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Prog Metalの2010年代を振り返る:後編

前回の続きでございます。

4. ジャズ/フュージョン/変異系

まず前編で触れたインストゥルメンタル勢の項とも共通するが、メタルをベースとしつつフュージョンやジャズ領域の音楽を本格的にやっているバンドが多数存在する。ドイツのCounter-World ExperiencePanzerballettはまさにジャズメタルというべきアグレッシヴなアンサンブルを展開しているし、Animals as LeadersのJavier Reyesによる別バンドMestisも、引き出しの多さとエモーションに溢れた作品を出している。先日来日公演を行ったArch Echoも、フュージョン的展開にメタル固有の気持ちよさやドライヴ感・キャッチーさをブレンドした見事なアルバムをリリースしたばかり。

変わり種系としては、90年代から活動を続けジャズもパンクも取り込んだ異様に明るいノリで超絶変態技巧を炸裂しまくるフランスの老舗Mörglbl、プログデスにラテン音楽を大幅導入しているメキシコのAcrania、不可思議スウィング&オペラ感を放つスウェーデンのDiablo Swing Orchestra、元々は超正統ジャズをやっていたのにどういうわけか極悪ジャズメタルへと変貌しKing Crimson "21st Century Schizoid Man"カヴァーで凄まじいインパクトを与えたノルウェーのShiningあたりが代表的なところだ。

<参考音源>
Shining - Blackjazz (2010)
Diablo Swing Orchestra - Pandora's Piñata (2012)
Panzerballett - Tank Goodness (2012)
Mestis - Polysemy (2015)
Mörglbl - Tea Time for Punks (2015)
Acrania - Fearless (2015)
Counter-World Experience - Pulsar (2016)
Arch Echo - You Won't Believe What Happens Next! (2019)


5. Djent

この分野に関してはMeshuggahAnimals as Leadersという二大巨頭が個性とセンスの面であまりにもずば抜けており、その点は2010年代においても不変であった。両バンドとも一切衰えることなく素晴らしい作品を発表し続けている。

一方でDjentの急速な普遍化により、前回触れたインスト系や後述するエクストリーム界隈を中心としてDjentyな要素を取り込んでいるバンドが現在は大多数となっている。Djent観点での区別化が難しくなり、加えて本家MeshuggahがDjentというジャンルネームに対して割と冷めたコメントをしたことも追い打ちとなったため、かつてほどの勢いや人気は感じられないものの、そんな中にあってもいくつかのバンドは印象的なアルバムをリリースしている。Djentのカッコよさに正面から真っ向勝負を挑んだオーストラリアのScoredaturaやアメリカのCircuit of Sunsはこの分野の音の魅力を再認識させる内容で本当に素晴らしかった。エレクトロ/IDMをDjentと融合させたフランスのThe Algorithm、エレクトロ+アンビエントでDjentの表現に挑んだアメリカのThe Phineas Incarnationの斬新な発想もお見事。

<参考音源>
Meshuggah - Koloss (2012)
Monuments - Gnosis (2012)
Animals as Leaders - The Joy of Motion (2014)
Circuit of Suns - Circuit of Suns (2015)
The Algorithm - Brute Force (2016)
The Phineas Incarnation - Liquid Karma (2016)
Scoredatura - Honest Oblivion (2018)


6. エクストリーム方面

メタルコアやデスコア、カオティックコア、エモーショナルハードコアを基盤とするバンド群に関しては、2010年代も相変わらずの人気の高さを誇っていた印象を受ける。テクニック/ミュージシャンシップの高さも相まって、プログメタル成分を孕む音楽性としては最もファンの多い分野ではないだろうか。Protest the HeroTexturesBorn of OsirisGood TigerArchitectsGhost IrisModern Day Babylonあたりの作品が代表的。

ブラックメタルを展開しているバンドがプログ界隈で注目され始めたことは、この10年における大きな特色の一つと言える。ブラックメタルファンの中には「Prog」扱いされることに拒否感覚を覚える方も少なからずいるとは思うが、プログ視点で見た場合、ブラックメタルが有する神秘性・思想性・哲学性・物語性・世界観構築手法が回り回ってプログのそれと共通項を持ち始めた点がとても興味深い。Alcestの活躍は周知の通りだし、Ihsahnというブラックメタル顔役の一人がプログレッシヴなベクトルをがっつり志向していることも大きく影響しているだろう。2020年を目前にしてリリースされたLiturgyの新作も文句なしの名盤だ。Zeal & Ardorにも代表されるようにこの分野が「メタル外」からも強く興味を持たれている現象も特筆すべきだし、プログメタルを拡張していく可能性を最も携えた領域として、次の10年で動向がどのように変わっていくのかが楽しみである。

