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ファッション専門人材会社から総合ソリューショングループへ、2代目が継承するDNAと2030年へのビジョン    Vol.4:WMHの人物紹介

こんにちは、ワールド・モード・ホールディングス株式会社(WMH)社長の加福真介です。

WMHは日本で唯一のファッション領域に特化したソリューション・グループです。

人材の採用育成・店舗運営・マーケティング・コンサルテーションなど、ファッション業界の課題解決に必要な各分野のプロフェッショナルがチームとなり、多角的に改善・成長をサポートしています。

このnoteでは、これまでまとめてお伝えする機会がなかった当社のあゆみ、理念やDNA、業界の発展や社の成長に向けて考えていること、仲間が活躍する様子などを社内外に発信していきたいと思います。 

▼「Vol.1:創業のあゆみ」「Vol.2:引き継がれるiDAのバトン」「Vol.3:WMHを創った理由」もぜひあわせてお読み下さい

Vol.1 創業のあゆみ https://note.com/skafuku/n/ne330b33d6cba

Vol.2 引き継がれるiDAのバトン https://note.com/skafuku/n/n2a5b9cdcdd86

Vol.3 WMHを創った理由   https://note.com/skafuku/n/ne9da33f35bac

第4回目となる今回は、幅広い顧客の課題にソリューションを提供するために不可欠な各領域のプロフェッショナルです。
WMHにプロフェッショナルが集まるようになったのは、各領域において業界最高峰ともいえるプロフェッショナルな人たちとのご縁がきっかけになり、人が人を呼んでいきました。

WMHグループ、心強い仲間が増えた最初の10年

 
私たちのワールド・モード・ホールディングス株式会社(WMH)は今年でようやく10年目を迎えました。

グループとしてはまだまだ歴史が浅いのですが、WMHグループのここまでの歴史は、人との出会いの歴史でした。 

出会った皆様の様々な想いに触れるにつれ、私はグループのあるべき姿とは何かを深く考えさせられてきました。

AIAD創始者・前野正さん


2012年、WMH設立と同時に、グループ事業会社の第1号としてiDA、第2号としてその後にBRUSHと合併することになるモード・コンシェルジェという研修会社を加えました。

資本は別でしたが、それまで同じオフィスで同じ会社の社員として付き合ってきていましたし、グループの本社機能は作らなかったので社内外ともに何の変化も感じなかったと思います。 

その後、2013年春に日本初のファッション専門広告会社としてAIAD(この時の社名はアイ・アドバタイジング)を創った前野正さんに出会いました。

シンプルに本質的な事を徹底して追求する王道の経営スタイル、徹底的に顧客と向き合い貢献しようとする姿勢、事業や組織に対する情熱に感銘を受けたことを覚えています。

ファッション広告業界では「伝説の営業」と呼ばれ、非常にオーラのある方でした。

当時、前野さんは自身の年齢が80歳に近づき後継者を探しておられました。

私の経験や知識では認めてもらえる訳がないと思っていましたが、ファッション企業や働く人にもっと貢献するには店頭運営に貢献するだけでなく、いかにファンを増やしていくかも取り組むべきだと考えておりマーケティング事業に非常に興味を持っていたので、マーケティング事業で顧客企業をお手伝いしながら人材課題にも応えるシナジー効果は出せないものか提案をしたところ、興味を持っていただきました。 

少しでもファッション業界におけるマーケティングやPRについて理解を深めて向き合いたいと考え、半年間、ファッションPRの第一人者である伊藤美恵さんが学長を務める夜間学校で勉強しました。

2013年の年末、前野さんはWMHにAIADの株式を譲渡し、翌年2014年から私を副社長として迎え、社内の仲間や社外の取引先に紹介してくださいました。

AIADの一員として貢献するにはどうすればいいかを考えながらAIADとその事業について1年間学んだ後、2015年にiDAとともにオフィスを同じ場所に移したところ、社員同士の交流が増えて少しづつ、前野さんに伝えたとおりの連携やシナジー効果を出せるようになっていきました。

2013年度納会の写真 前野会長を囲んで


自分自身も成長を目指して


一方で、父から事業承継した後、私は自分自身の能力開発にも注力し始めました。

経営者としての知識をもっと身に着ける為に2年間通っていたグロービス経営大学院を2014年に卒業した後、恩師の進めで様々な経営者と知り合って視野を広げる為に経済同友会に入りました。

