美容師として体験と価値を伝える

ある転職サイトの統計によると、美容師の離職率は10年で9割だそうです

平均年齢は29歳

確かに色々なサロンのスタイリスト一覧を見ても30代以降のスタイリストはとても少ないです。

独立したか、運営、教育にまわったか、それとも他業種に行ったのか

髪の毛は誰もが切る

歳は誰でもとる

美容師としての髪を切ることのニーズはあるはずなのに、なぜ辞める人が多いのでしょうか?美容師の寿命は短いのでしょうか?

今回はよく言われる労働問題や賃金ではなく、少し違った側面から考えてみたいと思います。

また、僕はメンズ専門美容室として美容師の経験がお客様にとってより高い価値に代わるお店を目指して経営しています。これを機に興味を持っていただける人が増えると幸いです。

少しでも美容師を辞めるという人が減るように、選択肢を増やしたいと思っています。


美容師が提供しているものはなんでしょうか?

当たり前ですが、髪型(ヘアデザイン)ですね。

では、その対価となる、お客様がお金を払っているものはなんでしょうか?

髪型だけではないはずです。お客様が美容室に求めている価値と期待は目に見えないのです。

ポイントはここにあります。

髪型が良くてももう行かないと思うケースもありしますし、逆に髪型は普通だけどまた来たいと思っていただくことだってあります。

美容室の場合、スタート(カウンセリング)からゴール(スタイリング)まですべてはスタイリストに委ねられます。これが、お店として運営するときに非常な大きな問題になります。一体何をもってお店として統一感を持たせるか?という事です。

美容室での工程と必要なスキルとしては

①カウンセリング(お客様の要望を聞き出すヒアリング力、コミュニケーション力、髪質や長さなど物理的に不可能な場合の説明力)

②デザイン技術(カウンセリングで決めたものを形として再現するカット技術、カラーやパーマの場合はそれぞれの技術と薬剤の専門知識)

③接客(お客様の施術中に心地よく過ごしていただく気遣い、トークに必要な幅広い知識、会話が必要かどうかを見極める空気を読む力)

④スタイリング(お客様の希望に合わせた仕上げ、スタイリングの仕方の説明力、次回提案力)

これらが美容師として必要な技術であると同時に、最後にはお客様に気に入っていただける人間力なるものも必要です。お客様との相性もあるでしょう。

例えば完成品の商品を販売する場合だったら、どのような工程をたどっても最終的に提供するものが同じなので、商品を軸に統一感を持たせることができるでしょう。

美容室では、最終的にスタイリストという一人の「人」に依存しやすいので、同じお店で働いていようと、売り上げもバラバラになりやすいし、個人プレーになりやすいのです。

また、目指すべき指標も高い売り上げを目指すだけだと方法がよくわからないので、目標を失いやすいです。

教育面での再現性のなさにもつながり、結局人に依存したカリスマ性や、個人のデザインセンスでお店を引っ張っていくには限界があります。

これが、美容師を辞める人が多い理由の一つでもあると思うのです。

確かにこれでは、スタイリストが集まる店としての意味がなくなってしまいやすいのではないのでしょうか?

この解決策の一つが、お客様に選ばれるお店作りだと思っています。

今はインターネットの普及により、お客様には膨大な選択肢があります。

そして、もちろん選択権はお客様にあります。

なのになぜ客層を限定するのか?

それはお客様の美容室に求めている価値と期待に答えられる確率を少しでもあげるためです

はじめからお客様の求めているものをわかりやすい状態にすることで、スタートとゴールを近づけるイメージですね。

なので、僕がお店として統一感を出すために目指しているのはヘアスタイルやセンスなどに依存することを最小限に抑えた、髪を切るという時間そのものの価値観を共有することです。

現在は技法やノウハウは独占する時代ではなく共有する時代に入っていると思います。

その中で個人が集まるという意味は、個がやっていることが増幅できるような場をつくるところにあると思っています。

もちろん最低限クリアしなければいけない技術レベルもありますが、サロンでの体験を軸にすることで人の個性をいかしつつ、集団でやっていくことができるのではないかと思っています。



長文読んでいただいてありがとうございました!

もしご意見などあれば頂けると嬉しいです!













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Akima

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