【Baguio, Philippines】マラソン大会(ⅱ)
中止にもかかわらず、のこのこと出向いていった日から一週間が経った。
この日は雨が降る気配もなく、マラソンができると思った。やっとだ。
前回と同様、朝6時半のスタートに間に合うようにバーナム・パークへ向かった。荷物を預け、グループクラスの先生にも会うことができた。
そして、「5km」のスタート時間がきた。
*
走り始めて気づいた。
「キツイ・・・」
「しんどい・・・」
普段なら5kmなんて30分くらいでフンフンと音楽を聴きながら走っているとすぐなのに、この時は練習不足のせいなのか、初めて走るコースということもあったのだろうか、ただただ過酷だった。
公園の敷地は大きく、縁取っている道路沿いを走っていき、そのまま大きな道に出た。交通整理の人はいるけれど、車や大型トラックがうなりを上げながら、それらのヘッドライトがランナーを照らす。
「無防備すぎだろっ!」
なんて思いながらも足を前に出す。
気づいたら、ぼくの前におそらく同じ「5km」のランナーが走っていた。この人に離されないようにしようと思いながら、必死で追い付いていく。
よく分からない折り返し地点で、Uターンする(実際には行きすぎていて、他の人が折り返しているのを見て、速攻折り返した)。なおもその人の後ろにぴったりと付いていく。
息は上がりっぱなしだった。
*
ラスト。公園の敷地内に入っていく所で、相手のペースが少し落ちたので、すかさず追い抜く。「来ないでくれぇ〜」なんてふにゃふにゃと考えながら、そのままゴールした。
ぼくとその人以外、「5km」のランナーなんて見なかったので、ぼくは最初優勝したかと思っていた。
実際は、3位。
「えぇぇー!!!!」
ちょっとショックでもあったが、賞状のような物をもらうことができ、まんざらでもなかった。
というわけで、ぼくの初海外マラソン大会は幕を閉じた。
3位の賞状と、バギオのどこかのホテル宿泊券をもらったことは、ぼくにとって良い思い出になった(結局、使うタイミングもないまま時期がきたので、宿泊券は先生にあげた)。
もっともっと海外で走ってみたいなと思った出来事だった。
メインステージの様子
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?