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マンチェスター・C vs レアル・マドリード

今回はチャンピオンズリーグ準決勝2ndマンチェスター・Cvsレアル・マドリードの振り返りを簡単にしてみたいと思います。
どの業界でも同じだと思いますが自分が感じたことや見たものを言葉にすることは本当に大切だと思うのでトレーニングも兼ねて書きたい時に書き残していきます。

個人的にシティを応援しているのもありシティ寄りの振り返りになることはご了承ください。

前半戦
開始30秒で「今日もビニシウス怖いな〜。」と思わされるプレーで始まりました。
レアルは主にLWGのビニシウスがいる左サイドを簡単に使うことと右サイドではSBのカルバハルがクロスを上げてベンゼマの頭を狙う。
両サイドへの展開をモドリッチ、クロース、カゼミロの中盤3人が繰り返しながら相手陣地への侵入をします。
前半で特に印象的だったのはシティの高い位置から行うプレッシャーを回避するビルドアップ力です。CBからの落ち着いた縦パスを中盤の選手とタイミングによって落ちてくるベンゼマがギャップに顔を出し続けることでプレッシャーを丁寧に回避していく。プレスバックが戻る前にビニシウスを走らせたりサイドを展開していました。

シティは高い位置でのボール奪取によるカウンターと全体を押し込んでのボール保持。そしてベルナルド・シルバが運ぶドリブルで時間を作りながらビルドアップを行なっていく。RSBのウォーカーはカウンターの際には必ず全速力で右サイドを駆け上がって攻撃に厚みを付けます。CBのルベン・ディアスとラポルトは押し込んだタイミングではドライブのタイミングを常に狙い高い位置での数的有利と中盤の選手を引き出していく。何より開始1分30秒のディフェンスラインの押し上げには驚かされました。
そしてLSBのカンセロは独特な立ち位置の変化を繰り返しながらボールをキープすることができて左サイドを崩しながらクロスまでに関わってくれます。
フォーデンは前半か本当によく走っていたな〜。前からのプレッシャーを抜かりなく行なっていました。

5分5分。そんな印象で終わった前半でした。
レアルは両サイドをうまく使った速い攻撃とハイプレッシャーを回避するビルドアップ力。中盤の3人がとにかく頑張っていてモドリッチの運動量は後半持つのかな?と思ってしまうほどでした。
シティはポケットと言われるスペースを取る回数はいつもより少なかった印象です。マフレズのドリブルも抑えれてしまっていました。ただボールを保持する力と人の位置をどんどん変えるポジショナルサッカーが有名なシティですがボール奪取のスピードはとてつもなく早く。奪った後にそのまま攻め切ってしまうのか一度保持をするのかの判断がとても早いのが素晴らしい。
24分頃にシティらしさのある相手の押し込み方が見れたので「さ〜どうなる〜?」とワクワクすることもできました。

後半戦
レアルはキックオフを1つのセットプレーとして準備してきていました。
開始10秒足らずで決定機を作る。シティからしたらビニシウスの足の当たる位置に助けられました。
後半戦の半分はレアルペース。カゼミロの冷静なプレーがシティのプレスを狂わせる。シティのプレスを回避し展開されたボールはビニシウスへ。ウォーカー、ルベン・ディアス、ロドリの3人がなんとか防いだもののビニシウス側でのパスミスを繰り返し対応に追われるうちにウォーカーが負傷交代。
シティのディフェンスラインは左からジンチェンコ、ラポルト、ルベン・ディアス、カンセロ。誰しもがサイドに不安を感じるはず。

そんな中、少し離れてサポートの位置を取るデ・ブライネに代わり狭い局面でもボールに近い距離で関わっていくギュンドアンが入りました。
交代によってマークがズレたのか選手の特徴による立ち位置の変化からのズレなのかジンチェンコ、ギュンドアン、ベルナルド・シウバの3人ならではの少ないタッチ数でのボール回しと運ぶドリブルでこれまでレアルが行なっていたようなプレス回避から一気に攻め込みました。
レアルとの違いはすぐにサイドに振るのではなくベルナルド・シウバが中央を運びながら相手をギリギリまで引き付けてからマフレズへパスを出したこと。
突き刺さるような素晴らしいゴールでした。

レアルは死んでいなかった。
シティはトドメをさせなかった。
グリーリッシュのシュート2本、カンセロのシュート1本を決めきれなかった。
今季のレアルのチャンピオンズリーグでの戦いぶりは粘り強さからの逆転劇が目に付いていました。
ベンゼマの好調、カゼミロの存在、後半の半分を超えてからのカマヴィンガの存在。
PSG、チェルシーを引っ繰り返してきたレアルのメンタルと自信はシティの想定を超えていたのだろう。レアルの凄いところは終盤にシティを落ち着かせる時間を与えなかったこと。たたみかけるように前線に人を送り多い時には4人が残っていた。
ウォーカーが残っていたら変わっていたかもしれないがその瞬間のチームはルベン・ディアスだけではまとまらなかった。

トドメをさすことの大切さ。
これは点を決めることだけではない。攻撃の芽を潰し続けることかもしれないしハイボールを跳ね返すことかもしれない。その時の試合で何が相手のトドメをさすことなのかは変わる。
いろいろある中で一番に効果が絶大なのがゴールであるだけだと思う。


まとめ
今回は延長戦については書かずここまでとします。
個人的に印象的だったのは2つです。
1つ。
それは相手を引き付けること。ポゼッションサッカーはボールを取られないことを優先したサッカーでポジショナルサッカーは相手の組織を壊すサッカーです。人の配置を動かすことで相手を困惑させることはもちろんで相手をその場から強制的に動かす、もしくは付いていくのかマークを引き渡すのかの判断の部分で困惑させること。ベルナルド・シルバはこのどちらもを使いこなしていると同時に蝶のようにヒラヒラとボールを運ぶことによって相手を自分に引き付けます。これは個人戦術と言われる部分になるのか??
2つ。
それはプレス対抗力。相手の組織的で早いプレスに動揺せずに抜け道を探り突破口を見つけられるか。またはその見つけた抜け道を通すだけの技術があるのか。小学生年代でも練習の設定によってはこのプレス対抗力をしっかり鍛えてあげられると思う。解決方法は立ち位置なのかパワーなのかスピードなのか選手に適したプレーを身に付けさせたい。
というのはファン・ダイクであればサラーへのロングパス。これも相手の勢いをひっくり返す方法だ。ハリー・ケインのポストプレーも。下から丁寧にパスを繋ぐことが全てではなくて自分達にできることとその時の相手に適したプレーをいくつ持っているのか。たくさんの種類を頭の中にインプットしておきたい。

長くなったがこれで以上になります。
これからもっと読みやすくワクワクするような文章にできたらなとも思う。
読んでくれてありがとうございます。

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