2020年7月の私

ここ数週間、毎日鬱々としている。

やりたい仕事はないし、やるべき仕事もない。

私は今、仕事が嫌になって転職を考えているが、いまいちぱっとしない。

何件か応募はしているが、いざ面接練習をしようと思うと、嘘ばかりが出てきて、そしてまた鬱々としてしまう。

これまでも嫌だと思ったことは何度もある。それでもなぜか続けて来られた。その原動力が今消えた。だけどそれは明確な何かではない。だからこそ困っている。



今、九州の豪雨災害やコロナによる経済難で私より大変で困っている人がいる。私には夫もいて、家もあり、大きな会社にも今のところ勤めていて、それで何を悩んでいるのか。


他人から見れば、結婚もして、肉体的には健康で、職も多少の貯蓄もあって、不自由ない私に見えるが、私はいつも不満と不安を抱えている。何故か。

私は昔から将来が不安だった。小学校の中学年になった頃から、いつかは親元を離れて、自分で稼いで生きていかなければならないということを漠然と思うようになった。でも自分に何が出来るわけでもなく、どう生きていけばいいのか不安になり、夜眠る前にそんなことを考え出しては、眠れなくなることがあった。

当時、小学校の行事ごとになると毎回写真を撮りに来てもらっていた、地域のカメラマンがいた。眠れなくなったときに私は「将来は写真を撮って、それを1枚数十円で売って生きていこう。そうすれば生きていける。大丈夫。」と、自分で自分を安心させて眠っていた。

(そのカメラマンがそのように生計を立てていたわけではないが、小学生の私には親よりもその人のほうが稼ぐ姿が分かりやすかったのだと思う)

今も変わらない。

先の見えない人生に不安になり。やりたいかどうかも分からない仕事を探して、ただただ今の安心を手に入れるために、自分が入れそうな会社を探す。今の会社に入ったのも同じだ。

就職活動中、私はやりたいことがったが、叶わなかった。それで自暴自棄になり、一時期、就活をやめた。しかし、夏が近づき、クラスの9割は内定が出たころ、そろそろヤバイと思い、適当に受けたのが今の会社だ。

私は準備もろくにせず、二次面接に遅刻した。それでも受かった。人事権を握っている偉いおじさんに気に入られたからだ。太っていたし、美人でもないし、賢くもない私を何故かそのおじさんは気に入り、大した面接もせず、数日後には内定が出た。


でもそれが今に繋がっている。


大した能力も知恵もない私が、男社会に交じり、やりたくもない仕事をやってきた。最初は何もできず、それこそ辞めようと何度も思ったが、せっかく入った大きな会社を辞める決心も出来ず、ずるずる先輩の真似をしているうちにいくらかは仕事が出来るようになり、そうこうして数年経ち、そして今またやりたくない仕事をやっている現実に直面している。




弱い人間ほど目先の安心を選びがちだと思う。

そして私には軸がない。ブレブレだ。

毎日、元気になったり、鬱になったり、心が忙しい。

今の私なら、宗教でも怪しい団体でも誰にでも騙されるかもしれない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?