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今年の書き初め『情報を扱う怖さ』

前書き

今日から令和6年・2024年が始まった。

 1月31日に昨年11月の本試験の結果が出るわけだが、個人的にはそこで結果をみない限りは本当の意味で新しい年がきたという実感があまりなかったりする。ただし日本で使われている暦の上では今日から新しい年なので、ひとまずはあけましておめでとうと言っておきたいところだが、どうもおめでたいとは言えない話題が非常に多くて素直におめでとうとは言いづらいものである。

切断バグ

 個人的に身の回りではとてもおめでたいと言えないような話渦巻いていた。趣味のポケモン対戦の世界を見ていたら、対戦時に意図的に回線切断をして負けそうな試合を無理やりなかったことにしてしまう俗に切断バグについての話がTwitter改めXのタイムラインを騒がせていた。
 通常オンライン通信対戦中に切断してしまった場合、切断原因のあるほうが負け扱いとなってしまうようではあるが、回線切断の状況によっては試合自体がなかったことにされるという。ポケモン対戦の歴史をあさってみると、意図的に利用して負け試合をなかったことにしてレートをあげていくことが過去の作品でも横行して大きく問題視されていた時期もあったようだ。当然ながら対戦をしている人からは忌避されるが、判断が難しいためか、公式からの対応を難しいようである。
 切断バグを多用していた疑いがかかっていた人が他の人に動画を突き付けられて炎上していただけでなく、それとは別に切断バグをした人を許さないという理由から、なぜか切断バグのやり方の文章をスクリーンショットにして投稿して炎上する者まであらわれた。切断バグのやり方自体はどうやらデマであったようだが、デマであったとしても本当かどうか試そうとする人が現れるかもしれないし、最終版に勝った人があらぬ疑いをかけられる可能性も無きにしも非ずである。さすがに後の影響を考えなさすぎていると言わざるを得ない。

 現状、ポケモン対戦についてはいわゆるランクバトルはマスターボール級にあげてあとは適当に戯れるかどうかになりつつある感じである。上をひたすら目指していくような潜り方は引退している身であるとはいえ、純粋に自分の戦い方を貫いた上を目指していく方は陰ながら心より応援する者である。そういうわけで、対戦界隈が荒れてしまうのをみるのはやはり心が痛むものがある。

行政書士についてのあれこれ

 話変わって年末実家に帰っていた時の話。親戚一同が集まったわけだが、改めて昨年の行政書士試験と今後についての概要の話をしておいた。そのうちの一人で、昔から大変よくお世話になっていた親戚がいたわけだが、行政書士になることをものすごく反対された。たしかに基本的にはスポット業務がメインであり、日々仕事を開拓していく努力が必要な点は私も覚悟し、いろいろと考えている点は伝えた。その点の認識は今も昔も似たようなものであるが、どうも話を聞いているとそんな少し勉強していたらとれるような資格という認識を持たれているようであった。どうやら昔々私が生まれる前だから少なくとも40年以上前に法律関係の勉強をいくつかされていた方で、昔真剣に勉強をされていた時期の話を聞いてみると、当時の行政書士試験は合格率50%前後でものすごく簡単だったとかで、とったところで意味がないという認識であったようだ。
 実際の問題冊子をみてもらいつつ、どういう試験で直近数年の合格率がどうなっているかの情報のアップデートをして、その後についてもどうなるかはやってみないことにはわからないけれど、一応自分なりに必要と思うことを考えて準備はしている旨を説明して最終的に理解は得られた。

古い情報をアップデートしないままに価値判断をしていると、何も知らないよりも毒になってしまう可能性がある。今自分がもっている情報と現在の実際の状況が異なる可能性は考慮しておくべきである。

唐突にやってきた巨大地震と津波、それに伴う情報の錯綜

 実家から帰ってきたら、妙な揺れを感じた。テレビをつけてみると、北陸で非常に大きな地震があったようだ。

2024/01/01 16:10の最大震度7の地震の各地の震度をみると、ほぼ日本の大半の地域が揺れていた。
気象庁 | 地震情報 (jma.go.jp)

 その後大津波警報まで発令されたのはニュースの通りである。頻繁に緊急地震速報が鳴り、一気にお正月どころではなくなってしまった。
 何がどうなっているのかわからないわけで、多くの人と同様にテレビでニュースを付けつつ、youtubeの定点観測やTwitter改めXも同時に全部つけてひとまず情報を仕入れにかかった。とりあえずyoutubeのライブのコメントはこれは人工地震だ!とか政治家は何をしている?!と見るに堪えないコメントが散見されるので、youtubeでライブニュースをみる際はコメントはオフにしておいたほうが精神衛生上よさそうである。総理は何をしているというコメントもあったが、そもそもまず避難が最優先な状況であり、事態が刻一刻と変化しているであろう状況でそんなすぐに然るべき声明を出せる情報を揃えるのかを考えたら、1時間以内に出てきたら早いほうだろうと思う。

 大規模な災害の際には、誤った情報やデマが流れるものであるというのは過去からそうであったようだ。昔は人から伝言伝いにだったが、現代ではそれに加えてSNSを通じても拡散されていく。
 だた、瞬時に正しい情報かデマかを判断することはどうすればできるのか?非常事態である場合、よほど日頃から訓練していないと通常冷静さを失うものである。これは災害でなくても想定外の事態に遭遇した場合全般に言える話である。

3つの話に共通してみえるもの


『どこまでの情報を以てどう判断し、その結果どう動くのか?』
『大丈夫だろうと思考を放棄するのではなく、~かもしれないので対策として何が必要か?どうすればいいのか?これを常に考える』

 そして、『確証のある情報の発信』を日々肝に銘じておくことにする。
誤った情報を発信しないように然るべき裏取りは怠らないのは勿論のこと、誤った情報の拡散に手を貸さないようにも本当に気を付けたいものである。

 これらは災害時に限らず、平時から常々意識しておきたいことである。冷静さを欠いたなと感じたときは、とりあえず猫をみて一旦落ち着こうか。


今年も時々何か思いついたら書き残してみるので、お暇な方はどうぞ。

#note書き初め


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