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知的財産管理技能検定3級試験を受けてきた話

前書き

久しぶりに資格試験いってきた話。
知的財産管理技能検定という資格があり、最初の一歩ということで3級を受けてきた。

国家試験 知的財産管理技能検定  (kentei-info-ip-edu.org)


試験概要

 知的財産管理技能検定は3級2級1級とあり、1級はさらに特許、ブランド、コンテンツと3種に分かれている。試験に合格すると、〇級知的財産管理技能士という国家資格を得られる。企業によっては待遇が優遇されるところもあるようだ。
 以降は3級の話に絞る。学科30問45分、実技30問45分という具合になっており、学科と実技で試験が二部構成になっている点で、去年受けたファイナンシャルプランナー(FP)の試験を思い起こした。
 学科、実技それぞれ70%以上で合格となるようだ。一問当たりの配点がとくにわからないままに終わってしまったのであれだが、それぞれ21問以上とれていればおそらく合格と思われる。
 受験料は学科6,100円・実技6,100円と、まあまあなお値段のようだ。申し込みは3月試験の場合は1月末頃に申し込み終了となるが、1月末に申し込んでから勉強を開始しても十分に間に合うと思われる。

3級の勉強

 試験範囲でいうと、

  • 特許法

  • 実用新案法

  • 意匠法

  • 商標法

  • 著作権法

及び、これらを取り巻く国際的な取り決めの制度概要も試験範囲に含まれる。
 さらに、

  • 種苗法

  • 不正競争防止法

  • 独占禁止法

  • 弁理士法

といった知的財産に付随するような法律も試験範囲に含まれる。
国家試験 知的財産管理技能検定  (kentei-info-ip-edu.org)で紹介されている公式テキストを何周か読み直し、ときどき秒トレを回し、前日に直近の過去問を2回分解いた程度であった。過去問をみる限り、問題の形式は直近数回みた限りではさほど変わっていないようだ。なお、公式サイト内に直近の過去問の問題と解答が掲載されている。解説はないので、テキスト等で該当箇所を復習する感じであった。
 ほぼほぼ公式テキストで事足りた。ただ、特許、実用新案、意匠、商標、著作権、品種登録でそれぞれ保護される対象保護される期間、登録までのがいつからいつまでか?等の比較して覚えておきたい要素は表にしておくと覚えやすいと思われる。

 行政書士試験でも大変お世話になった秒トレの知的財産検定3級バージョンも割とお世話になった。問題数がそこまで多いわけではなかったので答え覚えてしまうレベルの問題もあったが、この場合はいつからいつまで?の部分は覚えてしまっておいたほうがよかったのでそれでよかった。

 試験前日あたりにそういえば過去問通しで一巡していなかったなということを思い出し、公式サイトをみてみたら直近数回分の過去問があったので、直近2回分の学科・実技を解いて問題文の流れなどを確認した。本来であればもうちょっと早めにやっておくべきだった。問題形式は直近2,3回分で大きく変わらなかったのでまぁそういうものなのだろう、と。ちなみに実技は〇×クイズと理由3択から選ぶ問題がセットで出たり、マークではなく数字を回答欄に記入する問題も1問だけでてきたりする。

試験当日の雰囲気等

 3級の場合のその日の流れはだいたい以下の具合である。

 11:00       試験部屋入室期限
 11:00~11:15 学科試験説明・問題解答用紙配布
11:15~12:00 学科試験
 ~12:20      実技試験まで休憩
 12:20~12:35 実技試験説明・問題解答用紙配布
12:35~13:20 実技試験
 解答用紙回収後、流れ解散

 11時に集合して、13:30頃には解散というなんとも中途半端な時間に開催される。
 私が受けてきた会場はとある大学だったわけだが、会場についてみると大きな看板がでているのでこれかなと思ってみてみたら、全然違う試験の看板で少しヒヤッとした。同じ会場で別の試験が開催されるということは割とあるので落ち着いて受験票を確認する。

 試験部屋に到着すると、席に自分の番号が書いてあるのでそこに座る。椅子の座り心地はまあまあだった。今回は45分勝負が2ラウンドだったので、実際そこまで気にはならんかった。
 試験前の作法というかしきたりというか細かいルールが試験によって微妙に違っていたりするわけだが、今回印象に残ったのが以下の点であった。

  • 携帯電話は電源を切って、机の上の廊下側に置いておく。

  • 解答用紙に氏名と受験番号が既に記載されている。
    名前と受験番号確認したら裏向けて待機。

  • 椅子に上着をかけてはならない。床に置いた鞄の上に置く。

  • マーカー使用不可?(まぁ使わなくてもなんとかなる分量ではあった)

という点は今までの試験ではなかったのでなんだか新鮮だった。受験番号記載は案外馬鹿にできないので、これが既に記載されているのは地味だがありがたい。受験料お高めに感じたので、この分のサービス料と考えることにした。

 学科は17分で一巡して、一方の実技は少しゆっくりめに解いて33分で一巡した。ひたすら見直すわけだが、残り5分で同じ問題で複数マークしてしまっていた箇所を発見した。最後まで気を抜かないようにしたい。
 45分ずつなのであまり時間がないような気がするが、過度にわからない問題に意識を向けすぎなければ実際そこまで急がなくても一巡はいけるかなと思う。ただ、実技の場合だと事案の整理でほんの少しだけ時間がかかりやすくなってしまう点が注意点であろうか。ものすごく急がないと時間が足りないなどということは3級レベルではそんなになかったものの、確信をもって解けない問題は一旦とばすようにはしておきたいところである。

自己採点結果

 試験翌日の正午に公式サイトにて解答がアップされる。
国家試験 知的財産管理技能検定  (kentei-info-ip-edu.org)

 問題を解いていて自信がなかった部分を黄色ハイライト、落とした問題を赤ハイライトしている。

 一問あたりの配点に差があるのかどうかはわからないが、一問一点とみた場合であればおそらく突破はしているだろうと思いたい。なんとなくで勉強していたので、細かい部分でボロが出た形となった。

最後に

 3級の範囲を勉強してみた感じだと、あくまで最低限の知識で知的財産関係の勉強の入り口なのかなと。知的財産、というのはどんな分野にも少なからず関わってくる部分であり、特にSNSやブログ等で気軽に何かしらを発信することが当たり前になってきた現代では、著作権の部分は非常に重要性が高まってきていると思われる。そういう意味では一般教養としても勉強しておくに越したことはない。3級であればそこまで勉強時間はかからないので、ちょっと何か勉強してみようかという人にも割とおすすめである。


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