見出し画像

【とんでもない男たちを愛してしまった〜滝沢歌舞伎ZERO見たよ〜】


滝沢歌舞伎ZEROを経験しました。
滝沢歌舞伎ZERO童貞、卒業。

デビューと共にハマり、今では佐久間くんの好きなアニソンを口ずさむだけで勇気100%になるアニオタ兼佐久間担に育ちました。

Snow Manと佐久間大介に沼落ちした時のブログはこちらです。

https://note.com/skotadanootaku/n/n496f3b11aac1

そう、私はデビューと共にハマったオタクなので、滝沢歌舞伎ZERO未経験でした。やっと見れる…!

各所で流れる、ドザーーーーーーッとギャグみたいな量の桜吹雪から飛び出してくる9人。ずっと見たかった。
頭に桜吹雪ちょこりと乗せたまま、華やかに踊る佐久間大介、ずっと会いたかった。

「ひらりと桜」、私をSnow Man沼にハメた友人の

『オタクが死ぬほど好きな、和ロックやボカロみのある曲がある』という発言を聞いた日からずっと恋焦がれてきた。

ようやく会えたね。

ひらりと桜、ほろりと涙、二チャリとオタク(最悪)


滝沢歌舞伎の過去の作品は円盤を購入して見てきましたが、そのどれもが素晴らしく、Snow Manの姿が映るたびにウオーーっ!と咆哮して小躍りしていたのですが

すごいよね、主演ですよ。座長なんですよ。

後ろの影に目を凝らしてあっ今佐久間くんいた!!!!!!!ってならないんですよ。
何故ならずっと写っているから。アップで何度も抜かれるから。その事実に普通に泣きました。
佐久間くんずっと格好よかったな。見終わっても気持ちがずっとふわふわしてる。
ピンクと白のお衣装で出てくる9人の姿が圧巻すぎて、格好よすぎて。

『継ぐ夢を誇れ』 って凄く良い歌詞だな。
タッキーが育ててきた思い、夢、ファンのみんな。
それら全部を誇らしく思い、次のステージへ連れて行くよという気概を感じる。


かっ  こい〜…!!!!!(開始一分でクライマックス)
もう全ての演目が良すぎて、もう全部に触れて行きたいんですけど、そんなことをするとキリがないので

・組曲

・モノクロ

・maybe

・桜の舞

・総踊り

・第二部 鼠小僧

について考察と感想をだらだら述べて行きたいと思います。
お気づきかと思いますが私は佐久間担なので、めちゃくちゃ佐久間くん中心です。よろしくお願いします。


※オタク特有の謎考察、気持ち悪い深読みが多々あります。読んでて気分を害されましたら、そっと閉じてすのちゅーぶで英気を養ってください。

※もちろんネタバレのオンパレードです。ドキュメンタリー番組『Ride On Time』の内容にも少し触れています。

※滝沢カ○ンちゃん並みの脈絡の無さと勢いで話しています。カレ○ちゃんは可愛いし面白いから最高だけど、私は可愛くも面白くもないオタクなのでサムイです。気を付けてください。

※ジョニオタとしても一年生なので、過去のインタビューの台詞とか適当なこと言ってるかもしれません。その時は本当にごめんなさい。


【組曲】


組曲、見た時ラストの方で
「なにぃッ?!!!!!!」ってルパン逃した銭形警部並みのバカクソデカ声出しちゃった。
だって自担が。自担が…。惜しみない表現力を爆発させていて…。

私が桜の精になる(やめて)

組曲、始まりは1人ずつ舞台上に現れる、まだ何にも染まらないような真っ白な衣装で。
全員が別々の方向を向いていて、声をかけようとして振り払われたり、焦るように走り出したり。
東奔西走五里霧中、そんな9人。
お互いのことが霧の中で見えていなくて彷徨っているような印象。

すると舞台下手側に一際色の濃いピンクの桜の精みたいなのが居て、彼女にスポットライトが当たると音楽が少し重た目に、焦燥感のあるものに変わるんですよね。
今までバラバラだった男たちが統率が取れたように踊りだす。
あれ、なんなんだろうな。芸事の世界を象徴する、何か大きなも存在なんだろうか。
アレを追い求めるし、アレに狂わされながら芸事に身を窶しているんだろうな。
列になって飛び跳ねて走り我先にと手を伸ばすけど、希望を打ち砕くように雷が轟いて暗転。
そこから意思を新たにしたように、少し希望を見せるような照明と音楽の中躍り続けるSnow Manたち。
ちょっと流れ変わったな。
瞬間、佐久間くんがあの精とはたと目が合う。自分だけ1人輪を外れて飛び出てる。

