フィリピンのお金【バギオ留学】

こんにちは。
2024年から、20年ぶりに日本の紙幣(500円玉も!)が新しくなることが1ヶ月程前にリリースされて話題になりましたね。
そこで今回は"お金"について書きたいと思います😊

単位・レート

フィリピンのお金の単位はフィリピンペソです。
文字だとP100と表して、通常だとPに二本線が入っています。(円でいう¥のような感じ)

※Google等でレートを換算するとき、ペソだけ打つと「メキシコペソ」で自動換算されることが多いので要注意!

レートは2019年5月18日現在で、
1peso≒2.09円、1円≒0.47pesoです。
50ペソだったら、大体105円。
いつも日本円で考えるときは「2倍とちょっと」という風に考えるようにしています。
わかりやすい!

種類

お札(6種類):1000,500,200,100,50,20
コイン:10,5,1,CENTAVO

現在使われている紙幣は2010年に、コインは2018年に新しい物になったらしいです。
2016年から旧紙幣が使えなくなったものの、
コインは旧型のものがまだ流通しているので、感覚として10種類くらいある感じ。

centavoという小数点以下のお金は、日本人にとっては新鮮!
4種類程あるようなのですが、0.25しか見たことがないです。

使い勝手

コインが全部銀色なのでやや見分けづらいけども、、
お札は6色あってカラフルでわかりやすくて使いやすい!
お札は丸めてポケットに入れたり皆ガサツにお札を扱かったりするので、しわくちゃだったりするけど、破れているお札にはなかなか出会わない。なので、恐らく丈夫。(笑)

1000ペソと500ペソのお金は大きい額になるので不便です。
サリサリストア(ローカルコンビニみたいなお店)や露店では使えないと思ったほうがよい。
皆おつりを用意しているわけではないです、、、。

ただ、バギオはとっても治安と人が良いので、おつりがないからといって細かいおつりを返さないということはないです。
タクシーとかだと、もしおつりがないorおつり計算するのが面倒だと、どちらかと言うとディスカウントしてくれちゃう!

また、200ペソ札はレアらしいです。
私はよく遭遇しますが、日本でいう2000円札みたいな感じのようです。

何が書かれている?

【 20peso 】

(表面)
・マニュエル・ケソン
⇒初代大統領。タガログ語を国語と定めたことから「フィリピン語の父」といわれているそうです。
・マラカニアン宮殿
⇒フィリピンの大統領官邸
(裏面)
・バナウェ ライステラス(イフガオの棚田群)
⇒世界文化遺産&世界農業遺産。美しい棚田がひろがっており、世界最大ともいわれている。
・パームシベット(Paradoxurus Hermaphroditus/ Palm Civet)
⇒ジャコウネコ科の動物。

【 50peso 】
(表面)
・セルヒオ・オスメニャ
⇒フィリピンの第3代大統領。(米領フィリピン自治領時代では2番目の大統領)
・レイテ・ランディング
⇒1944年 マッカーサー・指揮官達とともにセルヒオがレイテ島に上陸。上陸記念碑は今では観光地です。
・First National Assembly of the Philippines(第一回総選挙)
⇒セルヒオはこの時に、国民議会議員に当選
(裏面)
・タール湖
フィリピンのルソン島にあるタール火山のカルデラ湖
・ロウニンアジ
海水魚ですが、タール湖にも生息。昔起きた大規模噴火が影響し、ここでも繁栄。

【 100peso 】

(表面)
・マニュエル・ロハス
⇒フィリピンの第5代大統領。米領フィリピン自治領時代の最後の大統領で、現在のフィリピン共和国としては初代大統領。独立宣言をした人。
1946年の就任式、セントラル銀行のイラストもあります。
(裏面)
・マヨン山
ルソン島南部の火山
・ジンベイザメ(Whale shark)
セブ島周辺など、かなりの確率でジンベイザメに会えるというのが有名です。ツアーも沢山組まれています!

【 200peso 】
(表面)
・ディオスダド・マカパガル(フィリピン元大統領)
⇒フィリピン第9代大統領。(現第三共和国5代目)
・Barasoain Church
⇒マロロスにあるカトリックの教会
・Independence house
⇒スペインからの独立に多大なる貢献をした第一共和国大統領のエミリオ・アギナルドの生家です。別名アギナルドシュライン。ミュージアムにもなっています。
・EDSA PEOPLE POWER (2001)
⇒2001年EDSAでの市民の街頭行動を契機にエストラーダ政権が崩壊した政変。
(裏面)
・ボホールチョコレートヒルズ
⇒ボホール島にある丘一帯の名前。沢山の凸凹の丘があり、普段は緑の草で覆われておりますが、乾季に入ると枯れて茶色に変わり、チョコレートのような色合いになることからチョコレートヒルズと呼ばれているそうです。
・ターシャ
⇒ターシャは手のひらに乗っかる程小さい世界最小のメガネザルです。

200ペソはなんだか盛沢山(*_*)

【 500peso 】

・ベニグノ・アキノ・ジュニア&コラソン・アキノ
⇒ベニグノ・アキノ・ジュニアは絶大なる人気を誇った政治家です。通称ニノイ。
(ちなみにマニラ空港の名前は、ニノイ・アキノ空港)
二人とも有名なマルコス政権と対峙してきました。二人は夫婦であり、コラソンはベニグノ暗殺後大統領に就任しました。
マルコスが倒れたEDSA革命(EDSA1)についても記載があります。

