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酒は飲んでも飲まれるな

私は酒癖が悪い。
体調にもよるけど、お酒に激よわってわけではない。
だから飲まれるほど飲んでしまうんだろうけど。
色んな人に迷惑をかけて、本当に消えてなくなりたくなる。

私がお酒に飲まれるのは、決まって職場の飲み会で。
しかも前の職場の。
正直それ以外の飲み会ではほとんど潰れたことがない。
お酒でボロボロになってしまうのを知っているのは職場の人だけだ。
いや、いちばん潰れたらあかんコミュニティやろ。

どうしてこんなことになってしまうのか。
潰れるたびに自らに言い聞かせ、対策を練り、決まり事を作り、
それを守って次回以降の飲み会に臨んでいる。
なのに私は華麗にルールの穴をかいくぐり、またも潰れてしまう。
同じミスは二度としないけど手を易え品を易え新たなミスをしまくる。
仕事みたい。

たぶん、否、絶対に。お酒をやめれば二度とこんなことは起こらない。
そんなことは世界中の誰よりきっと熱い私にはわかっている。
でもお酒の席が好きなんです。
あとちょっとふわふわした浮遊感も。
少しだけ自己肯定感が上がるところも。
君と緊張せずに話せるようになるところも。
気が大きくなってるだけか。
お酒に助けてもらったことも一杯あるし。いっぱい。

帰ったあと世界に謝らなくてもいいように、なんとかせなあかん。
方法は3つある。
①節度を守って飲酒する
②潰れそうな飲み会は断る
③何をどれだけ飲んでも潰れない身体になる
この3つだ。
まず③は不可能に近いので却下。
②も無理だ。みんなと会いたいもん…飲みたいもん…
だから私には①しかない。
もう絶対に愛する君に迷惑をかけたくない。
記憶のないところで君を傷つけたくない。

宣誓!
私は金輪際、お酒に飲まれません。
これを読んだ君が言質をとるんだ。



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