様々な経営者に会えば会うほど、人材業界でのキャリアが中心で営業職としての経験が大半だった自分のままではダメだと感じ、学ぶ意欲というか危機感に火がつきました。

当時iDAのメンバーが取ると絶対に役立つと確信した資格があり、みんなに薦める前にまず自分自身が取ってみようと思いキャリアカウンセラーの資格も取りました。

 代表者自らが成長しようと努力している組織でないと社員が成長しないのだと先輩経営者に言われたからです。

 ここ数年はグローバル展開を目指して英会話の習得に勤しんでいます。

活躍する卒業生としてグロービス経営大学院から表彰される

2015年には、オフィスを1か所に集約し、きちんとしたグループ経営を始めようと経理や総務、人事、経営企画などの部門を設置しました。

販売と店舗運営の神・秋山恵倭子さん


同2015年、販売の神様と言われる秋山恵倭子さんが当グループに参画、店舗運営のコンサルティングと研修を提供するBRUSHを設立し、代表に就任していただくことが決まりました。

秋山さんとは今から19年前、秋山さんがクライアントの店舗統括責任者だった時に出会いました。

数々の店舗を再建した「販売と店舗運営のプロフェッショナル」として業界では有名な人です。

販売員の地位向上を体現したいという想いから自ら店頭に立ち続けて実績を残し続けている、販売員だけでなく人として憧れられる偉大な人です。

クライアントに所属していた時から尊敬する存在で、販売職という仕事についての深い考え、さらに経営者として仕事に向き合う姿勢など、多くを学ばせてもらいました。メディア主催のカンファレンスで販売員の重要性をテーマにしたパネルディスカッションがあった際にご一緒してもらった事もあり、実際に実績を出し続けてきた秋山さんの言葉は説得力があります。

ある時、秋山さんが、所属するブランドだけでなく世の中の多くの販売員にノウハウを伝える為に会社を創ろうとされていることを知り、ぜひ当グループで法人立上げをしてもらいたいとお願いしたところ、快諾いただき、一緒に働けることになりました。

現在もBRUSHの代表取締役会長兼WMH上席執行役員としてクライアントの店舗の売上を上げ続けるスーパースターです。

『ガイアの夜明け』でも紹介された秋山さん。販売員時代は世界一の実績を出していた


マーケティングと経営のエキスパート・小西聡さん


2016年にはマーケティングのプロフェッショナルである小西聡さんがグループに入り、グループ経営の中心を担っていってくれるようになりました。

小西さんはセゾングループで新規事業の立上げを数多く手がけた後、伝統的な販促の会社にヘッドハンティングされて、デジタルマーケティングを中心とした総合マーケティング会社に変革し株式上場を果たすところまで牽引した人でした。

ファッション業界においても広告やマーケティングの手法が大きく変わろうとしている中でしたので、小西さんならばAIADを未来にわたり力強く成長する会社に変革してくれると確信しました。

お会いした時は既に別の会社への転職が決まっていたのですが、そこをなんとかして欲しいとお願いし、当社への入社を決めてもらいました。

翌2017年、小西さんがAIADの代表取締役に就任。AIADはそれまで他社同様に伝統的なファッションマーケティングの手法を得意としていた会社でしたが、毎年少しづつクライアントのマーケティング課題に360℃で応えられる会社になるべく得意なサービスを増やしていきました。

特にデジタルマーケティングの実績や上流課題を解決するコンサルティング力では、現在競合と大きく差別化できるまでになりました。

会社の変革を推進させる為には社員一人一人の多大な自己研鑽と挑戦努力が必要であり、誰もができることではないと思います。

AIADが変革を推進してこられたのは、創業1978年の老舗として大事に育ててきた”顧客ファースト”の精神があったから、顧客の課題解決の為に様々なことに体当たりで挑戦し続けてきた歴史を持つ会社だったからできたのだと、身内ながら前野さんの創りあげてきたAIADのすごさを実感しています。

小西さん自身もクライアント対応を積極的に行ってマーケッターとしての能力を研ぎ澄ませています。これからもAIADは顧客の為に進化し続けると確信しています。

小西さんにはその後、WMHの取締役を兼務してもらいグループ経営の基礎を一緒に作ってもらいました。情報システム部門を設置したり、事業会社のCI変更を行ったり(この時、アイ・ディ・アクセスをiDA、アイ・アドバタイジングをAIADに変更)、さらにファッション×テックによって業界貢献をサポートする会社AIAD Labを設立して今のグループの形が徐々出来ていきました。

現在は経営企画室長も兼任してくれています。

経営者であると同時に最高峰のマーケッター、デジタルにも強い小西さん。大学での講演もする


ブランド経営と店舗運営のプロ・廣瀬雅則さん


2016年にはもう1人、ブランド経営と店舗運営のプロフェッショナルである廣瀬雅則さんに出会いました。

当時、販売員の地位向上を実現するにはどうすればいいか悩んでいたところ、廣瀬さんに相談すべきと言われて紹介を受けた事がきっかけです。

廣瀬さんは前職で大手ファッション企業の取締役営業本部長として数多くのブランドの立上げ、成長させてきたブランド経営の手腕を持った人です。

「お客様に商品とサービスを直接届けて感動させるのは店舗である」と販売員をすごく大事に考えていた廣瀬さんが、販売員の地位向上を目指してトコトン質の高い店舗運営代行会社を立ち上げようと2008年に株式会社フォーアンビションを設立したと聞き、自分たちの目指すものと同じであることに感動しました。

