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限界独身オタク男性がエリーゼ用のドライビングシューズとしてミズノのベアクラッチとパトリックのマラソンを買った話

ベアクラッチ→運転には最高!出先で歩くのはちょっとだけ不安……
マラソン→運転には微妙……出先で歩くのには最高!


エリーゼ運転時の靴に関する問題

今まで履いてた靴

エリーゼを運転する時は、普段履き用のスニーカーで運転していました。keenのuneek exoというモデルです。

脱ぎ履きがしやすく、履き心地も良く、沢山歩いても疲れづらいという最高の靴でめちゃくちゃ気に入ってました。
エリーゼに乗る時も履いていましたが、特に問題なく運転出来ていました。
ただ一点を覗いて……

ヒール&トゥが出来ない

これです。これだけが問題でした。ヒール&トゥが出来ません。

どういうことか説明します。
ブレーキング時にまずはつま先側でブレーキを踏むわけですが、この時にアクセルペダルよりも低い位置にブレーキペダルが来ます。この後、つま先を軸に足をひねってかかとでアクセルペダルを踏むわけですが、アクセルペダルの方が高い位置にあるため、かかとを持ち上げる必要があります。実際にはかかとを持ち上げる動作と足をひねる動作を同時に行うことになるのですが、この際にソールの角、足の側面にあるソールの端っこの部分が、アクセルペダルの裏側に引っかかってしまうのです。

文章だとよくわからないと思うので、写真を載せておきます。

穴だらけのカバーがついているのがアクセルペダル
ブレーキを踏んだままアクセルを煽るためにかかとをアクセルペダルに持っていこうとすると、側面のソールがアクセルペダルに引っかかってしまう

普段エリーゼを運転しているとヒール&トゥをしたくなる場面が多いのに、それが出来ないというのはストレスでした。ゆっくり丁寧にやれば出来ないことも無かったのですが、実用性は無いレベルでした。

まあヒール&トゥが出来なくても死にはしないし、ゆっくり練習していけばいつかはできるようになるっしょ!と思っていましたが、今まで履いていた靴がボロボロになり、買い替えを検討していた時にふと気が付きました。

ドライビングシューズならヒール&トゥができるのでは?

世の中には運転用に作られたドライビングシューズというものがありますが、これらはペダル操作のためにかかとのソールが丸く巻き上げられています。

写真はPUMA公式のWEBショップから引用

更に、スポーツドライビング向けに作られたものになると、ソールが全体的に丸く巻き上げられていたり、ソールとアッパーとの段差が少なくなるように作られていたりなど、靴がペダルに引っかかりにくく作られています。

俺のために存在するような靴やんけ!(オタクはすぐ自意識過剰になる)
ということで、ドライビングシューズを買おうと思い立ちました。

ドライビングシューズに求めること

買うモデルの選定のために、ドライビングシューズに求めることを整理しました。
優先度順に書いていきます。

ソールが丸く巻き上げられていること

ヒール&トゥのために買う以上、これを求めるのは当然ですね。

細身であること

エリーゼの足元は結構狭く、ペダル同士の感覚も狭いです。

エリーゼの足元

これだけ狭いと、幅が広い靴ではペダルの踏み分けがちょっと大変です。
よって細身に作られているかどうかは重要です。
とは言え、あからさまに幅が広い靴でもなければ運転できないなんてことはない上、スポーツドライビング用のモデルは細身に作られているものが多いため、特に意識しなくてもこの条件は満たせるかな~と考えました。そもそも普段履いてるスニーカーでも運転出来てたしね……。

ソールもアッパーも柔らかいこと

車のスムーズな運転には微細なペダル操作が欠かせません。靴が硬い場合は「足首を曲げる」ことでしかペダル操作が行えず、結構大変ですが、靴が柔らかい場合はつま先を曲げる動作もペダル操作に使えるようになるのか、細かい調節が非常にやりやすくなります。
普段履いてるスニーカーではなく、ちょっと硬い革靴なんかを履いて運転した時はめちゃくちゃ大変だったので、できるだけ柔らかい靴が良いですね。
まあ、スポーツドライビング用のモデルは柔らかく作られているものが多いので、こちらも特に意識する必要は無いかなと考えました。

