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みかんの木…なのかな〜♪

アイコンにもしたみかん。
みかんは冬の果物だけど
春のお日様とちょっと似ている。
優しい感じがちょっと似ている。

写真は実家のお庭にあるみかんの木。
自分がまだ子供だった頃からあるみかんの木。
何十年もの時を経て今では立派な実がなる木。
大きくて甘くてなかなか美味しい味がする。
でも昔は実をつけることもなかった。
いつからかな〜
みかんの木に実がなるようになったのは。
自分が高校生の頃は小さなみかんが少しだけ…
冬に収穫できた記憶がある。
でも味はありえないくらい超酸っぱくて…
食べると、目をぎゅっと強くつむってしまう。
面白いから、話の種にと学校に持参した。
「枝付き葉っぱ付き超スッパみかん!」
担任だった生物の先生が目をキラキラさせて
「すごいね!頼むから一個くれないか?」
と興味深いリアクションを示してくれた。

「いいですけど…ホントに酸っぱいですよ!」
私の助言などまったく気にもせず…
先生は満面の笑顔でそのみかんを試食した。
すごいチャレンジャーだな〜と思った。
さすが生物の先生だな〜とも思った。
でも一口食べて先生もやっぱり目を閉じた。
ぎゅっと強く目をつむって先生は固まった。
そして…
「美味しい!味が凝縮していて美味いよ!」
真面目な顔でそうコメントしてくれた。
酸っぱくてじゃなく感動して固まったのか?
いや、本当はやっぱり酸っぱく感じたのだ。
「正直すごく、すごーく酸っぱいけど…」
「でも、深い味わいだよ。ありがとう!」
嬉しそうに笑って美味しいと褒めてくれた。
うちのお庭の「超スッパみかん」…
「ありがとう」まで言われてしまった。
今、思い出すと優しい先生だったな〜

超スッパみかんは今ではもう酸っぱくない。
いつの間にか甘いみかんになっていった。
深い味わいの甘くて優しいみかんになった。

きっと人間の成長もこんな感じ…なのかな〜♪










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