みなさんはシャイニーカラーズにおけるユニットである「noctchill」をご存じだろうか？
浅倉透あさくらとおるさん・樋口円香ひぐちまどかさん・市川雛菜いちかわひななさん・福丸小糸ふくまるこいとさんの4名から成り立つユニットで、最大の特徴としては全員が「幼馴染」であることだろうか。それが最大の強みでもあり、弱みでもある。

ひとつずつ噛み砕いて解説していこう。まず、浅倉透さん・樋口円香さんは17歳で、福丸小糸さんが16歳、市川雛菜さんが15歳で、このグループのリーダーは浅倉透さんで、相関図としても浅倉透さんが中心で、そこに幼馴染で付き合いの長い樋口円香さん、浅倉透さんに後輩として甘え上手な市川雛菜さん、全体をまとめる福丸小糸さんといった相関図だろうか。

やっぱり一番面白いのは浅倉透さん→市川雛菜さん→樋口円香さんの三角関係だろうか。これほぼおっさんずラブだろ。田中圭だろ。そして、付随するように市川雛菜さん⇔樋口円香さんは仲が良くない。というより、相性が悪い。

ここがとても好きなのだ。「幼馴染」の中でも〇〇さんは好きで、△△さんはそんなでもないという関係が如実に表れている。ゲームなんだし、普通に全員が普通に仲良しでいいじゃんね。でも、それをしない。実際そこが一番良いのだ。リアリティを演出していて、微妙で繊細で面倒な関係性がとても良い。

でも、浅倉透さんはカリスマ的で生き方が面白いし、樋口円香さんは淡々と練習とかをこなせるし、福丸小糸さんはメンバー内でめちゃイジられてるし、市川雛菜さんもすごい地頭が良くて小悪魔的なポジションの4名で、外から見ると恐らく羨ましく、排他的に見えるのだろうか。

実際、283プロの他のアイドルグループでも幼馴染に言及してくることは多いが、本人たちはあまり気にしていない様子。そもそも他のグループとあんまり関わりが無くて、4人で家とかで遊んでたりするので他者が介入しづらいのは間違いない。

そして、noctchillという由来についてだが、

アイドルのユニット名で夜光虫なんてある？！？プランクトンの一種で「大発生すると発光する」とWikipediaに書いてある。なるほどな。意味は通ってるし綺麗だけど、すごい勇気だな。どうやって稟議を通したんだろうか。

noctはラテン語のnoctis（夜）+chill（冷気・落ち着く）という意味なので、そこから察するに「冷える夜」もしくは「落ち着く夜」とでも言い換えられるだろうか。すごいセンスだ。

個人的な意見を言うと、このユニットは「浅倉透さん」がいなくても輝ける素質を持っていると感じている。シンプルにポテンシャルの高い樋口円香さんと自己プロデュースとSNS媒体の使い方が異常に上手い弱冠15歳の市川雛菜さんが抜けてすごいのだ。逆に扱いの難しい福丸小糸さんや浅倉透さんが足を引っ張っているとは言わないまでも、本人たちの関係性はまとまっているように見えても、アイドルとしては方向性がバラバラになっていると感じている。それは彼女らも気付いていることだが、飽くまで4人でひとつなのでソロ出演などには抵抗感があるようだ。

これは推測でしかないが、恐らく怖いのではないだろうか？と感じている。自分ひとりで道を歩むことに。みんなが少しずつ誰かに依存していて、ひとりで大きく進むことを恐れている印象。それゆえにゲーム内では知名度が低めになっているらしい。現実だと色々な意味でかなり有名な気がするし、二次創作も2割くらいはnoctchill絡みな気がする。特に樋口円香さんが人気。

ちゃんと語ってしまった。オタクとしての役目をきっちり満了してしまった。このユニットの中では市川雛菜さんがもっとも私は好きで、自信というか自己プロデュースというか、自分の見せ方がとても上手いし、ポジション取りも抜群に上手いのだ。公園で花見の席とか用意させたら天下一品かもしれん。

でも、幼馴染だからといっても、他のユニットのが仲が良いと思う時もあるし、双子アイドルの大崎甜歌さん・大崎甘奈さんが仲良し度100だとしたら、このユニットは好き好きオーラは控えめで、少し甘く見積もってもせいぜい60くらいで、なんというかギリギリで保っている感じがする。友達というよりは仲間という感じ。もっと言えば4人でいる環境が好きで、実はあまり個人同士の付き合いは重要なのではないか？と思うほどだ。

それでも最後には輝けるシャイニーの素質がこのユニットの全員にあると私は信じている。