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見ている人は見ているという話

2005年、当時の同僚(Aさん)と飲み会の時のたわいもない話です。

地元の話から話を拡げようと、通っていた高校はどこか聞きました。Aさんは水戸一高と答えました。水戸駅が最寄りの駅となります。

普通なら納豆とか水戸黄門程度のリアクションしか思い付きません。

仲良くなりたかった私は、一生懸命、水戸一高、水戸駅、茨城の引き出しを探します。ふと、1995年9月1日の記憶が蘇りました。

当時私は、千葉から始発電車で東北に向かっていました。

一緒に浪人した同級生と「東北の国立大学を見て回るツアー」を計画。

青春18きっぷで、電車の旅です。

最初の目的地は東北大学。常磐線で仙台まで一気に北上したとき、水戸駅通ったなと思いだしたのです。朝6時ちょうどくらいに上野駅を出る電車です。

女子高生が乗り込んできました。電車に乗るやいなや、すぐに寝始め、一向に起きる気配がありません。

突然7時50分ころに目を覚まし、水戸駅で降りていきました。

左斜め前の座席に座って眠り続ける印象的な光景でした。

水戸駅といえば…でその話をしたところ、Aさんは「それは、私です。」と言い切りました。

私、「え、、、そんな偶然あんのか?」と正直思いました。

話を聞くと、高校入学時には茨城が実家だったが、親の都合で、高校在学中に都内に引っ越しすることになった。なので、高校最後の年は、往復4時間かけて高校通っていたと。もちろん、そんな人、私以外いなかった。だから私ですと。

当時の遠距離通学、あまりにも現実離れした状況で話す人も居なかったが、まさかの偶然、ネタ振りに、「あの当時の、私を見ていた人がいたとは…」と、その後、Aさんの鉄板ネタとなりました。

それから、ぐっと仲良くなりましたが、その時のAさんは・・・

今の嫁ではありません。

そんなに世の中甘くありません。No Sweet Memory. Yes, It's my life.

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