あさひ「冬優子ちゃん、ポケモン勝負するっす!」 2022/08/08 【3812文字】

あさひ「冬優子ちゃん、ポケモン勝負するっす!」

冬優子「ポケモン勝負? あんた、休憩時間そんなに長くないわよ? すぐ終わらせられるの?」

あさひ「すぐ終わらせて、早く次の撮影現場に行くっすよ!」

冬優子「ハァ・・・ 仕方ないわね... 終わったらすぐ移動するわよ?」

あさひ「わーい! 冬優子ちゃんは何を使うんすか?」

冬優子「あんたね・・・! ふゆがそれ言ったら不利になるじゃないのよ!」

あさひ「そうっすか? 私もう何使うか決まってるすよ?」

冬優子「それとこれは、話がちがっ...」

愛依「どしたん? あさひちゃんと冬優子ちゃん♪」

冬優子「愛依、あんた良いとこに来たわね! 審判やりなさいよ!」

愛依「え〜? ウチが審判って、何の〜?」

あさひ・冬優子「ポケモン勝負よ!(ポケモン勝負っす!)」

愛依「アハハ〜 2人とも本気だね〜 それじゃ、ウチに任せといて!」


愛依「じゃあ、お互い位置について... 最初のポケモンオープン!」

あさひ「じゃあ、行くっすよ! ハッサム!」

冬優子「行ってきなさい! モルペコ!」

愛依「お〜!どっちもマジイケてるね〜! これツイスタに投稿していいカンジ?」

冬優子「ちょっと...! 愛依、あんたしっかり見ときなさいよ!」

愛依「ごめんごめん、冬優子ちゃん! って、あさひちゃん、それウチが進化させたハッサムじゃん!」

あさひ「?」

あさひ「あ!そうっすね! 愛依ちゃんにも手伝ってもらったすね!」

冬優子(今、完全に忘れてたわね...)

冬優子(...ふゆの手持ちは『ラプラス』と『ミミッキュ』で、あさひのハッサムはちょっと面倒なのよね...)

冬優子(テクニシャン込みの『かわらわり』で気合いのタスキが発動しちゃうわね...! そうなると、次の『バレットパンチ』でモルペコが倒れちゃう...!)

冬優子「モルペコ!『イカサマ』よ!」

あさひ「ハッサム!『かわらわり』っす!」

あさひ「ハッサム!続けて『バレットパンチ』っす!」

愛依「モルペコ、戦闘不能〜! 冬優子ちゃんは次のポケモンを...って合ってるよね?」

冬優子「それで合ってるわよ。 よく戦ったわモルペコ  ボールの中でゆっくりしてなさい」

冬優子(これでふゆのモルペコは倒されちゃったけど、ハッサムはかなり体力が削れてる...)

冬優子(あさひの残った手持ちは今までの傾向から恐らく『リザードン』と『ダダリン』なのよね... 意外とバランス取れてるのがムカつくわ...)

冬優子(ふゆのラプラスはほぼ無振り60族だけど、ハッサムは65族だから素早さは絶対に負けてるわね... ここでダイマックスを切るしか...)

あさひ「冬優子ちゃ〜ん! 早くしてほしいっす〜!」

冬優子「っさいわね! 今考えてる途中なのよ!」

冬優子(まあ、普通にラプラスでダイマックスして、後はミミッキュに任せれば、問題は無いわね...)

冬優子「行ってきなさい!ラプラス!」

愛依「冬優子ちゃんのラプラス、めっちゃデカい! そんでチョーかわいいじゃん! 目くりくりしてる!」

あさひ「愛依ちゃん、私のハッサムも見て欲しいっす〜!」

愛依「ハッサムも赤くてギザギザしてて、チョーカッコい...」

冬優子「ラプラス!『キョダイマックス』しなさい!」

愛依「わっ! 冬優子ちゃんのラプラスいきなりキョダイマックスするからチョーびっくりした!」

冬優子「知らないわよ... あんた、審判でしょ!」

あさひ「ハッサム!『バレットパンチ』っす!」

冬優子「ラプラス!『ダイストリーム』よ!」

あさひ「あ〜! ハッサムが倒れちゃうっす〜!」

愛依「ハッサム、戦闘不能! あさひちゃん、次のポケモンを出して!」

冬優子(ラプラスがハッサムの『バレットパンチ』を受けちゃったけど、キョダイマックスもしてるし、さほど痛くは無いダメージよね...)

冬優子(まあ、ビギナーのあさひと言えど、流石にラプラスの弱点保険を警戒して、『かわらわり』は打ってこないわね... ふゆのラプラスは『ひかりのねんど』だけど)

冬優子(次は『リザードン』が来るか、『ダダリン』が来るか...)

あさひ「それじゃ、行くっすよ!トリトドン!」

冬優子「───ちょっと.....は?!  『トリトドン』ってあんた...! そんなポケモン今まで持ってなかったじゃない...!」

あさひ「そうっすか? そういえば、そうかもしれないっすね」

愛依「アハハ〜 あさひちゃん、どこでそのポケモン捕まえたん?」

あさひ「えっと、確かプロデューサーさんに交換して貰ったっす!」

冬優子(アイツ・・・! 今度会ったらただじゃおかないわよ...!)

