シン・ゴジラでわたしが必ず泣いてしまうシーンを主に記録する【ネタバレ注意】

今の段階ではまだ2回しか観ていないのですが、近々3回目を観に行く予定です。今までわたしは、いかにすごく気に入った映画だったとしても、複数回映画館で見ることをしたことがありませんでした。自分の中でここまでの風圧を感じるのは初めてです。評論はいろんな方がされていると思いますので、わたしはわたし自身が2回見た段階で感じたことを記録します。


津波のメタファーとしてのゴジラ

前評判で「これは災害映画だ」「震災があってこその映画だと思う」と聞いていたのですが、まさにその通りで、多摩川を遡上してくる第二形態ゴジラは津波そのものでした。舟を押し上げ橋を破壊して身体を推し進めるさまや、家々をどんどん破壊して、ふくれあがり、第三形態になる直前に団地を押し倒す様は、2011年の震災で発生した津波の行動を想像させます。
わたしは2011年の震災の折は実家のある仙台に住んでいたので、長い停電と続く余震、日々生き抜くことにに明け暮れ、リアルタイムでの津波の映像等を観ていませんでした。また津波の被害を遅れて知ってからも、友人知人や親戚が被害にあったこと、慣れ親しんだ町や海岸が永遠に失われてしまったこと、伝聞で聞いただけでも精神的に参ってしまったこと、などがあり、当時の記録動画などを一切遮断して5年間生きてきました。
つまり、今回のシン・ゴジラを介して、わたしは初めて、「津波の映像等」を観たこととなります。きっとあのようにして、人々は混乱し、要人は慌てふためき、わたしの親しんだ町は破壊され、祖母の生家は破壊され、知人の家族は命を落としたことでしょう。あのようにして。それこそが、わたしがこの5年間、目を背けてきたことでした。
5年分の恐怖と後悔の追体験はわたしを軽くパニックにさせるには十分です。めちゃくちゃになった町に、主人公の矢口が手を合わせるシーンまでの間、わたしは何度も何度も5年前を思い出しては、横隔膜が痙攣するほど泣いてしまいます。2度目の鑑賞の際は、この後の惨状を知っていることもあり、冒頭の船のシーンから動悸がすごかったのを覚えています。


きっとあのようにしてわたしも助けられた

物語の前半では恐怖と後悔で涙を流しておりましたが、中盤はゴジラの神として凄まじさに圧倒され恐れおののき、涙が溢れます。これは無力感の涙です。
そして後半、いわゆるヤシオリ作戦以降の方々の協力シーンや矢口の演説、作戦実行時の作業員の動き方、避難民の光景、それらでわたしはラストシーン付近まで号泣し続けることになります。これは、わたしもあのとき、そのようにして助けられたのだろう、大変ありがたい、感謝の涙です。
震災の折、わたしの実家周りは5日間ほど停電しており、当時3月で日も短かったことから暗い夜がやたらと長く、精神的に非常に不安定になる日々でした。電気が戻った時、心から安心し、歓喜して、電力会社の方々に心から感謝したことを覚えています。
電力会社、ガス会社、お役所まわり、水道局、等々、たくさんの人が動いて、電気も復旧し、水も出るようになって、ガスも使えるようになったし、道路も線路も少しずつ治っていった。
ゴジラに立ち向かう人々のすべての張り詰めた動きは、震災で受けたダメージを助けてくれたすべての人を思い起こさせ、ああ、とてもありがたかったなあという感謝の気持ちが涙とともに湧いてくるのでした。


ゴジラは原子力の化身でもある

さんざん津波のメタファーといっておきながら、わたしはゴジラは原子力の化身だとも感じます。エネルギー源のありよう、神に近い完全体の存在であること、人間が使いこなすことはできないこと、「活動停止」のやりかたも近いことでそう感じました。
原子力の化身であっても、災害のメタファーであっても、矢口の「共存していかなければならない」「まだ終わっていない」という発言は、確かにわたしに地元の町を思い呼び出させました。


その他、グッときたところを箇条書きで

高橋一生がとてもいい
市川実日子がかなりいい
國村隼がすごくいい
マフィア梶田氏が出演しててびっくりした
片桐はいりの無駄遣い
斎藤工の無駄遣い
わたしはややミリヲタなので、戦闘機や戦車の出動シーンはときめいた
在来線型無人爆弾さん…
巨災対で使われてるノートPC、かなりリアルだ(役所で使われてそう)
石原さとみは二回目の鑑賞時にはそんなにウザく感じなかった
大杉漣、余貴美子、平泉成の怪演っぷりがすごい
シャブ映画なので観終わると元気になるし仕事頑張ろうってなる
矢口×泉ですね、わかります
途中の電気屋さんのシーンで左上のテレビだけ(テレ東?)安野モヨコのオチビサンが流れててちょっと笑った
登場人物名がほとんど安野モヨコ漫画からの引用で、いい夫婦だなあと思った


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