男性にヒゲ脱毛をお勧めしたい3つの理由

毎朝ヒゲを剃る男性の皆さん、ヒゲ脱毛をお勧めします!
私は脱毛クリニックとの関連はありませんが、この主張には理由があります。
(このブログ投稿後、2021.2月に開院しましたが、脱毛は行っていません)

ヒゲ剃りという行為がなければ肌荒れで悩む男性が減るのではと常々思うのです。

肌質もありますが、髭剃りが肌に負担であることは間違いありません。

日々の診察で、ヒゲ剃りをしなくて済めば改善するだろうなと感じる事も多いのですが、診療の範囲内で脱毛してはどうかとは言いづらく…。

ヒゲは、伸ばしたい人もいますが、職種や顔立ちなどによりヒゲを伸ばす予定がない人もいます。
ヒゲが不要な人にとっては、毎朝のヒゲ剃りは面倒でしかないはずです。

しかし多くの男性にとって脱毛はそんなに身近ではありません。
脱毛に通う時間がない、興味はあるけど正体不明すぎて不安、そもそも脱毛なんて考えた事もない、という人もいるでしょう。

そこでメリットを3つ述べて、ヒゲ脱毛を身近に感じて頂きたいと思います。

1.毎朝の時間が短縮される

ヒゲの濃い同級生がかつて言っていた事が今も印象に残っています。
「ヒゲが濃い俺は剃るのに毎朝20分もかかる!ヒゲ剃りに年間100時間もの貴重な時間を費やしている!」と。

ヒゲの濃さや量によりヒゲ剃りの時間は変わると思いますが、丁寧に剃るのは時間がかかる事は想像がつきます。

時間は貴重です。
分刻みで物事が進む現代において、ヒゲ剃りに使う朝の10分は長過ぎます。
10分あれば主要なメディア記事に目を通してメールの返信もできます。
美味しいコーヒーをゆっくり飲むことができます。

時間の有効活用はビジネスパーソンの基本。
もしヒゲが不要なら、ヒゲ剃りの時間を断捨離してはいかがでしょう。

脱毛は1.5〜2ヶ月程度の間隔で通うのが一般的です。
もし時間が取れなくて施術間隔が空いても、元に戻ったりそれまで通った事が無駄になったりはしません。


2.意外にコスパがいい


脱毛は高額というイメージがあります。
施設によって範囲や料金の設定は様々ですが、数万円〜でしょうか。もちろん安いものではありません。

しかし、毎朝のヒゲ剃りを今後何十年続けるのか。
その間シェーバーやケア用品にコストはかかる。
そう考えると、脱毛はそう贅沢とは思えません。

また脱毛は一度始めたら、完全にヒゲがなくなるまで絶対に止められないものではありません。

最初に契約した回数は有効期限内に消化しないともったいないですし、そもそも一定回数は行わないと明らかな脱毛効果を得られません。
しかしその後は忙しくなったら一旦中断しても構わないし、時間が経ってから再開しても大きな支障はありません。

ヒゲがほぼなくなるまでの回数には個人差がありますが、脱毛は回数を重ねるごとに減毛・軟毛化します。
完全にヒゲがなくなる前の段階から、徐々に扱いやすいヒゲになるのです。
少なくて細いヒゲなら、伸びてきた時に女性のうぶ毛用シェーバーでサッとなでるだけ。時間もかからず肌も痛めません。

脱毛は、途中でやめられないような怖いものではありません。
まずは数回、くらいの気持ちで始めてもよいのです。
ヒゲは範囲も小さく、何十万円の高額なコースを組まされることもありません(こういうことを提案する施設では施術を受けないことをお勧めします)。

ただし契約する際、規定回数やその有効期限、規定回数が終わった後はどのような契約で追加施術を受けられるのか、などは最初にきちんと確認しておきましょう。

3.肌荒れしにくくなる


ヒゲ剃りは肌を荒れさせます。
男性のヒゲは女性のうぶ毛と違い、太くしっかりしています。力を入れて剃ることになり肌を傷つけやすいのです。
毎日剃り続けることにより、肌荒れは徐々に悪化します。治りにくくなると、通院に時間を割く事にもなります。


髭剃りによる肌荒れの主な2パターン。

1つ目は、カサカサ乾燥。
皮膚の一番外側にある角層には、乾燥から肌を守る役割があります。ヒゲ剃りで角層が毎日少しずつ削られると肌は乾燥しやすくなります。乾燥肌の人は特に、お湯がしみるほど悪化する事もあります。
剃る時に石鹸や洗顔フォームを使う人は要注意。洗浄料の泡を肌に乗せっぱなしにしていると肌はどんどん乾燥します。ヒゲ剃り後に使うローションも、清涼感の強いタイプだと荒れた肌にさらに刺激を与えます。