フォーアンビションは本当に質の高い店舗運営代行を手掛けておりハイブランドからの依頼も多く、さらにカフェなど幅広い業態の運営代行も行っています。

店舗を訪問したり店長会に参加させてもらったりした時には、いつもその人間力やモチベーションに驚きます。

商業施設やブランドから表彰される社員や販売力・店舗運営能力に長けたメンバーも多く、頼もしく思っています。

その後、iDAの販売スタッフの人事制度について相談し、親身に手伝ってもらうなど交流を続けました。

もしフォーアンビションの本格的にブランド運営や店舗運営代行をできるノウハウを活かせばiDAスタッフのキャリアをもっと支えられる、もしiDAやWMHグループが事業を拡大していくことを活かせばフォーアンビションの社員のキャリアをもっと拡げられる。

そのようなシナジー効果を期待して、2018年にフォーアンビションにグループに加わってもらいました。

廣瀬さんにはフォーアンビション代表取締役と兼務でWMHの取締役になってもらって経営経験を活かして色々と教えてもらったり、ファッション業界の市場ニーズをWMHの経営に反映するようにしてもらっています。

事業会社のサービスを束ねてクライアント企業をサポートする為の部署が必要でしたのでグループ営業統括本部を設立してもらいました。

数々のブランドを立ち上げ、経営してきた廣瀬さん

2016年に廣瀬さんと初めて会った頃、LVMHの社長であったエマニュエル・プラットさんや元副社長HR責任者の遣田重彦さんが声をかけてくださって、販売員の社会的地位向上を実現していく為に一般社団法人 日本プロフェッショナル販売員協会の設立に発起人・理事として参画しました。

創業来ずっと経営理念としてきた大命題ですし、業界の発展あってはじめて当社の成長がありますし、販売員の地位向上、活躍あっての業界発展だと思っています。

2006年にiDAで社内資格を創ったことを前述しましたが、日本プロフェッショナル販売員協会でも資格制度を創設しました。

こちらは業界中から当協会へ加盟している企業皆がプロフェッショナル販売員だと認めてくれる認定資格です。

資格制度の記念すべき第1回募集には、iDAのアンバサダー販売員やフォーアンビションの販売員から選抜メンバーが挑戦し、めでたく社内から4名の合格者が出ました。


VMで業界最高峰のスキルを持つ堀田健一郎さん


2017年には、ヴィジュアルマーチャンダイジング(以降、VM)の業界最高峰のスキルを持ち、経営センス・意欲も抜群の堀田健一郎さんがグループに入ってくれました。

VMとは商品や店舗の魅せ方によってブランドイメージ・店舗での素晴らしい体験・実際の購入を向上していく非常に重要な機能です。

初回は共通の知り合いからの紹介でお会いしたのですが、堀田さんはルイ・ヴィトン、ドルチェアンドガッバーナ、イッセイミヤケなど名だたるブランドでVMの責任者として20年間真摯にスキルを磨いてきた人で、VMによって業界貢献をする事業構想を持っているとお聞きしました。

WMHグループの各事業とのシナジー効果について話が盛り上がり、是非ともグループ内で会社を創って欲しいとお願いし、念願叶って一緒に働けることになりました。

堀田さんの入社後には、入念に準備を進めてきたVISUAL MERCHANDISING STUDIO 株式会社(通称VMS)を創り、またたく間にラグジュアリー・アパレル・コスメ・ライフスタイル、幅広いブランドから引っ張りだことなりました。

今ではインストアVMだけでなく、店舗のデザイン・施工、コンサルや研修、人材採用まで対応して業界でも目立った存在になってきています。

初めて会った時に話し合った以上にWMHグループの各事業との連携を生みだしてくれていて、マーケティング事業、店舗運営代行や店舗コンサル事業、採用や研修事業との連携はもちろん、さらにはテック事業やインフルエンサーマーケティング事業と連携して新しいコンセプトの店舗作りに挑戦するなどWMHグループ連携の中心的存在になってくれています。