あの時佐久間くんは何を見たんだろう。

切なげな表情で、まるで彼女に見初められるのが悲願でもあるかのように見つめて、誘惑されて、それを必死に振り払う表情、圧巻。
1人ではそこに行けないとでも言いたげで、そして輪の中に戻る佐久間くん。
組曲はクライマックスを迎えようとしていて、
皆が桜の精を見据えている。
1人では到底たどり着けない場所に、めめの背中に飛び乗って大きく跳ねる佐久間くん。
8人の期待をのせて手を伸ばす切り込み隊長、精が降らす桜の花びらにはあと一歩手が届かなかった。

あとほんの少しだけ足りない。でもきっと9人ならいつか、
そう言いたげに、鋭い眼光の光る目で見上げ続けるSnow Manたち。

そんな終わりを感じさせるのが『組曲』って演目なのかなあ…とか…アニオタは思って…(突然の陰キャ)

そしてこの半年後にデビューするんでしたっけ、この9人は…

もしあの桜の精が、そういう類の誰もが辿り着きたい栄光の隠喩みたいなものだったら、と思って見てみるとハァーーーーーーーッ…てなりますね。

全部オタクの虚妄なんですけど!!


【総踊り】

早速順番すっとばしてるんですけど、組曲と対になってる気がしたのでここで語らせてください。

第一幕の始まりがこの組曲だとして、
数々の演目を経て、総踊りで幕を閉じますよね。

総踊りのひとつ前、[桜の舞]のラストでしょっぴーが退場した後に、あの桜の精が2人出てくるんですよね。
楽しそうに微笑みあって、桜の花びらを宙にふわりと投げる。

すると「揺らぐ花びらのように…」と歌が始まり、後ろから全員が登場する。
背後には美しく咲き乱れる満開の桜。
そして、各々の手にも桜の花が。
みんな、自分自身の桜を手に入れてるんですよね、

誰かから桜の花びらを与えられるのではなく、自分たちが咲き誇る桜そのものになってこそ。

それを、組曲から始まり、様々な演目を経て、
総踊りを迎える頃には今までの殻を脱ぎ捨てて晴れやかな気持ちで咲き誇る。

組曲で見せた佐久間くんの切なげな表情、桜の精を見る9人のギラギラした目。それらを克服したような、負の感情を受け入れて昇華させたような楽しそうな総踊り。
これによって第一幕が終わり、2幕が始まる。

吹っ切れた彼らによる、
「笑いあり、涙なし」の2幕が。


………………。


鳥肌やっ    ば


【モノクロ(殺陣)】

「陰極まれば陽となり」、佐久間大介のことか?と思ってしまった。

このモノクロの殺陣、やばすぎてずっとエッ?エッ?エッ?って言い続けてました。
佐久間くんが黒い着物とハチマキで(`・ω・´)キリッとした表情で刀を携えている写真は、
すのちゅーぶでステフォを皆で見ながら「俺この佐久間好き♡」「佐久間いいよ、全部いいよ!」と言われていた回で見ていたので、なんかそんな演目があるんだろうなぁという認識で。

こ、これが……例の…!!!

想像の5億倍やばいやつで息するのも忘れて見ました。
最初はワーー!!ヤーーー!!と刀を振るうだけかと思いきやど迫力の斬り合いが始まる。
そしたら現れる戸板倒し。

これ知ってる!「お前がやれ」のやつだ!!(偏った知識)

Ride On Timeの伝説の回、「佐久間大介怖い先輩説」を見事立証して見せたあのシーンで出ていた戸板倒しですね。
一歩間違えば大怪我につながる大変な演出だから、見ているだけじゃなくて自分から動けと後輩に指摘する佐久間くんが最強に格好良い先輩してて痺れた記憶があります。
その戸板倒し、圧巻。人の力だけで成り立っている薄い板の上に立っているんだと思うとゾクっとする。
掛け声と共に倒れる板、重力を感じさせない降り方。

そしてですよ。

再び始まる斬り合い、白い装束を身につけた凛々しいふっかさんがある一点を見つめます。誰を見てるの?

あ、

こっ、これは…


自担だ?!!!!?!!自担を見ている?!!!!!

睨み合って… 切り掛かった?!!!!!!!!!!!?!!!!!!!