Ulverについてはブラックメタルな初期と比べ現在はまったくの別バンドになっているし、もはやメタルですらないのかもしれないが、やってることは完全に「ダークアンビエントなTangerine Dream」なのでプログ観点では今後の作品にも非常に期待したい。

2019年に大いに人気を博したBlood Incantationに関しては、アナログB面丸々にあたる後半の2曲をあのようなサイケデリックプログ曲で占めているという意図性、そしてsinさんもインタビューで指摘していたように、こういう作品がブラックメタルではなくオールドスクールデスメタルから出現したという点が、多くの人々の興味を引きつけた理由ではないかと思う。

<参考音源>
Alcest - Écailles de Lune (2010)
Protest the Hero - Volition (2013)
Modern Day Babylon - Travelers (2013)
Lantlos - Melting Sun (2014)
Born of Osiris - Soul Sphere (2015)
Good Tiger - A Head Full of Moonlight (2015)
Ghost Iris - Anecdotes of Science & Soul (2015)
Arcturus - Arcturian (2015)
Melechesh - Enki (2015)
After the Burial - Dig Deep (2016)
Architects - All Our Gods Have Abandoned Us (2016)
Textures - Phenotype (2016)
Ihsahn - Arktis. (2016)
Ulver - The Assassination of Julius Caesar (2017)
Callisto - Secret Youth (2018)
Zeal & Ardor - Strange Fruit (2018)
Liturgy - H.A.Q.Q. (2019)
Soen - Lotus (2019)
Blood Incantation - Hidden History of the Human Race (2019)


7. アンビエント/エレクトロ

TesseracTSkyharborのメンバーによるWhite Moth Black ButterflyThe Dillinger Escape PlanのGreg Puciatoらが結成したThe Black QueenRiversideのMariusz DudaによるサイドプロジェクトLunatic Soulといったバンドは、トリップホップやシンセウェイヴといったエレクトロを中心に据えた空間性のある音楽を展開しており、いずれも良作揃い。プログメタル(やそれに近いところ)からこういった志向をもつユニットが誕生しつつある状況を踏まえると、「2nd以降のCynicがいかに先進的であったか」を思い知らされる。なにかと1stの『Focus』がピックアップされがちなCynicだが、ゼロ年代から2010年代初頭にかけて発表した諸作品のアンビエントなテイストは今のシーンの潮流を完全に先取りしており、その点で再評価がなされるべきだと思う。

<参考音源>
Cynic - Carbon-Based Anatomy (2011)
The Black Queen - Fever Daydream (2016)
Lunatic Soul - Fractured (2017)
White Moth Black Butterfly - Atone (2017)


8. ドゥーム方面

Baronessのようなサイケ/スラッジ感覚を強く有したバンド群が「Prog」なのかどうかは見解が分かれるところだろうし、(プログとは違うんじゃね?)な意見も大いに理解できる。おそらくこのへんの立ち位置は、70年代におけるAtomic RoosterCaptain Beyondといった「プログの近親的な場所にいるハードロック」と感覚的に近いのではないだろうか。とはいえIn the Woods...Zeal & Ardorのようにブラックメタル系プログとしても認識されうるバンドも少なくなく、2020年代になんらかの指標が立ちそうな予感がする。今後も注目していきたい領域だ。

<参考音源>
Beardfish - The Void (2012)
Vulture Industries - The Tower (2013)
Void of Sleep - New World Order (2015)
Polar Polar Polar Polar - 32 Août (2016)
In the Woods... - Cease the Day (2018)
Baroness - Gold & Grey (2019)


9. 2010's 地位確立勢

PeripheryAnathemaHakenといったバンドはこの10年を通して大物としての地位を完全に不動のものにしたと言っていいだろう。Anathemaに関してはあれほど印象深く素晴らしいアルバムを連発しているにもかかわらず、意外にも彼らの音に影響を受けた類似バンドが現時点ほとんど存在しない。逆に言うと2020年代はAnathemaフォロワーがどれだけ出てくるか、が注目ポイントの一つではないだろうか。Devin Townsendも常に安定した人気とクオリティを誇っており、特に2019年リリースの最新作がキャリア最高傑作レベルの出来であったことから今後もその地位は揺るがないものと思われる。そして2020年代に大きな期待を寄せたいのが、現在制作中と報じられているKarnivool待望の新作だ。あのToolのテイストを継承するバンドとしては今なおその質と個性の面で他の追随を許さない。2019年におけるToolのように、待った甲斐のある作品を届けてくれることを期待したい。

<参考音源>
Anathema - Weather Systems (2012)
Periphery - Periphery II: This Time It's Personal (2012)
Haken - The Mountain (2013)
Karnivool - Asymmetry (2013)
Devin Townsend - Empath (2019)