メディアで頻繁に紹介されるPRの手腕、業界の未来を見据えてスクール事業を始めて成功させる事業センス、常に上を目指す意欲、など経営者としても尊敬する存在です。

VMSの代表取締役 兼 WMH上席執行役員として、日本そして世界のクライアントのVM課題を解決し続けるWMHが誇るスーパースターです。

外資系ブランドのVM責任者を歴任し、VMSを創業した堀田さん。今最も注目されている


海外事業の責任者・Angelineさん、Sonaさん


WMHでは、2018年から海外展開を始めました。

まずシンガポールに海外事業を統括する会社、WORLD MODE HOLDINGS PTE.,LTD.を設立。SEPHORAのアジアパシフィックのトレーニング責任者をしていたAngelineさんが入社してくれて、iDA SINGAPOREを立ち上げました。

シンガポールでアウトソーシング、トレーニング、人材紹介事業を主体にして活動しており、ECやデジタルマーケティングが得意なパートナー企業と連携してオンラインでの展開もサポートしています。
Angelineさんはビジネス感覚があり、これまでの経験値を活かしながら新しい事にどんどん調整していこうとする姿勢がすごい人でいつも刺激をもらっています。

シンガポール現地のファッション&ビューティ市場で活躍していたメンバーと日本メンバーが非常に良いチームワークで仕事しており、シンガポール企業におもてなし研修を実施したり、ASEANに進出する企業へ現地市場を理解したメンバーが進出支援をしています。

現在はシンガポールでの取引数が増えて、グローバルブランドのアジア本部が多く所在していることもあって、シンガポールだけの取引だけでなく日本、タイ、マレーシアでの取引にも繋がっています。

日本の創業時と同様に、SEPHORAでの実績が評価され、クライアントが東南アジアで増加中。

続いてiDA AUSTRALIA、iDA TAIWAN(現地法人名は愛達意台湾有限公司)を立上げました。法人を創った当初は国境を越えた転職支援で収益を立てていたのですが、コロナによって国境を越える事が難しくなった今は、現地で稼ぐ事業を拡大しています。

オーストラリアでは現地ファッション企業および日系企業へのオーストラリア人の人材紹介をゼロから立ち上げ、地道な顧客開発と人材確保を積み上げて何とか黒字が出るところまできました。

台湾は現地商業施設との関係性ができましたので、日本から台湾に進出するファッション・コスメ企業の販路開拓や常設の店舗およびPOP-UP STOREの運営代行、人材派遣・紹介を主体にして、もう少しで黒字となるところまできています。

コロナによって築き上げてきたビジネスモデルが通じなくなり目の前が真っ暗になったところから、ついに黒字化を果たすところまで辿りついた裏には大変な苦労があります。懸命に未来を切り開いた仲間達を尊敬しています。

これから国境も開いていきますが、この間に現地での事業を立ち上げられた事と国境を越えた転職支援はシナジーを発揮していくと思います。

メンバーの努力によって、現地での事業化が一気に進んだ。

2020年には、ベトナム政府が選ぶ優良人材会社5社の1社であり、その中で唯一小売に特化した人材会社People Link Joint Stock Companyがグループに加わりました。

創業者のNickさん、社長のSonaさんはMBAを持つ経営のプロフェッショナルで、リスクヘッジの仕方や組織運営のやり方など勉強させてもらっている尊敬できる経営者です。

2007年に創業された会社で成長中ですが、Nickさんがベトナムを離れないといけない事情があり譲渡先を探していました。ベトナムに進出したい数多くの企業からオファーがある中でWMHグループ入りを決めてくれました。

これからファッション・ライフスタイル領域の高付加価値型の店舗の進出が増える事を想定しており、WMHファミリーの一員として成長していくことが最も明るい未来に繋がると信じてくれた為です。

ハノイ、ダナン、ホーチミンに拠点を持つ全国展開、リテール特化、教育力、ITによる管理が強み


全社員とすべての関係者が「人財」


2020年から2021年にかけて、日本も海外各国もみんなが大変な苦労をしましたが、当社も2020年は創業以来最大の赤字を出してしまいました。

そんな中で全社員が一丸となり、サービス対応の改善、経費削減に努めた結果、2021年度の利益はコロナ前の2019年度を上回ることができました。

また、厳しい時期だからこそ、業界のために出来ることを実行してきました。


社員が胸を張れるよう、社会から愛され続ける会社であれるよう
サステナビリティプロジェクトを開始し、レポートを発行しています。

https://wmh.co.jp/img/pdf/WMH_Sustainability%20Report2021.pdf

 

まだまだ不透明な時代は続きますが、厳しい時期を越え、クライアントやスタッフさん、支えてくれる金融機関、業界や社会との信頼関係が厚くなったと感じています。 そして何よりも、社内の絆がさらにさらに強くなりました。

 この最高の仲間で夢を実現していきたいと思います。

今は直接集まれませんが、オンラインで交流。離れていても心は繋がっている。


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