この症状に、なまえをください。

「あの、この状態に名前が欲しいんですけど」

「鬱状態、ですね」


今しがた、初めて行ったお医者で言われたこと。

心療内科は何も聞いてくれんだの薬をやたら処方してくるだの当たりハズレ多いだの、ヤバイ場所だと度々聞いてきたので足を運ばなかった。何ではよ行かんかった。

自分に躁鬱の気があると自覚したのは大学を辞める時の面談で名のある学科長から「さきぽんさんは躁鬱だね」と言われた時だった。この人の本を読むといいよ、とご丁寧に餞別をいただいたが、そう…うつ?なに?と単語がぐるぐるした。19歳の秋。そうかあれも秋か。

一ヶ月に一回通っているかかりつけの先生にいい加減心療内科行ってみて、と言われたのは昨日。その先生はプライベートでも付き合いが長く、業務外のところで面倒をずっと見てくれてる。申し訳ないがこれ以上精神にかかる薬は出せない、と。こちらももう迷惑をかけるわけにいかない。


今回そうなったのは急じゃなく、初夏ぐらいから大好きな家事が全く出来なくなった。実家ともめ出した。無気力というか微熱の欠勤が増えた。すっかり湿気がすっかりダメになっており、仕事や外から帰ってきては速攻で布団に横たわる生活。それでも陽が差せば早朝覚醒。外出の予定ではいくら楽しみでも家を出る前から嘔吐し、微熱を出す。ろくに物も喰らわず酒しか煽らない。

事あるごとに、しにてぇー!と思う。

とにかく2019そんな夏だった。先週胃腸炎をやらかし仕事も長く休暇をいただいたが、久しぶりに出社すると全身の震えとめまいが止まらず、人の話が入ってこなかった。あかん、こころがかゆい。全休でいいです帰ります、と告げて病院に寄り帰宅した。


テレビはつけず、大好きなラジオすら聞けない状況。先週終わり頃には改善の傾向にあったが、いざ出勤すると仕事の業務がほぼなかった。みーんな暇そうにしていた。余計こころが痒くなる。じゃあわたしいらんやん?じゃあもっとお暇が欲しい。こころを患ったことのあるパイセン友人達に相談し、すがる思いで近くで近所でメンクリを探し、良さそうなところを予約した。


しかし通院への用意をしていて気づく。

わたしはどこが悪いの?何で行くの?どこから来た人たちなの?わたしはだれ?(参考文献:霜降り明星のANN0)

徒歩10分程首を傾げながらメンクリに入ると、まあそれはそれは綺麗なところ。人も大していない。きちっとしてる感。いざ個室に呼び出されるといかにもLDHに居そうな、はたまたアルコ&ピースの平子さん演じる世良社長のようなゴリッゴリのイケメン先生様がじっくりゆっくり話を聞いてくれた。

原因はとりあえずよくある仕事のパワハラおよびモラハラではない事を伝え、生い立ちや性格などを聞かれる。先天性を疑われカウンセリングを勧められるが保険適応外になることも正直に伝えられ、やんわりそれはお断り。まあ思っていたほど悪い気分はしない。やはり首かしげ、うまくは話せてないけど。


そしてやっと出た言葉が「典型的な躁鬱の傾向ですね」。

うん、それ、わたしも思ってたよ!


とりあえず改善案としておそらく強い薬を飲みすぎてるから徐々に変えましょう、で、波長の鬱時期に効くお薬にシフトしましょう。今飲んでるお薬の日記をつけてください、でした。

あと休暇についても相談したら診断書を出す金銭を考えてすごく長く考慮はしてくれたけど、診断書をまにうける会社なので短くして下さい!と懇願したら、じゃあ約、をつけときますね、と言われ受け入れてもらえた。ただ診断書に病の名前がいる。それをお願いしたところ

【鬱状態】

ですって。ふんわりすぎやしないかい?


診察後、わざわざ会社の同僚から電話があった。匂わせてくれて上司どもの理解は得てるそうな。とにかくうちの会社でメンタル系患うと社長の意向で旅立った方を見ているので、それだけが心配であり心労だった。今朝、欠勤の連絡をした際も「辞めないですから、それだけはご理解ください!」と言ったところ理解は得られていた模様。普段ポンコツなのに仕事は任せて!と言ってくれた同僚ちゃん。すまん、今度餃子おごるな。

あとは会社と戦うだけ。先程のことなので未連絡。それだけがしんどい。あと来月の給料もしんどいなあ(傷病手当をお国に申請すればいいと総務のおっちゃんは言ってくれてたらしい)。


躁鬱wwwwwワイのことwwww

19から今まで笑ってたけども。SNSでも毎日スラングのように流れる単語。躁鬱。

その当事者は【自分】とハッキリ今回診断を下され、アマチュアを経て本日無事にプロの躁鬱になりました。そんな記念日にはハイボールを煽っています。うまし。


ちなみにTwitterでよく見かけるメンヘラ同士の知らない顔で慣れ合う気はないから悪しからず。わたしは、わたしやし。

さーてさきのお暇はたったの二週間。何しようかな。したいことはたくさんあるけど、鬱様が許さない。

お金があれば大好きな舞台も観に行きたいけど。今週末楽しみにしていたフェスだってあるけど。

とにかく目の前には大好きなラジオが溜まってる。物申さなくても、彼等はきっと待ってくれているはず。





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