10. 伝統的プログメタル勢

80年代〜90年代におけるプログレッシヴメタルバンドの系譜に連なり、パワーメタルやシンフォニックメタルとも接点のある音楽もまた、依然としてバンド数/作品数では多数を占めている。ノルウェーのCircus MaximusやイタリアのDGM、オーストラリアのTeramazeあたりの作品は必聴。Conceptionの復活や、元Dream TheaterのKevin Mooreが参加したフィンランドのAvandraが話題となったことも記憶に新しい。Shokranの中心人物であるDmitry Demyanenkoはソロ作もネオクラシカル風味満載で素晴らしく、今後のプログメタルシーンをリードする存在の一人となるだろう。

<参考音源>
Fair to Midland - Arrows & Anchors (2011)
Circus Maximus - Nine (2012)
DGM - Momentum (2013)
Abandoned Stars - Fragments (2015)
Dreadnought - Bridging Realms )2015)
Earthside - A Dream in Static (2015)
Teramaze - Her Halo (2015)
Condition Red - Illusion of Truth (2016)
Dmitry Demyanenko - Insomnia (2016)
Icefish - Human Hardware (2017)
Conception - My Dark Symphony (2018)
Voices from the Fuselage - Odyssey: The Founder of Dreams (2018)
Aeon Zen - Inveritas (2019)
Anabasis - Of Conviction (2019)
Avandra - Descender (2019)
Flaming Row - The Pure Shine (2019)
Hedfuzy - Waves (2019)
Shokran - Ethereal (2019)


11. Dream Theaterの2010年代

プログメタルの代名詞たる役割を担い続けてきたDream Theaterにとっての2010年代とはどのような時代だったのだろうか。バンド単体で見た場合、2010年秋にMike Pornoyが脱退を表明しMike Manginiが加入するという、まさに心機一転の10年だったわけだが、音楽的テイストの変化はともかく、特段クオリティを落とすことなくコンスタントに活動を続けている地力の強さはさすがであり、特に最新作『Distance Over Time』は会心の出来と言える内容で素晴らしかった。2019年ベストの中に入れる人も多いだろう。

そして2020年代を見据えたときに注目したいのが、彼らがこの10年でシーンの縦横交流を積極的に行っている点だ。特にJohn Petrucciは自身主催のギターイベント「Guitar Universe」でTosin AbasiAndy JamesJason RichardsonPliniといった若手ギタリストを積極的に招集。Jordan Rudessも「Keyfest」を立ち上げベテランから若手まで多様なプレイヤーを招いてイベントを行っている。

Dream Theaterのような地位にいる人間がこのような「後進の発見・育成・紹介」を行うというのはシーンの今後の持続的発展において大変に意味のあることであり、それを自覚的に行っている点は本当に頭が下がる。あまり目立たない部分ではあるが、彼らの功績として称えられるべきものだと思う。

James LaBrieに関してもこれは同様で、彼のソロ作への参加が注目を高めるきっかけとなったMarco Sfogliは、現在PFMのメンバーであると同時にVirgil Donatiらと共にIcefishとしても活動している。

なおMike Pornoyの社交性の高さはご存知の通り。Haken人気上昇の一端をPortnoyが担ったことは間違いないだろう。


12. プログメタルベテラン勢

80年代・90年代やゼロ年代から活動を続けるベテランバンドは概ね安定して高クオリティのアルバムをリリースし活動を続けている印象がある。VoivodWaltariMekong DeltaThresholdCryptopsyは音楽性を特段大きく変えることなく自身の個性を貫き続けているのが偉大だ。元Cynic勢によるExiviousToolDisillusionといった久しぶりな人たち、プログ方面へと完全にシフトしたBetween the Buried and MeNapalm DeathのMitch HarrisによるMenaceといったバンドの作品が印象深い。The Dillinger Escape Planの解散や、一瞬だけ復活したもののその後音沙汰のないCanvas Solaris、メタルな人たちではないのに(Juan AldereteはRacer Xメンバーではあるが、各種インタビューを読めば分かるように彼はどメタルな人というより「メタルもできる人」という印象)メタル界隈からも人気の高いThe Mars Voltaが活動休止中なのは少し寂しい気もする。

<参考音源>
Atheist - Jupiter (2010)
Canvas Solaris - Irradiance (2010)
Coheed and Cambria - Year of the Black Rainbow (2010)
The Dillinger Escape Plan - Option Paralysis (2010)
Between the Buried and Me - The Parallax II: Future Sequence (2012)
The Mars Volta - Noctourniquet (2012)
Mekong Delta - Intersections (2012)
OSI - Fire Make Thunder (2012)
Threshold - March of Progress (2012)
Exivious - Liminal (2013)
Fates Warning - Darkness in a Different Light (2013)
Mastodon - Once More 'Round the Sun (2014)
Menace - Impact Velocity (2014)
Queensrÿche - Condition Human (2015)
Waltari - You Are Waltari (2015)
Pain of Salvation - In the Passing Light of Day (2017)
Sons of Apollo - Psychotic Symphony (2017)
Cryptopsy - The Book of Suffering: Tome II (2018)
Freak Kitchen - Confusion to the Enemy (2018)
Voivod - The Wake (2018)
Arch/Matheos - Winter Ethereal (2019)
Disillusion - The Liberation (2019)
Opeth - In Cauda Venenum (2019)
Tool - Fear Inoculum (2019)


