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【Baguio, Philippines】マラソン大会(ⅱ)

中止にもかかわらず、のこのこと出向いていった日から一週間が経った。


この日は雨が降る気配もなく、マラソンができると思った。やっとだ。

前回と同様、朝6時半のスタートに間に合うようにバーナム・パークへ向かった。荷物を預け、グループクラスの先生にも会うことができた。


そして、「5km」のスタート時間がきた。


走り始めて気づいた。

「キツイ・・・」
「しんどい・・・」

普段なら5kmなんて30分くらいでフンフンと音楽を聴きながら走っているとすぐなのに、この時は練習不足のせいなのか、初めて走るコースということもあったのだろうか、ただただ過酷だった。


公園の敷地は大きく、縁取っている道路沿いを走っていき、そのまま大きな道に出た。交通整理の人はいるけれど、車や大型トラックがうなりを上げながら、それらのヘッドライトがランナーを照らす。

「無防備すぎだろっ!」

なんて思いながらも足を前に出す。

気づいたら、ぼくの前におそらく同じ「5km」のランナーが走っていた。この人に離されないようにしようと思いながら、必死で追い付いていく。

よく分からない折り返し地点で、Uターンする(実際には行きすぎていて、他の人が折り返しているのを見て、速攻折り返した)。なおもその人の後ろにぴったりと付いていく。

息は上がりっぱなしだった。

ラスト。公園の敷地内に入っていく所で、相手のペースが少し落ちたので、すかさず追い抜く。「来ないでくれぇ〜」なんてふにゃふにゃと考えながら、そのままゴールした。

ぼくとその人以外、「5km」のランナーなんて見なかったので、ぼくは最初優勝したかと思っていた。


実際は、3位。

「えぇぇー!!!!」

ちょっとショックでもあったが、賞状のような物をもらうことができ、まんざらでもなかった。

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というわけで、ぼくの初海外マラソン大会は幕を閉じた。

3位の賞状と、バギオのどこかのホテル宿泊券をもらったことは、ぼくにとって良い思い出になった(結局、使うタイミングもないまま時期がきたので、宿泊券は先生にあげた)。


もっともっと海外で走ってみたいなと思った出来事だった。

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メインステージの様子

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