本稿はyoutubeで公開した動画の原稿になります。
動画の方も是非どうぞ！

みなさんこんにちは。
スキルスミス代表のbugでございます。

先日ウメハラ君の動画で幻のコンボと話題になった
立ち弱キック2発からダブルサマーを繋ぐコンボをやってみました。
都市伝説とかじゃなくちゃんと出せます。

今回はこのコンボがなぜ幻と呼ばれているのか
出す場合はどういったポイントがあるのかを解説してみようと思います。

それでは始めていきましょう。

■連キャン空キャン（疑似キャン）

立ち弱キック2発からダブルサマーを出すわけなんですけど、
ストIIでは同ステータスの連打キャンセルで出した技
（立ち→立ちやしゃがみ→しゃがみ）
には必殺技キャンセルをかけることができないので、
ステータス移行させて出した弱攻撃に覆い被せる形で必殺技を出すことで疑似的にキャンセルをかける
”連キャン空キャン”
というテクニックを使用します。
私は「疑似キャン」と呼んでるので、私の動画では「疑似キャン」で統一しておきます。

このテクニックを使う必要があるのも難しい理由のひとつで、
普通にキャンセルをかける場合に比べるとダブルサマー入力完成までの時間が大幅に伸びるわけですね。

■具体的な入力

このコンボの具体的な入力は

①↓タメ
②ニュートラル弱キック
③→
④←+弱キック
⑤↑
⑥↑入れたまま弱キックを1フレームだけ押す

こんな感じです。
最後1フレームだけ押すってのは
押す事で連キャンジャンプして放しで疑似キャンダブルサマーを出すためですが、30連射使ってれば特に気にする必要はないです。

実際30連入れた状態でこのコンボをやる場合、
下タメの後弱キック押しっぱなしで前後ろ上って入れるだけになります。

■受付ガチャ

ここまでの解説でわかるように
このコンボは入力難易度に関してはそれほど大したことはありません。
必要なのは運です。

以前動画にしてますが、
ストIIでは必殺技の入力受付時間がランダムで延びてくれる仕様があります。
つまりこのコンボの肝は
ダブルサマーの受付ガチャでかなりイイのを引く
ってことだったりします。

■ダブルのコマンドと理想数値

ランダムで受付が延びるといっても
全ての入力箇所で延びるわけでも
無尽蔵に延びるわけでもないので、
それぞれの入力をランダム範囲内に収めつつコンボが成立するフレームを探る必要があります。

弱キックを3回押す間に必要なフレームは39。
この39フレームの中にダブルサマーの理想入力数値を当て込みます。

ダブルサマーの入力は6つに分解できます。

①下タメ
②タメ解除
③前要素
④後ろ要素
⑤上
⑥キックボタン

タメ解除って何？って人も多いと思いますので軽く説明すると、
タメ必殺技ってのはタメから次の入力へ行く前に
最低1フレームのタメ解除コマンドが挟まります。
タメ解除はどこに入っていてもいいんですが、
ここで次の入力を入れた場合は入力としてみなされません。
ソニックを例にすると、
後ろにタメてから1フレームの隙間もなく
前とパンチを同時押しして
パンチを押しっぱなしにすると
タメ解除部分で入力移行してるせいでソニックが出ません。
タメ解除部分で前に入れててもいいんですが、
1フレームでいいので隙間を開ける必要があります。

それだけ聞くと厄介そうな仕様なんですが、
タメ解除は1個のコマンド枠として存在していてランダムも適用されるので、
上手く使うとコマンドの入力範囲をかなり延ばすことができます。

ダブルサマーの入力でランダムが適用されるのは
②～④までの3つの入力部分。
ランダムがかからない範囲は7フレームで、
7フレーム以内であれば確実に入力受付されます。
いわば入力保障フレームですね。
これが最大14フレームまでランダムで延びます。
フレームが多くなればなるほど確率が減り、
理論値の14フレームを引ける確率は体感5％あるかどうかぐらいになります。

で、全部の箇所に一律でランダムがかかるわけじゃないので
数箇所に10フレーム以上のランダムをかけようとするとまぁ出ません。
とある方に2箇所に理論値入れて延々やってもらったことがあるんですが、
1500回近くやってやっと1回出たそうです。

⑤の上入力はコマンド入力最後で、
この部分を「終点」と呼びます。
終点にはランダムがかからず、
ダブルサマーの場合は最大9フレームになります。
どんなに頑張っても10フレーム以上にはなりません。
この辺のコマンド入力の詳しい話は
別の動画でガッツリやるのでまたその時に。

終点は9フレームですが、
このコンボだとボタン放しでダブルを出す構成になってるので
実際に使えるのは8フレームになります。

コレをふまえて39フレームの中に
数値を落とし込むと

①↓タメ
②ニュートラル [14フレーム]
③→ [7フレーム]
④← [10フレーム]
⑤↑ [8フレーム]
⑥↑+弱K1フレームだけ押す

こんな感じになります。
②～④までの数値の順番は何でもOKです。
あくまで理想なので
この通りにしないと出ないわけではないですが、
ランダム部分で
15フレーム以上入れないのは必須です。
終点も8フレーム以上入れてはダメですが、
ここは弱キック連打しっぱなしでやるなら
気にしなくてOKです。

また、弱キック30連入れっぱなしでやる場合、
弱キックの入力ポイントが最速にならないと思うので、
実際は40フレーム以上必要になってると思います。
1フレ延びただけでも大分確率落ちちゃうんですけど、
最速狙いで目押しする方が圧倒的に難しいので連射押しっぱなしをオススメしておきます。

■練習方法

ファイコレを持ってる人向けになりますが、
入力履歴を出して理想数値に近くなるようにキー入力を反復練習します。
ちなみに割り出したフレームは
それぞれ次の入力に入るまでの数値なので、
例えば③なら→に7フレーム入れ続けなくてはいけないわけではなく、
→に入れた後④の入力が入るまで7フレームかかっていればいいので、
ニュートラルなど別の入力が挟まってもOKです。

コレである程度理想数値っぽい入力ができるようになってきたら
あとは自分を信じて出るまでやるだけです。
あまりにも出ない場合はその都度入力確認してみるのがいいですが、
そもそも入力完璧でも1％も出ない様なコンボなので
諦めない心が重要です。

■表示フレーム数値の注意点

ここまでの話で具体的なフレーム数値の話をしてますが、
これらのフレーム数値は全て
「ハイパーストIIのターボ1」
でのフレーム数値となります。
ハイパーストIIのターボ1は実際にターボはかかっておらず、
いわゆる等速（初代と同じスピード）になります。
Xだとターボ1でも少しターボがかかるので
同じ入力時間では出てくれません。

また、ハイパーでもターボ2以上でやる場合は
表示フレーム数値とズレが出てくるので
キッチリ参照する場合は必ずハイパーのターボ1でやってください。

本来なら表示フレームと内部フレームの違いから解説しなきゃいかんのですが、
長くなるのでまた別の動画にて。

■余談

さていかがでしたでしょうか。
正に超運ゲーなので
そういう意味での「幻のコンボ」ですね。
私は1時間ほどで出せましたが、
かなり運がイイ方だったと思います。

ダブルサマーのガチャコンボは他にも色々あるので
物好きな方は一度やってみて欲しいなと思います。
まずはスラストダブルですかね。

面白かった方は高評価、チャンネル登録、メンバー登録等々よろしくお願いします。

それではまたお会いいたしましょう。