

そこで、いつも利用させていただいているサイトから、カントリーロードの楽譜をダウンロードして確認して見たがやっぱりコードの割り付けが少し違っているようだった。

そうか!それでみなの歌とズレてしまってウクレレを弾いていても気持ち悪かったことに合点がいった。

帰国する前の発表の時にもう一度ウクレレで、カントリーロードを弾くことになったら今度は完ぺきな弾き語りが出来るように練習しておきたい。

そう思って楽譜をUSBに入れた。そうだ今日の夕食の時に食堂に早めに行ってフルーツに頼んでプリンターで印刷して貰おう。と、考えた時に、ふと、フルーツなら私が中学生で初めて習ったフレーズを使うチャンスをくれるのではないかという思いがふつふつと湧いてきた。

それに、ジブリの魔女の宅急便の事も聞いてみようと思いながらUSBとボールペンには見えない不思議な形のペンを持って、食堂に向かった。

 事務室のドアをノックして

鍵:「Excuse me, Is Mrs. Fruit here?」 すみません、フルーツさんはいますか?

フ:「yes, I am.」はい、いますよ。

鍵:「Hi! Fruit. I have something to ask for.」やあ、フルーツ。頼みたいことがあるんだけど。

フ:「Please go inside.どうぞ中に入ってくらさい。」

鍵:「Thank you.」ありがとう。

フ:「What is it like?」どんなことでしょか?

鍵:「このUSBから楽譜を印刷して欲しいのです。」

嬉しいことに事務室内は日本語を使うことが出来るのです。そして、フルーツはUSBを印刷機に挿入してから私に聞いてくれた。

フ:「このうちのどれれすか?」

鍵:「カントリーロードの楽譜です。」

フ:「何枚しますか?」

鍵:「1セットお願いします。印刷代はいくら?」

フ:「分かりました。ワンセットで2枚でしたら只でいいれす。」

鍵:「ありがとう。」

プリンターからカントリーロードがA4で2枚出力された。

フ:「Wow。カントリーロードの日本語の楽譜。「Can I have this?」これ貰ってもいいれすか?」

鍵:「いいけど、どうするの?」

フ:「ウクレレ好きの友達にあげたいのれす。彼女らは、えーと、日本語が分からない。”Nursing home”は日本語だとなんていうのれすか?そこでやっているのれす。」

鍵:「老人ホームで、演奏しているのですね。」

フ:「そうそう。老人ホーム、でやるでなくって演奏でしたれすね。そうら、シゲも彼女のウクレレの練習に参加しないれすか?」

鍵:「Sounds good. 」いいね。
と、気乗りがしないけど日本人特有の外交辞令であいまいに答えたら。
フ:「Thanks」と言われて本当に一緒に練習することになってしまった。
鍵:「Can you tell me a little?」ちょっと教えて貰ってもいいですか?

フ:「なんですか?」

鍵:「どうして、みんなカントリーロード歌えるの?」

フ:「何時もカラオケで歌っているかられす。特にカントリーロードは映画の場面が映るから最高なのれす。シゲはまだ行ったことない?」

耳をすませば

鍵:「行ったことないです。」

フ:「みなジブリ映画の歌が好きれ、一緒に歌ってますよ。」

鍵:「フルーツは行くの?」

フ:「今はいかないれすよ。えー、日本語が分かりません。“How do you say Pregnant in Japanese?”pregnantは日本語でなんというのれすか?」

鍵:「妊娠です。」

フルーツはこのスクールのオーナー!

フ:「ありがとう。妊娠の前は毎日行っていましたよ。」

鍵:「毎日?」

フ:「そうれす。私はオーナーれすから。」

鍵:「えーつ、オーナーなの?」

フ:「そうれす。このスクールもオーナーれす。」

鍵:「凄い!オーナーなんだ。びっくりです。」

フ:「私の旦那がオーナーれす。」

鍵:「旦那がオーナー?旦那は校長じゃないの?」

フ:「いいえ。旦那は日本人れすがここにはきません。」

鍵:「そうなんだ。ところでフルーツは、ジブリ映画の魔女の宅急便を見たことある?」

フ:「Of course, I have seen it.もちろん、見たことありますよ。」

鍵:「似ているって言われませんか?」

フ:「オソノさんれしょう。みなに言われます。がっはっはっはっ。」

鍵:「笑いかたもそっくり。」

フ:「みなにやってって言われるから、まねしてるのよ。」

代官と同じで似ていることを武器にしているんだ。それで、好感度高いんだなぁ。それもコミュ力なんだと妙に感心した。

鍵:「もう一つ聞いてもいいですか?」

フ:「なんれすか?」

鍵:「ジャムはなぜ私が望む授業をしてくれるようになったの?」

フ:「がっはっはっはっ。それは、あなたが危ない人だから断ると怖いわよ。って私が言ったかられす。」

鍵:「えっ、そうだったのか。あっはっはっは。」

フ:「ジャムもマーガリンも凄く怖がっていたれす。」

鍵:「そうだったのか。」

初めてのThis is a pen.

