ムーンライトな火曜日🌕

何とか今日も週の前半戦が終わった。社内は期末でノルマ達成に向けて、ピリピリムード全開。残業する同僚や諸先輩方を傍目に、定時になるとサッと影武者のように帰宅する自分。時間にルーズでマイペースな自分だが、定時にかけるエネルギーは尋常じゃない。
ゴーイングマイウェイ、ワインディングマイロード。はて、合ってるのか。

帰り道。とてもお腹が空いた。ここ最近、クローン病の影響なのか、お腹の張りや満腹感でお腹が空くことはあまりなかっただけに、空腹が心なしか嬉しかった。
帰り道の道中、車窓を眺めていたらちょうど満月が顔を出していた。満月🌕を見ながら「なんかムーンライトが食べたい…」そこから家に着くまでの間、頭の中はムーンライトでいっぱいになった。

私は食べることが好きだ。クローン病になってからも、日々の食事制限は辛いが、たまに「クローン病版休肝日」(使い方が合っているかは謎)を自主的に設け、自分のお腹の調子や体調を考慮しつつ、好きなものを少し食べる。その時間は至福そのもの。元々甘いものやお菓子は好きで、洋菓子、和菓子ともに好きだが、その中でも私は森永製菓の「ムーンライト」が好きだ。

小さい頃から、我が家のお菓子BOXに常備されていて、その当時は好んで食べるほどではなかった。クローン病を発症して間も無くの頃。徐々に調子が良い時は、それまで食べていた好きなものを少しつまむようになった時。家族が美味しそうにムーンライトを食べているのを見て、私も無性に食べたくなった。物欲しげに見る私を見て家族が半分くれた際、「こんなにムーンライトって美味しかったっけ?」久しぶりに食べたからなのか、クローン病でしばらくお菓子を控えていたからか、ものすごく美味しかった。
そこからは、私は周りに対して好物をムーンライトと公言するようになった。

最近、私のムーンライト好きを知っていた知人から、手作りのムーンライトをもらった。通販でムーンライトの専用生地が販売されていてるのだとか。
知人は興味本位で大量に買ったらしく、作った一部を私に分けてくれた。
市販のものとは一味違った。玉子とバターの風味がしっかりしていて、口の中に甘い優しい香りが広がった。市販のものではなく、専用生地で作ってくれたこと、クッキーが割れないように風邪薬の空箱に入れるという斬新さ、知人なりの気遣いがとても嬉しく有り難かった。美味しい。ほろり涙出そう。

そんなことを思い出しながら、家に着いた。
タイミングよく、ムーンライトのラスト一個が。
やっほい。食べたいと思った時に食べたいものがある幸せよ。うんまい。ムーンライトの綺麗な黄色味も丸みもパッケージの青さも全部好きだー。

「ある晴れた夜に君 照らし出す ムーンライト」スピッツの『色色衣』収録の「ムーンライト」の歌詞より。
歌詞の意味はよくわからない。アルバムの『色色衣』も読み方が最初わからなくて、「いろいろえ」なんて読んでしまったことも…。マイ定番曲として脳内BGMでも登場回数は多くないが、ムーンライト繋がりで思い出す曲。草野さんはどんな時にこの歌を作ったのか。何回聴いても、歌詞を読み返しても解釈がちと難しい。もしや、私と同じムーンライトの民なのかな。
ムーンライトを生地からこねて作る草野さんの姿は、想像しただけで微笑ましい。
ひとまず今日はお疲れさまでした。ムーンライトパワーで乗り越えられますように。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?