13. 国家的側面における多様性

BandcampやYouTube、Spotify等により、いまやあらゆる国のバンド/音楽が容易にアクセスできる対象となり、世界的に注目を浴びる時代となった。ここ数年のプログメタルにおけるその筆頭は、前編で触れたインドのPineapple Expressだろう。インドは他にも高いクオリティを誇るバンドが多く、DjentコアなDymburや、スラッシュテイストもあるプログメタルYonsampleのアルバムは最高だ。レバノンのAmadeus AwadやクウェートのAlyazといった中東方面、ブラジルのHereticやチリのDestinosといった南米バンド、バングラデシュのEclipse、独特の異国感を放つスウェーデンのLamashtuあたりの作品も素晴らしかった。

<参考音源>
Orphaned Land - All Is One (2013)
Amadeus Awad - Death Is Just a Feeling (2015)
Heretic - Leitourgia (2015)
Yonsample - Extropy (2015)
Eclipse - Prithibir Prohor (2016)
Flor de Loto - Árbol De La Vida (2016)
Lamashtu - Fallna Själar (2016)
Alyaz - Portrait (2019)
Destions - Metanoia (2019)
Dymbur - The Legend of Thraat (2019)


14. 2018〜2019年注目作品

ここ数年のプログメタルは名作・良作の宝庫である。これまで取り上げていないバンドの中からいくつかをピックアップしてみたい。

まずはなんといってもLeprousだ。彼らの進化は本当にすごい。最新作『Pitfalls』の何がどうすごいのか、は以前まとめましたのでそちらをご覧いただければ幸いです。

現代ポップス/ヒップホップを取り込んだLeprous『Pitfalls』の音楽性については、実はスウェーデンのPort Noirが2016年の作品で同様のアプローチを試行している。『Pitfalls』の完璧さが現時点ではPort Noirを上回っている印象はあるものの、彼らが今後Leprousを超える作品を作ってくるかどうか非常に楽しみなところだ。

トラップミュージックやハードヒップホップまで咀嚼したPolyphiaの最新作も驚異的だった。バンド当初は典型的なテクニカルメタルコアをやっていた(デモ音源でそれが確認できる)ことを踏まえると、ここまでの進化を遂げたポテンシャルの高さが恐ろしいことこの上ない。

ポストハードコアとプログメタルにポップスの感覚を乗せたドイツのTime, the Valuator、オールドプログとTonight Alive的オルタナポップをスムーズに融合させているアメリカのOk Goodnight、メタル感はほとんどないがプログロックと現代ヒップホップの相性の良さを証明しているOntologicsの作品もおすすめだ。2020年代のプログメタルのキーワードは確実に「現代ポップスと如何に向き合うか」になるだろうと思っている。

Tool直系のサウンドに骨太さを加えたフィンランドのWheel、「シンフォニック」の新基軸を見せたJoey FrevolaWilderunHakenのギタリストRichard Henshallソロ作、Extreme的なハードロック/ファンク要素をプログメタルとミックスしているLag I Runの新作もぜひご一聴いただきたい。

<参考音源>
Port Noir - Any Way the Wind Carries (2016)
Time, the Valuator - How Fleeting, How Fragile (2018)
Polyphia - New Levels New Devils (2018)
Wheel - Moving Backwards (2019)
Joey Frevola - Gone (2019)
Lag I Run - Vagrant Sleepers (2019)
Leprous - Pitfalls (2019)
Ok Goodnight - Limbo (2019)
Ontologics - Heading to the Outer Realm (2019)
Richard Henshall - The Cocoon (2019)
Willderun - Veil of Imagination (2019)


と、「現代のプログメタル」をざっくりとまとめてみた次第だが、この分野の音楽性がどれだけ多岐に渡っているか、その雰囲気だけでも感じ取っていただければ幸いである。なによりみなさんに伝えたいのは、これほど多種多様なバンドがいると新たな「可能性」を掘るのが本当に楽しいということ。「メタルはちょっと…」「Dream Theater的なノリは好みじゃなくて…」という理由でプログメタルに手を付けづらい人も多数いると思うが、前編・後編を通じてまとめたようにいろいろな切り口から入ることのできるジャンルなので、ぜひ気になるバンドからお試しいただき、結果的にみなさんが「新たなお気に入り」を見つける上での一助となれば嬉しい限りでございます。


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