例のペンを取り出して、フルーツに見せながら。

「ノートに書いておかないといけないね。」と言ってみた。

フ:「This is a ballpoint pen, isn’t it?」それはボールペンね。

鍵:「Yes, this is a pen. But, why do you know it.」そうです。これはペンです。しかし、どうして知っているの?

と言いながら、このフレーズを始めて使えたことに嬉しくなって、にやにやしている。

フ:「シゲ。なんだか嬉しそう。どうしたのれすか?これは私が日本からお土産として買ってきたのれす。」

鍵:「なあんだ。知っていたのか?残念!」

フ:「どうかしたのれすか?」

鍵:「いいえ。なんでもないですよ。話をしてくれてありがとう。またね。」

フ:「See you.」またね。

語学を教える際のさじ加減は難しい!

私は、ドアを開けて食堂の高齢者テーブルの椅子に腰を降ろしたが、夕食までは少し時間があるのでボーとしている。

スタッフが忙しそうに料理を並べているのを見ながらフルーツは「です」が「れす」になってしまう、それを指摘して教えるのもいいけど、そのままの方が可愛いしフィリピン流日本語もいいじゃないかと考えながらフルーツとの楽しい会話の余韻に浸っていた。

そのように考えてみると語学を教える際のさじ加減の難しさを感じてしまう。それにしてもフルーツの旦那の事が気になってしょうがない。

日本人ということだがどんな奴かあってみたい。なんだろうこの感覚。今まで忘れていた、いやいや無難に生きるために抑え込んできた感情が呼び覚まされて表に出てきた。

興味本位ということではなく、ライバル心、いやいや、明らかに嫉妬とだ。久しぶりに若かったころのように心がざわめいている。

俺もまだまだ若いなぁ。などと苦笑いしている時に、「シゲ。こんばんは。」の声で現実に引き戻されてしまった。

声の主は、ユリだった。

ユ:「シゲの自己紹介は最高だったわよ。」

鍵:「ユリのパフォーマンスも良かったよ。」といって握手した。お互いに自己紹介を経験したことで、この時からユリさんからユリと言えるようになった。

ユ:「ありがとう。でもあなたにブラボーって言われて恥ずかしかったわよ。」

鍵:「いや、チョットやりすぎたかな。そうだ、掲示板にチェックしないと。」と言って、立ち上がって明日の昼食はいらないという欄に名前を書いた。

席に戻るとチエさんもユリのとなりに座っていた。

ユ:「明日の昼食はどうしていらないの?」

明日のランチはマクドナルドで

鍵:「明日のランチはマクドナルドに行く予定なんだ。」

チ:「エーッ、どうしてそうなるのかしら?」

ユ:「ここの食事に飽きたんじゃない。」

鍵:「いいや。英会話の勉強ですよ。」

と言いながらいつも持ち歩いているノートを二人に見せた。

ユ:「へえー。こんな勉強をしているんだ。」

鍵:「僕は折角マニラにいるんだから実践勉強をしたいと考えているんだ。英会話をシチュエーションごとにレッスンして貰って、実際にお店に行って注文してみたい。これは日本での英語学習では出来ないことだから。」

あれれ、僕という言葉を自然に使うことが出来た。それに二人とも違和感がないようだ。

ユ:「それって良いわね。私も連れてってよ。」

チ:「私も是非ご一緒したいわ。如何かしら?」

鍵:「では、お二人ともご一緒しましょう。掲示板にサインして。」

そんな会話で盛り上がっていると玉ねぎさんが話に割り込んできた。

玉:「シゲ。あなたの自己紹介秀逸だったわ。ウクレレのパフォーマンスもグッドでしたわよ。やるわね。あなた。私は素敵なストランを知っているので、今度こちらの夫婦と一緒にフィリピン料理とワインを楽しみません?『It’s okay with my treat.』あっ失礼。私のおごりで構いませんことよ。」

自己紹介をしてから急に皆が声を掛けてくれるようになったが本音を言うと煩わしい。

おまけに、私より遥かに英会話能力の高い、空港から一緒に来た男性から相談に乗ってほしいと声を掛けられた。

確か彼は自己紹介の時にケンと呼んで欲しいと言っていたが、ケンは私に何を相談したいのだろう。

そんなことを考えながら部屋の前まで来たが、今日も隣の犬の鳴き声が聞こえない。名前も知らないしまだ顔もみたことがない犬なのに、犬好きの私としては少し心配だ。







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