(裏面)
・プエルト・プリンセサ地底河川国立公園
⇒ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されている国立公園。
フィリピン諸島の南西にあるパラワン島にあり、とっても美しい洞窟や川が保護されています。
・Blue-naped Parot(コオオハナインコモドキ)
準絶滅危惧種にも登録されている緑色の美しい鳥です。
1ヶ月くらい、黄色の500peso札の緑のインコがお札のインクが滲んでしまっているものだと思っていました、、(笑)

【 1000peso 】

(表面)
・ホセ・アバッド・サントス、ビセンチ・リム、ホセフア・リャーネス・エスコダ
⇒日本軍侵攻時の大統領代行・陸軍将軍・女性活動家で3名とも日本軍によって処刑されています。
3名とも抗日の英雄と評価されている人物だそうです。
(裏面)
・トゥバタハ岩礁海中公園
⇒パラワン島近くのサンゴ礁・岩礁の保護が目的の海中公園。
フィリピン初のユネスコの世界自然遺産です。
・South Sea Pearl
⇒真珠の一種!

【 10peso(coin) 】
(表面)アポリナリオ・マビニ。
フィリピン共和国の憲法構成を書いた、政治家・理論家。
(裏面)メディニラ マグニフィカ
美しいピンクのフィリピン原産の熱帯花木の花。

【 5peso(coin) 】
(表面)アンドレス・ボニファシオ。
スペインの植民地支配からの独立を目指す際の独立運動家・革命家。
(裏面)ヒスイカズラ。
フィリピン原産の翡翠色のマメ亜科の植物

【 1peso(coin) 】
(表面)ホセ・リサール。
多才な革命家。医師でもあり画家でもあり学者でもある、、!
フィリピン独立運動に取り組んでいたため国民的英雄。
(裏面)Waling-waling
ヒスイラン科のピンクの花。Queen of Philippine flowersと言われています。

【 25centavos coin 】
(表面)3つの★と太陽があります。フィリピンの国旗のマークですね。
(裏面)Dillenia philippinensisと呼ばれるビワモドキがプリントされています。

フィリピンのお金、情報量が多い!!
でもとっても勉強になります。

物価(バギオ)

一変して物価について!

安いです。特に交通費
タクシー初乗り35ペソ。ジプニー8ペソ。
小さいスナックだったら、7ペソで買えちゃいます。

ただ、スーパーなどで売っているようなものはだんだん値上がりしているそう。
でも、人件費・給料は値上がりしないらしく、これがまた問題。
先生たちはよく嘆いています。買い物は高くなるのに給料はほぼ一緒。
給料の低さには本当に驚いてしまいます。出稼ぎに行く人が多いのには納得。

チップ文化

日本に馴染みがないのが、チップという文化。
フィリピンではマッサージ店や宿泊先を中心にチップを払う文化があります。

日本では働いている以上最高のサービスをすることが通常の基準となっているからでしょうか。上乗せという概念があまりない気がしています。そしてホテル等の場合サービス料や人件費は料金に含まれている場合がほとんどです。

チップという文化の発祥と違いについては不明瞭な部分が多いので、自分でももう少し詳しく調べてみたいと思います。
参考:JALABC「日本人には馴染みのない「チップ」文化!その理由と成り立ち」https://www.mobile.jalabc.com/media/information/tip-history


クレジットカード

海外旅行の時にはカードで大体の支払いを済ませたくなってしまいますよね。
ですが、バギオでの私の感覚としては、高めなレストラン、高めなホテル、大きなショッピングモール以外は、現金でないと支払えない印象です。
想像以上にカードが使えないことから、現地で現金を引き下ろす必要が出てしまったのですが、そこで問題が発生。

現金がひきおろせなーーい!

恐らく私のクレジットカードが学生向けだったからです。海外でも利用できるPLUSのマークもあるのになんで;;
と戸惑いに戸惑いましたが、単純に事前に調査不足でした。

色々と調べたところ、自分のデビットカードだったら引き落としが可能ということで、無事に引き下ろすことができましたが、学生の皆さんは注意してください。

また、ATMでは基本1度に10000ペソまで引き出しが可能です。
海外ATM手数料として250ペソがかかり、10000円以下でも手数料は同様。
尚、BPIという銀行のATMだと20000ペソまで同様の手数料で引き下ろせるので、沢山お金が必要なときは、BPIで引き下ろすのがお得です。

おわりに

最後にいきなり実用的になってしまいましたが、海外で過ごす上では、カード・キャッシュ事情、チップ事情は事前によく調べておく必要があると思います。
また、お札というのはよく使用するもので、毎日眺めるからこそ、描かれている風景や人々の意味、メッセージ性をよく理解して使わなければと思わされました。

まさか一番価値高い1000peso札の3人が抗日の英雄だったとは、、。歴史を知ることは大切です。


2024年からは日本のお金も新しくなるということで、それぞれの偉人が残した功績や風景の意味について勉強しなおさねば、、、!と思っています。


では!残り1週間のバギオライフも頑張ります!