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GW中の訪問の入浴介助

お独り暮らし、義足でがんを患い肺転移が
ある方の入浴介助での出来事。
その方は、お独りで外出することが出来ず
もちろん、お独りでお風呂も入れず
週三回の訪問看護が入る中、ニ回が入浴介助の日。
お風呂好きな方なので、週二回のお風呂は
とても楽しみにされています。
そして今日が、週二回のお風呂の日。
訪問前に、所長から「端午の節句に訪問ができないから菖蒲湯に入ってもらって!!」とメールが届きました。
正直、私は1度も「菖蒲湯」に入ったことがないので、訪問前にスーパーで「菖蒲」を買ったものの方法が分からない。
利用者さまのご自宅に着いて尋ねてもどのようにしたらいいのか分からないと…

Googleで検索したら
「菖蒲湯とは、端午の節句に入るお風呂で
年間行事の1つ。古代中国において、月の初めの厄払い行事として生まれたもの。」

なるほど。。。と2人で納得!!

その後、入浴介助を開始し
「菖蒲湯」の浴槽の中に入ってもらいました。

利用者さまより
「なんだか、お風呂の水が柔らかい感じがしてとても気持ちがいいです。どこにも出掛けることが出来ないから、こうやって訪問の時に
季節感を感じられるってうれしいです。
自分の置かれている環境、サポートしてくださるみなさんに感謝です。
ほんと、生きててよかったです」と
いつもより長風呂になりましたが
穏やかな表情で話され
私も、その表情で穏やかな気持ちになりました。

改めて、普段何気なく当たり前のことに日々感謝だなぁと思い、また、限られた訪問時間の中で、少しでも穏やかな表情、笑顔になれる時間をご一緒に過ごせたことに感謝の日でした。

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