待って待って(一時停止ボタン)


私の大好きな『滝沢歌舞伎2014』の「義経」で、
佐久間くんは鷲尾十兵衛という盗賊の役を、ふっかさんはのりぞうという義経に憧れた町民の役を演じます。

https://note.com/skotadanootaku/n/n5b5e1fec86a8
このブログでも大好きな鷲尾十兵衛くんについて語ってます。

義経が追い詰められた平泉での最終決戦で、十兵衛とのりぞうは背中合わせで戦うんです。
今までただの町民だったのりぞうはそこまで強い訳ではなく、対して盗賊稼業をしてきた十兵衛はそこそこ戦えるので、共闘と言っても十兵衛がのりぞうを庇うようにして2人で刃を奮っていました。のりぞうが斬りつけられると、「のりぞうー!」と叫んですぐに駆けつけたり。
そして2人は敵の数の多さには勝てず、背中合わせのまま腹を貫かれて絶命するんですね。

そうなんですよ。


そんな、背中合わせで戦っていたふかさくが、今度は互いに刃を交えてるんで…す…… うっうう…


キャッシュオンデリバリーを経て、お互いをさらに理解した。佐久間のことが良くわかるようになったという深澤くん。もう一度見たい瞬間で、キャッシュオンデリバリーでの深澤くんの演技と答えた佐久間くん。

そんな2人が鬼気迫る表情で対決。
力量の差はほぼ互角、対等な関係を表すかのように決着のつかない斬り合い、命の削り合い。

いや………いやはや……

胸熱すぎて頭おかしくなりそうでした。
一気にエアコンの温度下げたもんね。

まだ火照っちゃってるんだよね…冷めるまで一緒にいてくれる?(©️それスノ)

私は佐久間大介の白目と黒目の境目がはっきりする瞬間大好き侍でして。

あんなに黒目の大きな佐久間くんが他人を睨みつける時のギラリとした眼光の鋭さ、たまりませんよね。


本当に誰?三枚目を演じて笑顔でチームを引っ張る最年長組、長男と次男をばちぼこに争わせようって考えたの。


メンバーの中でも比較的華奢で頭脳派な阿部亮平を誰よりも沢山の敵と戦わせて孤軍奮闘させたのちに阿部無双させよう!って言ったの、誰?

生まれた病院も同じでデビューは婚約したも同然と言わしめた幼馴染み2人を好戦的に、少し楽しそうに笑みをたたえながら斬り合いさせようって提案したのホントに誰?!

ここのゆり組、ちょっと楽しそうなのがまたずるいんですよね。ふかさくの時の雰囲気が違う。
命の取り合いをしているのに、まるで昔遊んだ記憶を重ねるように若干の無邪気さが現れているのが戦場のピリついた雰囲気とあまりに不釣り合いでエモい。

もしかして演出、タッキーーーーー?????天才じゃーーーーーん!!!!!!!!(超無礼)


タッキーだけじゃなく9人や他のスタッフさんの話し合いの中でこの形に落ち着いたのだとは思うんですけど、
こう、オタクの痒いところに手が届きすぎて孫の手DXかという。
佐久間くん、雑誌で自分のことを「俺自身がSnow Manのファンです」と語っていましたが、
やっぱりSnow Manのこと誰よりもわかってるメンバーや周りの人間が考えて構成して演出した舞台、
Snow Manのことが大好きなファンが心から楽しめるようになってるんだなあって当たり前のことを思いました。9人のみならず、この舞台に携わってくださった皆様に須く感謝。


【maybe】


イントロ流れた瞬間、「あっmaybeだ!!!!!!!!!!!!!!」と大はしゃぎするオタク。
そう、このmaybe、滝沢歌舞伎2016で三宅健くんが歌い踊った曲である。あの時は手話を取り入れたパフォーマンスで、後ろの映像と共に踊る演出がめちゃくちゃ良かった。
バックで踊る佐久間くんと林くんのしなやかさも圧巻で、大好きな演目でした。(私は2016の円盤しか見れていないのでそれしか見たことがないのですが…)

へー今回はラウちゃんが踊るのか!と思って若さが迸るダンスに目を奪われていたら、

待ってこの甘い歌声 待って エッ?!

画面が切り替わるとふっ、深澤辰哉?!!!(爆音)
阿部亮平?!!!!!!!!!!!!!!!!!

えっ待って!!!!!!ねえちょっと待って!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!椅子に座った佐久間大介出てきた?!!!!!!


