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フィリピン祝日【バギオ留学】

こんにちは。
なんと早くも?ついに?今週末は私にとって、バギオで過ごす最後の週末です。

今回は少しだけ祝日について触れたいと思います。
というのも!私が滞在したこの3か月だけでも6日もの祝日があり、日本と関連した祝日もあったので、紹介しようと思った次第です。

感覚として、祝日多すぎーーー!(授業料返して~!笑)という感じでしたが、考えてみれば日本もゴールデンウィークあったりするのでそんなに量としては変わらなかったですね。
(日本は16日くらい、フィリピンは20日前後です。)

※日本の祝日についても聞かれる機会が多かったのですが、普段そこまで意識していないので答えられないことばかりでした。汗


Apr.9 The Day of Valor(Araw ng Kagitingan)

私にとってのフィリピンでの初めての休日が、この『勇者の日』
休日だー!わーい!とはしゃぐつもりでしたが、この休日の意味を調べたところ、日本が大きく関連する休日で、歴史について再度学ぶきっかけとなる日になりました。

第二次世界大戦時、日本軍はフィリピン・アメリカの捕虜たちを収容所まで過酷な状況で歩かせ続け(バターン死の行進)、沢山の犠牲を生みました。
この日はこの犠牲者たちを悼み、戦士たちを称える日です。
終戦後日本は様々な資金援助をフィリピンにしてきたといえども、フィリピン人の多くが日本人に対して優しくしてくれるのが不思議なくらいに、過去日本はフィリピンに対して残虐な行為をし、沢山の文化をも破壊してきました。
バギオも、日本とアメリカの争いにおいて、沢山の巻き添えをくらった街の一つです。
※私の知識では不確かな部分も多すぎるので、是非ネットでよいので一度調べてほしいと思います。償いの一つとしても、フィリピンに訪れ滞在するのであれば最低限の知識は必要であると感じました。

Apr.15~21 Holy Week

4月15日の週が、Holy Weekと呼ばれる復活祭(Easter)前の1週間(聖週間)で、
木曜日からの4日間は学校や会社が休みになる祝日でした。
復活祭の日にちが毎年異なるので、伴ってHoly weekの日付も毎年異なりますが、フィリピンではHoly weekの木曜~日曜は毎年祝日になります。
※復活祭は春分の日の後の最初の満月の次の日曜日に行われます。

最後の晩餐が木曜、キリストが十字架で亡くなったのが金曜、蘇ったのが死後3日目の日曜とされていて、holy weekのキリストの受難と死を偲ぶことが目的みたいです。
そこまで熱心でないキリスト教徒の先生たちも教会に赴いていて、フィリピン人の信仰の深さをこの週は感じることができました。

May.1 Labor Day

5月1日はLabor Dayでした。皆さんご存知メーデーですね。労働者の国民的休日・権利要求の日です。
アメリカで1886年5月1日に8時間労働制を求めてストをしたことが起源で世界に広まり、80以上の国がメーデーを祝日としているそうです。

日本では5月1日は祝日ではないですが(今年は天皇即位の日として祝日でした)、あえて日本で例えるなら11月23日の勤労感謝の日でしょうか。
ちなみになぜ勤労感謝の日が11月23日かと言うと、日本の勤労感謝の日は、新嘗祭(天皇国民一体となって天地自然の神々に感謝し五穀の収穫を祝う国家神道伝統の行事)が起源だから。
新嘗祭が11月第二卯の日という事で、たまたま決める時に第二卯の日だった11月23日が今もなお固定で勤労感謝の日になっているという訳みたいです。
▶参考wikipedia『勤労感謝の日』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%A4%E5%8A%B4%E6%84%9F%E8%AC%9D%E3%81%AE%E6%97%A5
『メーデー』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%BC


May.13 Election day

5月13日に中間選挙という、少し大きめの選挙がありました。フィリピンでは選挙の日は祝日になります!
3連休になるのですが、選挙の前日、当日は全てのお店でお酒の販売、飲酒が禁じられるため、お酒好きの人にとっては祝日感が薄れます。笑
ちなみにお酒のこと含め、選挙に関してはかなり厳戒態勢を感じます。町のポリスの数も4月ごろから一気に増え、一部の語学学校では選挙前1ヶ月は山奥(田舎の山岳地方はかなり選挙活動が過激らしい)へ行くことを禁じているようです。
外務省からも、注意喚起のメールが届きました。
尚、飲酒・販売が禁じられているのは暴動を防ぐ目的と正常な判断のもと投票するため、と聞きました。

おわりに

国民の休日というのは何の意味なしに決まるものではなく、全てに意味を持つということを、異国にきて再認識しました。
一度日本の休日のそれぞれの意味合いや歴史についておさらいして、日本が本来何を大切にしている国なのか、といったことを考えなおしたいと思います。

3か月がたち、ほんの少しずつではありますが、日本という国を客観的に見られ始めてきている感覚があります。
宗教、言葉、歴史、経済状況、文化、今まで多角的に考えてこなかったことを考える機会を得られたというだけでも、ここに来た意味があったはず。

あと1週間、バギオでもっとアンテナをはって楽しみたいと思います!

では!