カプースチンを弾く

カプースチンの前奏曲集には曲のほとんどに速度指示がはっきりと1単位で書かれている。
私が挑戦している5番にもしっかりと速度指示がある。
バラード調な曲を自分で弾いてみるとゆっくりたっぷりとつい弾きたくなってしまうけれど、速度指示通りに弾いてみると意外にテンポが速い。


曲を弾き始める前にさまざまな演奏者で聴き比べしたけれど、すごーくゆっくりやたらテンポを揺らして弾くピアニストもいれば、サラサラっと弾いて終わりのピアニストもいて、笑ってしまいそうなくらい同じ曲のようには思えない。

私はカプースチンの自作自演集のCDをもともと持っていたので、カプースチンの演奏を聴いてみるとカプースチン自身もインテンポでかっちりと弾いているのではなく要所要所でたっぷりとテンポを揺らして弾いているところがある。

お手本の演奏は、こればっかりは弾く人の好みの問題になってしまうが、私にとってはやはりカプースチンの演奏が1番耳に心地よかったのでこちらを元に練習を進めている。

カプースチンの演奏と楽譜を照らし合わせていると、ところどころにカプースチンの工夫が散りばめられていてとても面白かったので、この話はまたの機会に呟こうと思う。

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