気づいた瞬間、何故か声出して笑っていました。

やばすぎるとオタクって笑いが止まらなくなるんですね。

全然面白いとかじゃなくて馬鹿にしてるとかでも本当になくて。さいこうはっぴー!という笑い声。IQ2。

オタクの「あんなこといいな🎶できたらいいな🎶」を全て叶えたものがドーンと目の前に出されると脳みそが理解を拒んで、ただ「嬉しい楽しい大好き」という感情だけが笑顔と笑い声になって身体から漏れ出すのである。もう泣き笑いである。

こんなのもう、ナポリタンハンバーグ唐揚げウインナーとんかつカレー定食。アホがとってくるバイキングの皿。おかずしかない。メインディッシュだけを濃厚に煮詰めた演目。
美味しすぎて飲み込めない。呼吸困難。

これ本当にタダで見て良いの…?(定価で購入したことを忘れるオタク)

この辺りで一時停止ボタンを押して何故かトイレに逃げ込む。だって絶対やばい。失禁してしまう。
トイレットペーパーの巻き取り方を忘れて引っ張って伸ばしてた。やばい。やばいだってラウさくあべふかでmaybe えっ?!!

理性の塊のような同期組に歌わせて、感情が入れ物から常に溢れ出しているようなラウさくに踊らせて。

ちょっとだれこれ考えたの…

佐久間くんのビジュアル本当にやばくてびっくりしちゃいました。彼はピンクや淡い色も似合うけど、黒がとても似合うんだ、、、、白い肌が余計映えて、シュッと線が締まる感じが、、、

ラウさくのダンスは、歌詞の意味を噛み砕いて表現する
コンテンポラリーダンスみたいな感じかな?
[素顔4 雪男版]伝説のあべさく『ドラマ』を彷彿とさせますね。(再販がないと知り、友人に見せてもらいました)
あの時は動かずに高い場所で奏でる阿部ちゃんの爽やかな歌声に乗せて、縦横無尽に好きな場所へ飛び回る佐久間くん。
まるで理性が阿部ちゃん、感情が佐久間くんのようで2人の対比にとても感動したのを覚えています。

対してmaybeは座って淡々と、かつ憂いを帯びた表情で甘い柔らかな歌声を披露するあべふか。
その後ろで辛そうに過去の恋を引きずるラウさく。
ここも対比がえげつない。
公式で『親子』と『シンメ』の2組がこんなにもエモーションに演出されてしまったら、オタクは感動の渦にひたすら殴られるサンドバッグになるしかない。


そしてラウールと佐久間くんの対比もえげつない。

佐久間くんって、メンバーの中でも明るくて天真爛漫で声も高くて可愛くて、子どもっぽい印象を受けがちですが、ラウールとこうやってステージの上に放り出されると、圧倒的【大人の男】になるのがぞくっとしました。

色んなことを経験してきた、希望論だけじゃどうにもならないことを知っている、27歳の大人の男。

待って無理…自担世界一格好良い…(脱線)


最年少と最年長。白と黒。光と影。1人は立っていて、もう1人は座っている。

ラウさく、各々の人間ではなく、1人の人間の別々の感情なのかなって感じました。

『maybe』は歌詞を読んで、一度愛する人を手放して(失って)もう恋はしないと決めていた者の前に、照らしてくれる新たな存在が現れて次の恋に踏み出すか葛藤する物語だと(私は勝手に)思ってるんですけど、

ラウールは次の恋に前向きで、救われたいと願う感情、
佐久間くんはそれを制するようにまだ過去に囚われた仄暗い感情みたいに見える。


「Maybe もう二度と恋はできない」なんて
悲しみを味わった胸 知らず臆病に
誰かと触れ合う時も 求め合う時にも
冷静な自分を 隠し持つようになってしまったのは
いつから…?


この、『冷静な自分を 隠し持つようになってしまったのはいつから…?』の、「冷静な自分」が佐久間くんの方なのでは…

いつも重さ量りながら疑ってきた 愛
古い傷口の痛みが そうさせていたけど
渇いた胸に注がれていく 君のただ素直な笑顔が
視界を塞いでいた闇を 静かに晴らした
"I just wanna fall in love again"
どこかでずっと願っていた想いを
君が叶えてくれたのか 必然の奇跡か
I'm in love 思い出す 刺激と感覚
I'm in love 遠ざけては 追いかけていたもの
I'm in love アフレダス「I just wanna stay with you…」
I'm in love 不確かなものでもいいから
Give me your love


ハーーーーーーーッ

なるほどね(?)