エリーゼから降りた後に履き替えなくてもいいこと

この辺りから難しい要求になってきます。

スポーツドライビング用に作られているものは、ペダルの感触を足裏に伝えるために、ソールを柔らかく薄く作ってあるモデルが多いです。そのため、それを履いて歩くと非常に疲れやすかったり、ソールが削れて靴の寿命が縮まったりします。
エリーゼで出かけて付近を散策したり、単に移動手段としてエリーゼを浸かったりすることが多いので、履き替えなくても済むようなモデルがあると嬉しいと思いました。ペダル操作のしやすさとはトレードオフですが、元々普通のスニーカーで運転していたのもあり、ソールの過剰な柔らかさや薄さは求めていませんでした。

ある程度安いこと

ドライビングシューズもピンキリですが、予算感的には1~2万円程度で考えていました。それ以上の高級品は今後のアップグレード先ということで……。
とは言えドライビングシューズに対する要求が多いと全てを満たすモデルはどうしても高くなってしまいますので、この予算に収めるためにはある程度の妥協も必要かなと思っていました。

オシャレであること

ドライビングシューズというのは実用性を重視した靴であるということや、運転する時にだけ履かれること想定されていること等の理由であまりオシャレに作られているものがありません。
限界独身オタク男性がオシャレかどうかを気にしてもしょうがないですが、それでもやっぱり自分のテンションが下がらない程度にはデザインが良い靴を履きたいので、見た目が気に入るかどうかも条件に含めて行きたいと思っています。

モデル選定

ということで、上記条件をできるだけ満たすドライビングシューズを探していきます。ぶっちゃけ全部満たすものはありませんでした。

NEGRONI SPEARHEAD

「いい感じのドライビングシューズを探してる」とTwitterで呟いたらフォロワーが教えてくれたメーカーのNEGRONI。上で挙げた条件をほぼ全て満たしていたのですが、唯一値段が条件外だったため今回は選択肢から外しました。
良いな~と思ってる上記モデルは約43k円……流石に高いので、これは今後のアップグレート用と思うことにしました。いつか買うぞ!

PUMA ◯◯キャット

PUMAが出してるドライビングシューズシリーズ。スピードキャット辺りが一番有名でしょうか?
価格が安く、機能的にも各種条件を満たしているのですが、見た目があまり気に入らず……共同開発のSPARCOのロゴとかが貼られてるんですが、そういうのはあまり好きじゃないんですよね。ポルシェやBMWと言ったカーメーカーともコラボしていて、各社のロゴがあしらわれたモデルもあったりするのですが、残念ながらロータスモデルはありませんでした。あったら買ってた。
他に良いドライビングシューズが見つからなければこれにしようかなと思っていました。

ミズノ BARECLUTCH

ミズノが前にマツダとコラボしてドライビングシューズを出していたことは知っていたのですが、その際の価格が約4万円だったので選択肢から外していました。ですが改めて調べてみると最近になって新しいモデルが出ており、しかも価格が15k円ほどだということがわかりました。
どうやら独自開発のMIZUNO COBというソール構造を採用しているらしく、クッション性を確保しながらも足裏に正確な情報を伝達できるようになっている模様。普通のドライビングシューズはクッション性と情報伝達製がトレードオフになっていると思うので、これは結構な強みかなと思いました。
機能面では各種要求を満たしている他、デザインも良いとまでは言えませんがPUMAほど悪くも無いので、試着して問題なさそうならこれにしちゃおうかな?と思いました。

PATRICK MARATHON

みんカラを見ていたら何人かのエリーゼ乗りが履いていたスニーカー。
そう、これはスニーカーであってドライビングシューズでは無いんです。
細身に作らていて、ソールも丸く巻き上げられていることからドライビングシューズとして使ってる人が結構居る模様。
ソールが巻き上げられているのはかかとの部分だけだったり、ソールが結構厚く見えるなど、ドライビングシューズとしての機能面ではちょっと不安がありますが、その代わりに歩行性能や見た目はピカイチ!
試着の結果次第ではこいつも全然アリだなと思いました。

いざ試着!

