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第3回・加賀~山口宗永と大聖寺城

石川県加賀市は、福井県との県境となり、金沢駅、小松駅、加賀温泉駅と続く。
加賀市の代表観光スポットは、スポットとしては少ないが、やはり「温泉街」である。
加賀温泉、すなわち加賀温泉郷とは、「山代温泉」「山中温泉」「片山津温泉」そして、小松の「粟津温泉」の4つを指す。
ここも、大規模な史跡は存在しないが、スポットとして上げるとしたら「大聖寺城」であろう。
1600年に関ヶ原の戦いに急ぐ前田利長が小松を突破し加賀へ侵攻。
そこにある加賀の障壁が大聖寺城主であった。
今回は、山口宗永と大聖寺城の歴史が語る静かな城下町を紹介したい。

「第2回・小松~北陸の関ヶ原「小松戦国物語」とマイナー史跡を巡る」で小松城主「丹羽長重」を退け加賀方面へ侵攻を開始した前田利長。
山口宗永が籠る「大聖寺城」には、数百と二万近い大軍の前田軍には、適わない。
大聖寺城に兵を集中した前田軍は、労せず「松山城」を奪うことに成功。
大聖寺を見下ろせる松山城に本陣を置き、山口宗永に降伏勧告を行う。
しかし、宗永は応じずその後降伏するも、利長は許さなかった。
遂に宗永は自害し、大聖寺城は落城する。

前田利長により落城した大聖寺は、その後、前田家の管理下となるが、1639年(寛永16)に前田利治が大聖寺7万石の藩主となり大聖寺陣屋を設ける。
いまでも三代藩主「前田利直」の休息所「長流亭」が現存し、たくさんの観光客が訪れる。

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