めちゃくちゃ面白い。メギド72、めちゃくちゃ面白い。
このノートは別に面白いところを紹介するわけじゃない。1週間ぐらい前に始めてやっと3章を終えて、俺が感じた良さを残しておきたいと思ったから書いたものだ。
読まなくていい。

歯ごたえのある戦闘が出来ると聞いて初めたこのゲーム、戦闘は言わずもがなだが、ストーリーとそれを構成するキャラもとても良かった。

このゲーム、ゲームよりも漫画や小説が先に作られたのではないかと思うストーリー展開とキャラクターで、本当に面白いと思う。

奇妙な格好の主人公が良い

主人公は辺境の村の一般村人だが、どういうわけか全身にバキバキに入れ墨が入っている。
人によってはこのビジュアルだけで、引いてしまう人が居ると思うのだが、この主人公が本当にストーリーでちゃんと意味のある役割をしていてとても良かった。

性格は、「少年漫画の主人公」に「め組の大吾の朝比奈大吾」を足して2で割ったような人間。
と言っても暑苦しかったりアホな正義感を振り回すわけでもない。少年ではなく、ちゃんとした青年が主人公ムーヴをする。

少年漫画系主人公というのは振り回されながら成長していくものが多いが、こいつの場合、必要なら周りを巻き込んでいく強かさもある。
戦うだけで考えることを周りに任せるアホでもなく、自分で考えた言葉・行動・閃き・勇気・根性、そういったものをちゃんと持っていて、かなり好感が持てる。

ストレスを与えてくるキャラが少ない

奇妙な見た目の主人公に対して周りのキャラクターはどうかと言うと、見た目は普通だが、個性が非常に良く設定されていてプレイしていてストレスを感じることが少なかった。それもプレイしていて不快な気持ちにさせる個性を持ったキャラが少なく感じた。

個人的にこれはとても重要なことで、登場人物の個性が自分にとってわずかでも不快だと思ったのなら、プレイの度にその僅かなストレスに耐える必要がある。

娯楽作品で、主人公陣営側にその僅かなストレスを与えるキャラクターが居た場合、全体としては面白いのに、終始いや～な気持ちが塵のように積もっていく。我慢できるけど好きじゃないな、なんてキャラクターはできれば主人公陣営には居ないほうが精神衛生上良い。

彼らの魅力の1%も紹介出来ないが、主人公陣営の簡単な紹介。

マルコシアス
正義感の強い、魔物狩りのバウンティハンター。正義感が強すぎてアイツ殺したほうが良いですよ。みたいになるのが玉に瑕だが、敵にうまくあしらわれたりしてちょっと抜けたところもある。

ガープ
冷徹な剣闘士。主人公の種族(ヴィータ)と対立勢力(ハルマ)の両方が好きではないので、主人公が守ろうとしているヴィータに対しての発言も結構刺々しい。しかし信念を持って行動する相手を好む性格をしており、そういった相手にはヴィータであろうとも対等に接する。

バルバトス
イケメン吟遊詩人。女性に優しくプレイボーイな面がありそうだが、"ありそう"で終わっている。参謀キャラのようだが知識を多く持っているというわけでもないが、ちゃんと頭を使って会話するキャラ。

モラクス
肉、ケンカ、アニキ。大事なものはその3つ。脳筋よりだが、脳天気なところもあって場を和ませる。

シャックス
鳥頭のアホ。悲しいことに3章までのシャックスはそれ以上の情報がない。ただ、アホキャラにありがちな過度なアホ言動による害のあるアホではない。いい塩梅で場を和ませる。

ウェパル
面倒くさがりなインテリキャラ。ダンジョン奥まで行くのが面倒だからボスは入り口に居ろとか言う。寡黙気味ではあるが無口というわけでもなく、一歩引いたところで会話を見ており、必然、ツッコミ役に回ることが多い。

ブネ
彼らの実質的なまとめ役(武闘派)。といっても、俺が決断を下す、とかそういう話ではなく、このメンバーの中で一番主人公の立場に寄り添えて、かつ決断力があるキャラが彼しかいないので、主人公は彼と良く会話をする。

本当に魅力的なのは、彼らの会話にある。
それを書くわけにはいかないので、こんな駄文見てる場合じゃない。君は今すぐプレイすべきだ。

主人公陣営のキャラは、アホは居てもありがちなボケとツッコミを行うキャラというのはいない。
そもそもそういう露骨なコメディ的な会話自体が少ないのだが、それでも普通の会話のやり取りの中でシリアスになりすぎないように緩和している。

また主人公陣営には叡智の塊のような参謀キャラや、ぶっちぎった才能を持ったキャラはいない。全員知らないこと、知っていること、弱いところ、強いところがあって、万能ではない。
主人公が「もうダメだ」と思っていても、ブネ達の誰かが解決の糸口を出すし、ブネ達ですら諦める状況であっても主人公が閃きで乗り切ったりする。

とても良い。

音楽が良い

メギド72は全編通して音楽まで良い。
ストーリーが良くて、キャラクターが良くて、戦闘が良くて、その上音楽まで良い。何だこのゲームは？？？

ロビー、雑魚戦、ボス戦、イベント会話、全て一貫した方向性を持って作られたプロの仕事だと感じた。一体誰が作曲してるのか気になる。

まとめ

未プレイなら、メギド72を今すぐにやれ。
タイトル画面で度肝を抜かれるかもしれないが、その時点で音楽が既に良い。そして、リセマラなんて必要ない。やれ。