2021年2月11日。

その日は仕事が23時ごろまであって、お腹を空かせながら満身創痍で帰宅。
コンビニの袋に入ってるサラダに、ドレッシングと串から外した焼き鳥をぶち込んで袋から直接食べる限界OL飯でお腹を満たす。

牛のようにキャベツを口に詰めながら、人気グループSnow Manの次から次に生まれる供給や新情報を、Twitterのタイムラインで見逃しがないか確認。

どれだけ疲れても、次々に雑誌掲載や番組出演などのお仕事を獲得してくるスノちゃんを見ていると本当に疲れが吹っ飛ぶ。佐久間くんは今日も天才的に可愛い。

毎日顔が可愛くて格好良くなっていく佐久間くん。
毎日が成長期。天才なのかもしれない。

2時45分、布団に入って最後にタイムラインをざっと流し見する。ツイ廃は自分の意識がなくなる瞬間までTwitterを開いていないと精神が安定しない生き物である。

『えっ』

という、とあるフォロワーさんの、たった一言のツイート、『えっ』が目に止まった。

夜中3時の「えっ」ツイートほど不穏なものはない。

饒舌なオタクたちが「えっ」とツイートしてる時は大抵推しに不幸があった時か、逆にとんでもなく良いことが起こったかのどちらかしかないということは、この1年で身に染みて理解した。

TLから不穏な空気を察知した時、ツイ廃が一番最初にするのはトレンドの確認である。

社会人としてどうかと思うけど、大体のニュースはTwitterのトレンドを見ればわかる。
まさかな、まさかなと思いながらトレンドを確認するも、大したワードは入っていなかった。
それでもソワソワが収まらずにTwitterを徘徊していると、スポーツ新聞の最新情報を流すアカウントがヒットした。

『スポーツ報知　佐久間大介　声優初主演』

なんかそんな見出しのツイートが目に飛び込んできた。

…………？？？？

夜中にいきなりさ、瑛人もびっくりのツイートである。

ジャニオタ一年生の私は、この界隈に来て改めて学んだことがいくつかある。
無断転載は良くないこと、ソースは自分の目で確かめてから拡散すること、ネタバレ禁止悲ピーマンなこと。
動揺して身動きが取れない私に、フォロワーからのメッセージ、
『3時以降ならもう朝刊がコンビニに並べてあるかもしれません』

気づけば車の鍵を握ってパジャマにサンダルで玄関のドアを開いてた。2月の夜中3時である。

在住の県は完全車社会のど田舎で、
コンビニに行くにも車を走らせなければいけない。

一番近くのファミマの駐車場に頭から突っ込む。

ボア素材のパジャマ着たクマみたいなすっぴん女が勢いよく入店して、店員さんもさぞかし驚いただろう。
血走った目で朝刊を手に取り、そっとエンタメページを開く。

い　　　　　　いた。

佐久間大介が　写っている。

なんか　アフレコを　している。

すごく真剣な表情で、台本を片手にマイクに話しかけている写真が載っていた。

早足でレジに向かって店員さんに差し出す。
生まれて初めて夜中3時に朝刊を買った。

心臓はまだバクバク鳴っていて、思い切り息を吸い込んだら冷たい空気で喉がひんやりした。
空気が美味しい。

　思わずガッツポーズ。指先に力が入りすぎている。

　これが、自担が主演声優を務める世界…。

帰宅して冷たいフローリングに新聞を開いて、何度も何度も舐めるように記事を眺める。よだれと涙が垂れそうになりタオルで抑えながら「よかったねえ… よかったねえ…！」と夜中4時に新聞を眺めるオタクはまさに狂気の沙汰。

気づけば時計は6時を指していて、結局ひとしきり大暴れした後2時間だけ仮眠をとって仕事に行きました。

その仮眠中、私より先に起きた妹からLINEが届いていた。

このLINEを見た瞬間になんか涙が出た。

いいなあ、生きてるうちに何度言ってもらえることがあるんだろう。

「すごい世界が待ってるよ　早く起きて」って、
そんなん、クリスマスの朝くらいしかない。

大人になってそんなメッセージと共に朝を迎える日が来るなんて、思いもしなかった。

自分がなにか成し遂げたわけではないけど、佐久間くんが自分の手で掴んだお仕事だけど。
佐久間くんのことが大好きで心から応援してきたファンの声も、確実に力になっているはずで。

佐久間くんを推してると、Snow Manを推していると，年に8回も9回も10回もクリスマスが訪れる。
季節外れの雪ってこういうことか！と納得してみる。

大親友の阿部担からもすぐに「佐久間くんおめでとう！！」と連絡が来ていた。みんな自分のことのように喜んでくれていた。

寝癖もそのままにTwitterを開いてみると佐久間担の阿鼻叫喚。

みんな口々に「おめでとう」「ありがとう」「夢みたい」「佐久間くんすごいね」「佐久間くんよかったね」、血の通った心からのふわふわ言葉で溢れかえるTL。

この人たち、起きて「すごい世界」を経験したオタクたちだ、そう思ったらもうたまらない気持ちになった。

こん中に、佐久間くんが夢叶えて嬉しくないやつ、いる？！

いねえよなぁ？！（佐久卍リベンジャーズ）

佐久間くんがよく口にする『衝撃に備えろ』とは俄然無理な話である。（ちなみに元ネタはおそらく漫画・アニメ『亜人』の佐藤さんだと思う）

佐久間くんは衝撃に備えさせるつもりなんか全くない。
オタクが備えれば備えるほど、その想像を超えたパフォーマンスでこちらを撃ち抜く気が満々である。

多分もうダチョウ倶楽部さんの『押すなよ?押すなよ？！』レベルの効力しかない。
　
あんなにも「友好的」と「好戦的」が同時に存在するキラキラのアイドルがいるだろうか。
一昔前の深夜アニメならニコニコ近づいて通りすがりにナイフで腹を刺してくる無邪気なバーサーカーキャラだったに違いない。

