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スキンケアマニアの皮膚科医のブログ。

こんにちは。2021年2月に『日本橋いろどり皮ふ科クリニック』を開院した、皮膚科診療歴18年の皮膚科専門医、横井彩です。
出身大学である秋田の大学病院に14年在籍した後、他大学の皮膚アレルギーの専門科で勉強させていただき、2018年から東京都に来ました。
44歳と開業年齢としては決して若くはありませんが、このたび自分のクリニックを開院する事ができました。

このブログは2018年に始めました。自分が診療で伝えきれないことを発信する場所は欲しいと感じたからです。
しかし文章を書くことに慣れていないため投稿が思うように進まず、そうするうちに開院の準備が始まり一旦中断していました。
開院を機に、ホームページには書きづらいスキンケア寄りのことを中心に書いていきたいと思い再開しました。
クリニックのInstagram(こちらも手作りで頑張っていますのでよければ応援お願いします!)とネタは一部リンクしていますが、このnoteではクリニックの診療内容ではなく、皮膚とスキンケアに関する皮膚科医としての自分の考えを書いていこうと思います。

私自身が10代20代とニキビに悩まされましたが、皮膚科医になり正しいケアと治療を行うことで改善しました。
その後、残ったニキビ痕を美容皮膚科で治療を受けて治した経験があります。
ニキビ痕の治療は保険適用ではなく、時間とお金がかかります。
自身の経験から、肌のトラブルに悩む方ができる限り早く不必要なお金をかけずに健康な皮膚を取り戻すお手伝いを自分のライフワークと考えています。

糖尿病では食事指導が必須なように、皮膚疾患にはスキンケア指導が不可欠です。
スキンケアとは美容行為だけを指すのではなく、洗顔・洗髪・ひげ剃り後のお手入れなど誰しもが毎日行っている行為です。
身近過ぎるからこそ、正しいかどうか考える事もなく自己流になりがちです。

肌トラブルをどこに相談したら良いか分からず、エステや高級化粧品に頼りたくなる気持ちはわかります。
しかし、それは早い!今じゃない!!
と声を大にして言いたいのです。

エステや高級化粧品は全く悪くありません。
しかしこれらは健康な肌に行う事が大前提。
スペシャルケアは健康な肌に使ってこそ真価を発揮します。

肌トラブルを感じている=皮膚という臓器の健康が低下している状態
この状態で必要なのは、皮膚の健康を取り戻す事。
毎日のシンプルなスキンケアだったり、皮膚科での治療です。

日々の診療の中でもできる限りいろいろお伝えしているつもりですが、次の患者さんをお待たせしている状況では全部を話しきれないこともあります。
診察室を出て行く間際の患者さんを呼び止めて話をしたり、待合に出て行ってもう一回話をしたりすることもしばしば。
そんな物足りなさを文字にすることで補おうと思います。

医学的・学術的に正しいことに関しては、Twitterでもnoteでも丁寧に説明して下さる立派な先生方が数多くいます。
私は、もっと日常的で些細な細かいこと、少し気をつける事で健康で美しい肌に近づくんだけどな…という事を伝えられたらと思っています。

肌の悩みはあるけど受診には至らない方 、美肌に憧れるけど美容治療は敷居が高いという方、また現在皮膚科で治療中の方も、日々のお手入れを見直すキッカケになればとても嬉しいです。

横井彩/日本皮膚科学会認定専門医。医学博士。秋田大学卒業。
2021年2月『日本橋いろどり皮ふ科クリニック』開院。
公式HP https://www.irodori-hifuka.jp/

最後まで読んで頂きありがとうございました(^○^) 仕事の励みや参考になりますので、良かったら「スキ♡」をお願いします♪