近所の店に置いてあるだろとか思ってたらPUMAの奴すら見つけられなかったので、泣く泣く東京まで行ってきました。

まずはミズノ

でかい

最初に行ったのは本命のミズノ。田舎では見ることのないデカいビルに圧倒されつつもなんとかベアクラッチの売り場を見つけ、店員のお姉さんに試着を依頼。めちゃくちゃ丁寧に対応して貰えたし、試着した感じ特に問題もなさそうだったのでその場であっさり購入。やったぜ。

なぜかパトリックへ

その後、別件で用事があった池袋に向かった際に時間が余ってしまったので何かないか調べてたところサンシャインにパトリックが入ってることがわかったので行ってみることに。
ミズノのベアクラッチはクルマを降りた後の徒歩移動にも問題無く使えるものの、流石にスニーカーと比べるとソールの耐久性は低いということを売り場のお姉さんから聞いていたため、パトリックも良さげならそっちも買って使い分けるのもアリだなあと思っていました。
実際に試着してみたところ、ソールが厚くて足裏の感覚が若干わかりにくかったり、ソールの形状的にペダルに引っかかるかも、と言った懸念はありましたが、そこ以外は問題無く、最悪運転に使えなくても普通のスニーカーとして使えばいいかって感じだったので、これもその場で買っちゃいました。
これ完全にテンションおかしくなってただろ。

実際に運転してみて

いわゆるレビューという奴。

ミズノ BARECLUTCH

最高。超運転しやすい。もうこれ無しでの運転とか考えられない。

真っ黒カラー

試着した時点で気がついていたことではあるのですが、アッパーが柔らかく、靴としての重さも軽いので履き心地がめちゃくちゃ良いです。初めて履いたのに足にスッと馴染んで……最高やな!
MIZUNO COBとかいうミッドソールのおかげか、足裏の感触もバッチリ伝わってくるので、ペダル操作がめちゃくちゃやりやすいです。アッパーの柔らかさも手伝って微妙な調整も思いのまま!運転時のストレスがほぼ消え去りました。

当初の不満点だったヒール&トゥが出来ない問題ですが、これもすっかり解消されてヒール&トゥができるようになりました。まさか靴ひとつでここまでスムーズにできるようになるなんて……
前方の赤信号に備えて軽くブレーキを踏みつつブリッピングを入れながらシフトダウン……ク~~~~~~ッッッ!気持ち良すぎる!!!!
これこれ!やりたかったのはこれだよ!!!!

運転の快適性以外の面でいうと、やっぱり降りた後の徒歩移動にはそこまで向いてるわけではないですね。もしかしたら他のドライビングシューズと比べるとまだマシな部類なのかもしれませんが、長距離を歩いたら疲れそうな気がします。あと足裏の感触がよくわかるのも、徒歩移動の面では情報過多?で疲れる原因になりそうです。
あとはやっぱり見た目ですね。お世辞にもオシャレとは言い難い見た目なので、そこを気にする人は他のモデルにした方がいいかもしれません。

PATRICK MARATHON

正直な話、運転には向いてませんでした。

オシャレではある

試着した時点で懸念してたことではありますが、足裏の感覚がかなり分かりづらく、運転には向きませんでした。めちゃくちゃ久しぶりにエンストさせてしまった……。
これでエリーゼ運転してる人っていったいどうなってるの???

かかとが丸まってるところだけは運転に向いてるなと思いましたが、それ以外はちょっとダメでした。履き続けて足に馴染んだ後に何度か運転して慣れればどうにかなるんだろうか?
運転が大変過ぎてヒール&トゥと試すところまで行けませんでしたが、ソールの形状的にこれも引っかかるかもしれないですね。

まあこうなるかもというのは買った時にわかってたことではありますし、スニーカーとして売られてるものをドライビングシューズとして使おうというのが間違ってるので文句はないです。
むしろスニーカーとしては非常に良いと思っているので、普段出かける時に履こうと思います。
エリーゼに積んでおいて降りた後に履き替える用にしてもいいかな。

みんなもドライビングシューズ買おう

ドライビングシューズ、大変良かったです。別にスポーツカーに乗ってない人でも、運転時の疲労軽減なんかに役立つそうなので長距離運転をする機会がある人は買ってみても良いと思います。スポーツカーに乗ってる人は黙って今すぐミズノに行け。

金があるならNEGRONIもいいぞ!俺も数年後に買う予定でいます。それまでエリーゼを維持出来てたらですが……………。

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