佐久間大介…恐ろしい子…！！

その後も、アニサマのニコ生実況にホストとして呼ばれ、『佐久間ニキ』と親しまれるようになったり、
初めて声優を務めた「ブラッククローバー」ではアニメオリジナルキャラクターであった『マクサ』が原作に逆輸入されるなど、佐久間くんの『大好き』が実を結んで、次から次へとお仕事になっていった。

ちなみにこちらはニコ生放送時に流れていたアニメオタクたちのコメントの覚え書きである。佐久間ニキ、大人気。

多忙を極めるアイドルのくせに、出るアニソン全て知っててアニメも全部見てるのでいよいよ「佐久間ニキ、寝ろ？！」とコメントに怒られ始める佐久間くん、とてもよかった。

彼を取り巻く全ての声が好意的とは限らないし、未だに「ジャニーズ佐久間大介」がアニメ界隈に足を踏み入れることをよく思わない層もいるかもしれない。

でも、共演した声優さんや関係者の皆さんが、全員佐久間くんの一生懸命さに触れて、SNS等で発信してくれて。
ただ生半可な気持ちで楽しむだけじゃなく、敬意を忘れずに一生懸命取り組む佐久間くんの姿は確実に周りを巻き込んでいる。

自分のことが好きじゃなかった、引っ込み思案で人前に出るのが得意じゃなかった陰気で大人しかった少年が、仲間のために変わり、自分のために変わり、今では『大好き』を仕事にしている。
未曾有のウイルスのせいでファンと触れ合う現場をことごとく奪われても、
配信ライブを自宅で視聴することを「神席」と呼び、
デビューコンサートでは誰もいない客席に向かってひたすら笑顔で手を振り、
最後の挨拶では「愛してくれてありがとう」、「生きててくれてありがとう」と涙を流しながら叫ぶアイドルを、今、応援できることが本当に本当に幸せで仕方がない！！！

そんな佐久間くんは、今日で29歳とは思えないほど毎日可愛くて格好良くなっていて、新規の佐久間くんを見るたびに「状態良くない？！？！」と叫んでしまう。
淡い桜のようなピンク髪があんなに似合う29歳、恐ろしすぎる。

ついあまりの可愛さに「かわいい」ばかり言いがちだけど、29歳で恥ずかしがらずに全力で『可愛い』を遂行できる大人のプロアイドル意識は、もう本当に『格好良い』のだ。

それスノ声優企画の「ハニーバニー」で超絶可愛いお声やリップ音、セクシーな吐息をかわいーい顔で披露した後、最後の一瞬満足そうな雄の顔で画面を見つめる、そういうところが佐久間大介にはある。いい加減に聖闘士星矢。

薔薇の花束を両手で抱えながらニコニコと近づいて、後ろ手に隠し持った拳銃で眉間を撃ち抜かれる気分である。勘弁しろマジで。

佐久間担はいつも大丈夫じゃない。

佐久間くんは、ファンからの好意を食べて綺麗に咲く花のようなアイドルに違いない。
下から見上げる土でいいのにと思っている私のようなオタクにも、佐久間くんは「生きててくれてありがとう」「一緒に生きていきましょう」なんて手を伸ばしてくれる。

もうなんか、なんか… アイドルとしての完成度が凄まじい！！
もちろん、佐久間くんの言動全てが、「お仕事」だとは思わない。いつも素の言葉でありのままを伝えてくれる人だと思う。たまに伝えたいことが沢山ありすぎていっぱいいっぱいになって滑舌がほにゃほにゃになるのも含めて全部愛おしい。

けれどそれ以上に、なんかもう、『アイドルという消費される存在』『お金を頂いて応援してもらってる存在』という一本筋の通ったプロ意識を、佐久間くんからビンビンに感じる。

だからこそ妥協はしない、手を抜かない、恐ろしいほどのサービス精神でバッサバッサと自担と他担を今日も狩っていく佐久間くん。

佐久間くんのそういうところが狂おしいほど大好き。

なのにブログで急にホロライブ（Vtuber）の名前を羅列してファンを混乱の海に陥れる佐久間くんが、だーーーーいすき！！！！！！

うわーーーーなんか真面目くさい文章になっちゃった！！
全部全部恋のせいだね！！！！！！
佐久間くん、お誕生日おめでとうございました！！

もしこのブログを読んでしまったら「ヤバヤバじゃんw」と笑ってください。

映画『白蛇 縁起』、本当に楽しみだね。

愛してる、ばんざーい！！！