あさひ「あ!トリトドンはなんで東と西で色が違うんすかね? なんかワクワクしてきたっす! 」

冬優子「ハァ・・・」

冬優子(まあ、あさひだし、過去の傾向なんて意味無いわよね... )

冬優子(トリトドンが『ちょすい』の場合だと、有効打が『キョダイセンリツ』しか無いわね... )

冬優子(控えめ特化キョダイセンリツでH振りトリトドンは確定2発ね... センリツのターンは勿体ないけど仕方ないわ...)

冬優子「ラプラス!『キョダイセンリツ』よ!」

あさひ「うぅ〜 効くっすけど、トリトドン「あくび」っす!」

冬優子(あさひのトリトドンの持ち物は『たべのこし』ね... ちょっと耐えられそうだわ...)

冬優子(ラプラスの特性は『うるおいボディ』だから、あくびは問題ないけど... 1ターンは絶対に眠っちゃうわね...!)

冬優子「ラプラス!もう一度『キョダイセンリツ』よ!」

愛依「お〜 あさひちゃんのトリトドンちょびっと耐えたね〜!」

あさひ「トリトドン!『だいちのちから』っす!」

冬優子(まあ、あさひはこういうチマチマしたタイプのポケモン苦手そうだわ... 次会った時はダダリンに戻ってるでしょうね...)

冬優子「煩わしいわね...」

愛依「えーと今、ダイストリーム→キョダイセンリツ→キョダイセンリツでキョダイマックスが終わって〜、あくびで寝て、起きて『フリーズドライ』でトリトドンを落としたから...」

愛依「今、雨ターンが4ターンで、壁ターンが3ターン目...で合ってる!? ウチもう頭パンクしそうなんだけど!」

あさひ「あ〜!トリトドンが倒れちゃうっす〜!」

冬優子「もう、あんたたちしっかりしなさいよ! 愛依もよく計算してたわね」

冬優子(ラプラスの体力は残り5割くらいかしら... かなり、あさひの裏に掛かってるわね...)

あさひ「仕方ないっすね! 行くっすよ!リザードン!」

愛依「今モンスターボール投げる時すっごい足上がってた! あさひちゃんカッコい〜!」

あさひ「リザードン! キョダイマックスして『ダイソウゲン』っす!」

冬優子(恐らく珠ダイソウゲンだと壁込みでも低乱数で倒れちゃうわ...   おねがい....! ラプラス、ここに掛かってるわ...!)

冬優子「!」

冬優子「あさひ...あんた、残念だったわね.....!」

冬優子「ふゆのラプラスの雨下うたかたのアリアで、あんたのキョダイマックスリザードンは7割〜8割削れてる...

冬優子「後は、ふゆの裏のミミッキュで剣の舞+影打ちをすれば、ふゆの勝ち確定よ!」

冬優子(いや、負け筋は... ダイソウゲンの回復は飛行タイプには無いし、キョダイゴクエンのスリップダメージも問題ないわよね... よし...!)

冬優子「よく頑張ってくれたわラプラス 後は私たちに任せときなさい」

冬優子「ラストを飾りなさい! ミミッキュ!」

あさひ「リザードン! 『キョダイゴクエン』っす!」

冬優子「ミミッキュ! 『つるぎのまい』よ!」

冬優子(流石に両壁もあるし、あさひは1ターンキョダイマックス残ってるけど、残り体力2割くらい... これは『かげうち』で勝ちよね...)

冬優子「ミミッキュ! 『かげうち』よ!」

あさひ「あ〜! リザードンが負けちゃったっす〜!」

愛依「ゲームセット〜! 冬優子ちゃんの勝ち〜♪ あさひちゃんも惜しかったよ!」

あさひ「すごい面白かったっす! もう1回やるっすよ!もう1回!」

冬優子「あんたねぇ、この後普通に撮影あるのよ?!  まあ、流石に始めたばっかのあさひと戦ったら、ふゆが勝つわね」

冬優子「でも、あんた1ヶ月も経たないのに、こんな強くなってるじゃないのよ」

愛依「え、あさひちゃんまだ初心者なの?! ウチとも今度戦おうよ!」

あさひ「愛依ちゃんもポケモンバトルするんすか?」

愛依「なんたってウチのパパ、ジムリーダーだし!」

冬優子「───え?」

愛依「あれ?言ってなかったっけ? ウチのパパ、ドラゴンタイプのジムだよ?」

あさひ「今度私も挑戦してみたいっす〜!」

冬優子「待って... 状況が飲み込めないわ...!」

愛依「今度ジム来てみる〜? めっちゃ広いよ〜!」

あさひ「行くっす!絶対に行くっす〜!」

冬優子「ハァ・・・ こいつらといると、すっごい疲れるわ...」

冬優子「あれ?次の撮影って何時から... ってもう時間もう全然無いじゃない! すぐ行くわよ! 」

あさひ「え〜? ポケモン捕まえてから行きたいっす〜!」

冬優子「あ〜さ〜ひ〜! 時間無いって言ってるじゃないのよ! 早く行くわよ!」

愛依「あはは〜 今度はウチともバトルしようね〜♪」

あさひ「ハイっす!」

冬優子(なんだかんだ... ポケモン勝負も楽しいじゃないのよ...!)

END

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