冷血/トルーマン・カポーティ

8月ぐらいに読み終わった本で、友達に借りて半年ほど借りっぱなしだったうえに親父が裏表紙にコーヒーこぼしてあらららなそれはもう申し訳ない気持ちで友達に返した本であります。

「冷血」は、その昔アメリカのカンザスシティーで実際に起きた一家4人惨殺事件をカポーティ自身が事件の発生から犯人の処刑まで緻密に緻密に調査しまとめあげたノンフィクション小説です。カポーティは犯人を追っていた、もしくは取り調べした刑事、判事、弁護士への取材だけではなく、惨殺された家族が懇意にしていた人々にも入念に約7年かけて取材を行い、この小説を書き上げました。惨殺された家族の殺されるまでの一日から始まり、犯行の様子、犯行前から処刑されるまでの犯人の逃亡の様子と心理状況、追う刑事たちがどのようにして犯人を突き止め処刑まで突き止めたかを交差しながら入念に描かれています。

内容が内容なので、グロ表現などが苦手な方は注意した方がいいかもしれません。

しかしながら過去に起こった事件を題材にしているので、現代に起こったことを題材にしたドキュメンタリー的な感じは見受けられないので、ノンフィクションでもこういうのがあるのかとまた違った雰囲気を感じられるかと思います。

この小説はのちに映画化もされているのでみてみたいですね・・・まだみてません・・・


「自分のしたことをお詫びしても、意味がないかもしれません。適当でないかもしれません。でも、そうします。わたしはお詫びします。」-ペリー・スミス

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