2つ目は、ニキビ。
ヒゲの部分にできるニキビは厄介です。力を入れて剃る事でヒゲの根元の部分に小さい傷がつきます。繰り返すうちにニキビ菌など雑菌が皮膚の中でどんどん繁殖しやすくなり、ヒゲの毛根周囲にいつも炎症が起きている状態になります。
若い頃はすべすべ肌だったのに、ヒゲの部分全体が常に赤くてボコボコになってしまう人もいますが、この状態を元に戻すのは本当に難しいのです。

ヒゲ剃りは肌にとって嬉しい行為とは言えません。
私が男性にヒゲ脱毛を勧めたい一番の理由は、肌の健康という観点からも合理的な手段だからです。

 

どうでしょう、ヒゲ脱毛のメリットを感じて頂けたでしょうか。

皮膚科医としては、ヒゲ剃りで痛んでいる肌を見ると胸が痛みます。
肌あれを繰り返している状態をすっきりと治す事は難しく、頭を抱えます。

時間短縮・コスト削減・綺麗な肌のため。ヒゲ脱毛に興味を持ってもらう理由はなんでも構いません。
ヒゲ剃りから解放され、すべすべの肌を維持する男性が増えてくれたら嬉しい限りです。


番外編:ヒゲを生やす方にもヒゲ脱毛のメリットがあります

ヒゲを生やす方にも、脱毛するメリットはあります。

脱毛は繰り返し行うもので、1ー2回ではヒゲはなくなりません。量や太さが減って徐々に扱いやすいヒゲになります。

通常ヒゲを伸ばす可能性があるのは、顎・口・頬の外側でしょうか。頬の内側など生やす予定のない部位だけを脱毛するのも合理的ではないでしょうか。

不要な部分はしっかり脱毛、生やす部分は少しだけ脱毛して扱いやすいヒゲに整える、というオシャレな方法もあります。
脱毛専門のクリニックだとこういったデザインの相談にも乗ってくれるところがあるようです。


よし脱毛しよう!どこに行けばいい?

脱毛の施設には、医療機関とエステなど非医療機関があり、やはりお勧めは医療機関です。
使える機器が違い、医療機器の方がより確かな効果を期待できます。
施術後は一過性に赤みやヒリヒリなど肌トラブルが出る事がありますが、その際も医療機関の方が安心です。

最近は男性専門の脱毛クリニックもあります。女性の立場で考えても、脱毛は男女別の方が通いやすいですね。
行ってみると、意外と多くの男性が脱毛に通っているのに驚くかもしれません。
中高年の男性では、仕事での清潔感や孫に嫌がられたくない、などの理由で行う人が多いようです。

クリニックのHPには、施術回数や料金も書かれています。
料金や回数の詳細、アフターケアについての質問にきちんと回答してもらえるかどうかは重要なポイントです。
気になることはしっかり質問して確認してください。


ヒゲ脱毛をお勧めしない場合もあります。

年中日焼けをする人はヒゲ脱毛をお勧めしません

脱毛で困るのは日焼けです。
真っ赤に炎症を起こしている日焼けはもちろんですが、あまり真っ黒に焼けている方も向いていません。

レーザー脱毛の原理は、黒い色に反応するレーザーが、肌よりも毛により多く吸収される事を利用しています。
真っ黒に日焼けした肌には、レーザー光が吸収されやすく肌トラブルを起こしやすくなります。

仕事やアウトドア活動などでどうしても強い日焼けが避けられない方は、一般的な脱毛法であるレーザー脱毛は難しいかもしれません。


最後に。ヒゲを剃るならせめて、気をつけて欲しい事。

ヒゲ剃りの肌ダメージを少しでも抑えるために

・カミソリよりは電気シェーバー。
・人に会わない日はヒゲ剃りをお休み。
・剃る時は石鹸で代用せず髭剃り用フォームなど肌を保護するものを使う。
・剃った後の肌は低刺激の保湿製品でお手入れをする。

毎日こんなことに気を遣うのが面倒と感じたら…
脱毛してスベスベの肌になることをご検討ください(^^)


最後まで読んで頂きありがとうございました(^○^) 仕事の励みや参考になりますので、良かったら「スキ♡」をお願いします♪