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コミュニケーションが、はやい

「最近、コミュニケーションがはやい気がする。」

そう自分がぼそっと言った言葉が、
久々に私の心からぼたっと出てきた本音な気がしている。

気付き

「いま何を思っているか、整っていなくてもいいからシェアしあおう」

先日、そういうゆっくりな対話の場を設けてくれたインターン仲間がいた。
その時に、私はふと、
”最近、いま自分が何を思っているか、とかそういうものを伝えるコミュニケーションしていないのでは、、?”と心のどこかで思い、気が付いたら
”最近、わたしコミュニケーションがはやい気がする”。と、自分がぼそっと言っていた。

なんで自分はそう思ったんだろう。
でもなんだか、すごく心当たりがある気がした。

最近の私は、就活で面接ばかりしている。
できるだけ論理的に端的にわかりやすく説明しようとしているし、毎日同じような質問に、同じように答えている。
だからか、自分の思考よりもずっとはやく、口がうごく
頭の中にある複数のテンプレをえいやえいやって組み合わせていると、話せちゃう。
そう、すごく、“ぽく”、話せちゃう。
決して自分が嘘をついているわけじゃない。
内省してきた過去があるから、組み合わせる材料があって、そういう風に話せるのだと思う。(そこは過去の自分にありがとう。)
でも、こうしてふりかえってみちゃうと、自分が最近よく口にする言葉というのは、どうも自分の言葉ではない気がしてしまう。いや、自分の言葉なんだけども、用意された自分の言葉、それをすぱすぱと取捨選択しながら話している、という感じ。

それで、面接ばかりやっていたら、いつのまにか、
いまここにある気持ちはどこにも誰にも私自身にさえも拾い上げられずに、どこかに佇んでいる状態になっていた。
気が付かないうちは何とも思わない。
でも、気が付いてしまうと、なんだか、くるしくて、かなしくなった。

加えて、就活に引っ張られてか、
話の中の”間”とか“沈黙”に耐性がなくなってきた
だから、相槌のペースがゆっくりな人、じっと目を見てゆっくりと話を聞いてくれる人と話していると、調子が狂ってしまう。焦る。
言葉だけがどんどん、どんどん出てきて、でも全然届けられていない感じ。
そのとき、すごく、ものすごく、自分が空虚に感じる。
私からどんどん出てくる言葉とは別に、相手が知りたいであろう“それで、あなたは何を思っているのか”を届けられていないことが話しながら自分でわかる。
言葉と感情が紐づかないこともあるとわかっている人が、私の言葉よりも奥の何かを見ようとしてくれている状況だと、特に、そんな感じ。


そして私が人の話を聞くときも、
就活で最近情報を聞き出す会話ばかりだったから、
会話を通してその人のいまの感情を知る、みたいな概念がもはやなくなっていた。
すぱすぱっと会話が終わる。
内容的には“生き方”みたいな深い話もしているのだけど、表層的な会話で終わる感じ。
その時々の思いを互いにシェアしているわけではないからなのかな、内容に関わらず、
浅くて、はやい。と、なんとなく感じる。


ゆっくりなコミュニケーション”も”、私には必要


あーやこうやと言ったけれども、
だからといって、常にふか~い会話や対話、傾聴をするべきだ!とも思わないし、必要ない、無理な気もしている。
でも、少なくても私には、それをする時間と友だちが必要みたい。
そうしないと、自分のなにかがどこかへ置いて行かれるし、
“スキル”みたいなところで成長しても、人として“より優しくなる”という成長ができない。
そんな気が今はしているから。
なんとなく、自分の痛みに気が付けなくなったら、人の痛みにも気が付けなくなる気もしているから。


時間が必要、と書いたけど、
こういう、対話というのかな、今ここを伝えるおしゃべりや自分の今ここの気持ちを書き出す、みたいなことは、
逃げているわけではなく、ただ単純に無意識に、していない。という感覚がある。
やろうと思わないとやらないなって。だからそれをする時間は自分で作りたいなと思った。
今の感覚的には、生活全体を10としたら、2くらいはこういう時間、ただ自分を表現?する時間が欲しい。そこは自分の状況に応じて5:5になったり9:1になったりでいいと思いつつも、私は自分のご自愛術として、1は保たないといけないなと思う。

友だち、もすごく大切。
生き急ぐ私がいるときも、それでもまるっと受け止めてくれる友だちにはスーパー感謝。
まじめな話や真剣な話ができるとわかっている友だちとの、安心できるしょうもないゆるい会話は最高。
受けて止めてくれる人がいて、自分をそのままに恐れなく出していける。


おわり


ふう。久々に自分の心にゆっくりと手をあてて文字を打ったなあ。
はやいコミュニケーションをする私を責めなくてよいしそれが悪いわけじゃない、でも、ゆっくりなコミュニケーションも、しよう。
ゆっくりな自己表現も、しよう。
いまそう思っている私がいることを、書いてみた。

書いてるうちに、書きたいことが他にも溢れてきた。
色んなことに気付かせてくれたインターン仲間と親友に感謝だなあ。