誰かに何かを強制するつもりは微塵もないという前置きを大きな声でしておくけど（それはこの件に限らずいつでもそうですが）、私は自分のこのツイート

http://mobile.twitter.com/btsaki/status/878765469381009409

と、当時の自分の気持ちを、無かったことにはできないな、という思いで、今週末京都に行きます。自分の中でも整理できてはいないけど、無かったことにだけはできないなぁと。

京都戦が近づくにつれて、ケビンのプレーが観られる！はんニャリンに会える！はんなりんの写真が撮れる！という楽しみな気持ちと、このことを考えないわけにはいかないなという気持ちの両方があって。

正直、この件に関するいまの自分の気持ちをこういった公開の場で記すことは、みんながそろそろ忘れかけているようなタイミングで掘り起こすことと同義だし、そんなことしない方がいいって意見も痛いほど分かる。書くにあたっては、すごく悩みました。
書かない方がいいんじゃないか。私の気持ちは私だけが分かっていればいいんじゃないか。全世界に知らせるべきことじゃないんじゃないか。何より永吉選手自身がこんな風に書かれることを望んでいないんじゃないか。京都のブースターの方にはどう思われるだろうか。川崎のファンの方にはどう思われるだろうか。えらそうなこと言っちゃってとか、思慮に欠けてるとか、だから嫌いなんだよとか、思われないだろうか。云々。
前所属チームだと言ったって、そんなの関係ないと思う人がいるのも分かる。私だって知らない、過去の所属選手が同じことをしたとしたら、そう思ったかもしれないし。というか、きっと、思うだろう。

でも、私にとっては、これは考えずにはいられないことだし、これを公開した形で記すことで見知らぬ、もしくは知り合いの誰かを不快な気持ちにさせてしまうリスクを負っても、私は、自分の言った「永久にブレサンファミリー」を無かったことにはできないという気持ちであることを、残しておきたいと思いました。残しておきたいのは私のただのエゴです。ものすごく良く言えば、彼への一種の応援の気持ちの表明です。

よっさん、応援してるよ。
これがたとえ彼へのプレッシャーになるとしても、私は言いたいなと思いました。大きなくくりで言えばファンだ（った）から。ファンだとこれからも言えるかどうかは、永吉選手の今後の行動次第であるとは、思うけど。
とはいえ、私が真の意味でよっさんのファンだったかというと、たとえばガチャガチャでよっさんのバッジが出たとしたら、ニックか谷口くんか辻くんか祐眞くんが良かったな〜なんて思っちゃうくらいのものだったと思うし、そんなのファンじゃないとも言えるのかもしれない。
それでも、私なりに応援はしていたし、よっさんが子どもたちに優しかったことはよく覚えているし、ファンの目をちゃんと見てくれるところも好きだった。移籍する前の長野での親善試合のとき、笑顔を向けてくれたことも忘れてない。悪い人なんかじゃないと思っていたし、いまも、正直思ってる。

もちろん、かばうつもりは、ないと思う。問題は問題として存在していることは理解しているつもりだし、悪いことしてないなんて言う気はさらさらない。全くない。本当に少しもない。
悪いことした。完全に。白か黒かで言ったら真っ黒だよね。
ニックが帰化して、八村くんと渡邊くんが代表入りして。オーストラリアに勝って。日本の男子バスケもこれからだ、ってときに、一体なんてことをと憤慨もした。本当に本当に悲しかったし、怒りもした。何を言っていいか分からなかった。会見も見たけれど、こんな形で全国に名前を知られてほしくなかったと心から思った。計り知れないくらい多くの人の善意や努力を踏みにじったとも思う。

だけど同時に私は、自分が彼らを糾弾できるほどに清廉潔白なんだろうか、と自分に問わずにはいられなかったし、いまもこの問いを前にすると口ごもってしまう。

甘いと言われるかもしれない。考えが足りないと言われるかもしれない。こんなことを書くのは、いまのクラブにとっても迷惑なことなのかもしれない。それでも私は、永久にブレサンファミリー、と思ったあのときの自分の気持ちを、無かったことにすることはどうしてもできないなと思います。

ここまで読んでくださった方には申し訳ないのですが、この文章は、あくまで個人的な問題について書いたもので、「私は、起こしたことと応援をやめるということを結びつけられないタイプの人間です」ということの表明です。それ以上でも以下でもない。

もう一度繰り返しますが、いつでもそうだけど、誰かに何かを強制する気は微塵もありません。毛頭ありません。誰かの考えを否定する気も全くありません。実際、いろんな意見を読んで、まあ極端な中傷とかは除くけど、どんな意見にも、そういう考えもあるよねとは思えたから。

ただ、私はいま、こう思っていますということを、どうしても見える形で書いておきたかったので、書きました。さっきも書いたけど、ここに書くことは単なる私のエゴです。わがままです。周りの人のことなんて何も考えてない行為なのかもしれない。それでも、私はこのことについて、私のいまの気持ちについて、書かずには京都に行けない、と思ったので、書きました。
最後まで読んでくださった方、いるかな。ありがとうございました。
読んだ結果、もう関係を切りたいと思った方は、こうなんというかそっと離れていただけたら、察するようにしますので、よきにはからっていただければと。

何はともあれ今週末の京都戦、私にとっては初めてのハンナリーズアリーナ。とってもとっても、楽しみにしています！面白い試合になりますように。ニャリンとハイタッチできますように。はんなりんを堪能できますように。

以上！
2019.2.1 Sak