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推しに願いを―どうか、「レジェンド」にならないで

企画展「推しに願いを」に参加しました

9月の末から10月上旬まで、大阪・摂津富田のソラトイロさんの企画展に参加いたしました。「推しに願いを」というテーマで推し愛を表現してほしい、ということで、私はSUPER GTの立川祐路選手を崇拝する壁新聞を制作しました。

新聞を制作するに当たり「推しに願いを」というテーマで文章を書いてほしいというお題がありましたので、そのために書いたコラムを掲載します。

ちなみに立川選手を崇拝する文章なので様付けです。

推しに願いを―どうか、レジェンドにならないで

願わくば、ずっと第一線の現役ドライバーで、とはいえ御歳46歳。ほとんどの同世代のドライバーは、第一線を退く、監督やアンバサダーとしてモータースポーツの現場に立つ、もしくは完全に卒業してしまう。そして、名を残した者は「レジェンド」と呼ばれる。

もし立川様が卒業しても、SUPER GTは回るし、見続ける。彼のいないSUPER GTなどありえない…ことはないけれど、想像できないことは確かだ。ドライバー引退後は所属チーム・セルモの監督を続けるだろう。きっと、今のプレイングマネージャーという立場は次のキャリアを視野に入れている。これから先も、第一線の現場でレースに関わり続けてくれると、信じさせてほしい。

だから、私は、立川様がドライバーを引退しても、「レジェンド」と呼ばない。「レジェンド」と呼ぶのに相応しく、それが誉なことだとわかっていても。

ただ「レジェンド」と呼んだ瞬間に、歴史上の人物となり、見ることさえできないような、遠いところに行ってしまうような気がしてならないのだ。立川様の居場所は、モータースポーツ界の年表ではなくて、今、その時のレースの現場なのだから。

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