いや全然分かってないんですけど

『思い出す 刺激と感覚』『遠ざけては 追いかけていたもの』ってフレーズからも分かるんですけどずっと恋に落ちたい、でも出来ない、ってシーソーゲームをしてるみたいで。
そこをラウールと佐久間くんのダンスで表しているのだとしたら本当に素敵だなって。

えげつない。

ラウールの溢れ出す感情に振り回されるダンスと、
佐久間くんの諦めを抑えきれずになんとか押し殺して自分の中に閉じ込めているようなダンス。

かと思いきや、今まで椅子に持たれていた佐久間くんが爆発したように動き回る。
そして今まで佐久間くんが座っていた椅子に今度はラウールが座り、口をつぐむようなジェスチャー。

諦観と希望が入れ替わる瞬間。

子供は大人へ成長するし、大人だってたまに糸が切れて子供のように泣きじゃくることもある。

このひとつ前の演目『モノクロ』で述べられた口上、

「すべては表と裏。白い影と黒い影。

白い影は揺蕩う時の中で黒い影となり、

漆黒の闇はやがて白銀の光」

を思い出しますね。

ちょっと待って 深読みしすぎでは?

痛いオタクじゃん、と言われるかもしれないんですけどここまで考察させてくれる彼らのパフォーマンスがすごくないですか?(責任転嫁)
オタクは餌を与えられたらいつまでも咀嚼するものなので目を瞑っていただけると助かります!

今まで歌っていたあべふかも合流し、舞台上も黒3:白3:
の対比になる。
ラウール以外のダンサーさんはフリルのついたドレスを纏った女性なので、もしかしたらラウールは女性側の感情をパフォーマンスした説もあるかもですね。

ここからラスサビでもう号泣してしまったんですけど自分、箱ティッシュいいっすか?

倒れ込むラウール、何かに追いすがるように求める佐久間くん。切なくて心臓ギュッと締め付けられる。
佐久間くん、表情の演技が凄まじくて見る者の目を惹きつけて離さない。
ラウールのどこか諦めたように空を見つめて上下する胸がたまらない。なんなのその表現力は…

佐久間くん、目を見開いて悲しい表情をして地面に蹲り、やっぱり愛する人を失う恐怖に耐えられなかったのか、走って椅子の元へ戻る。

そして改めて、自分が結局戻る場所はここなんだろうなと言いたげに座る。その表情には諦めと、少しの安心。

待って…(頭抱え)

刺激が強すぎて、見終わった後なかなか次の演目に行けずに呆然としていた。まだ1幕の最初の方なのに。
これを生で見れた方、すごかっただろうな…羨ましいな…。やっぱり私は「表現者 佐久間大介」が本当に大好きだなと実感しました。

佐久間くん失恋したらあんな感じになっちゃうの?と思ってしまってもう心の中めちゃくちゃだよ…。
誰なんだ、佐久間大介をそこまでめちゃくちゃにするほど惚れさせて恋を終わらせた相手は。


三宅健なのか…?(名推理)


というのは冗談なんですけど(佐久間くんの強火過激三宅担っぷりを見ていると冗談と言い切れないのが怖い)、
大好きな三宅健くんが演じた『maybe』という演目、その時自分はバックで踊っていて、大きな背中をずっと見ていた。今回は自分たちが座長で、いるべきはバックじゃなくてセンター。
背中に追いつきたいけど、全く同じ模倣では意味がない。
それこそプレッシャーや葛藤が色々あって、沢山考えて
自分なりの『maybe』を作り出したんだろうなと思うと、恋よりも、もっと苛烈な思いがあっただろうな。

見事に今までと違う4人の世界観が完成されていて、本当に圧巻でしたよね。

そしてラウール、色んなものが15歳のそれではない。
私はデビューしてからハマったので、当初の周りの反応に詳しくはないけれど、本当に凄まじいプレッシャーの中であの0番に立っていたかと思うと。
そして佐久間大介に食われないように自分なりの表現力で食らいついて戦っていたかと思うと。
不安とか恐れとか、そういうのも味方につけて、取り込んで、ダンスで発散しているようにも見えて。
とんでもないモンスターだぞ…と思いました。本当にすごい。


あと各々のアイテムとして、椅子と赤い靴が印象的でした。
ラウールの白い衣装に、鮮やかな赤い靴、なにか意味はあるのかな。
歌舞伎は和の物なので全然関係ないとは思うんですけど、ラウールのシューズ見たとき真っ先に
アンデルセン童話の『赤い靴』を思い出しました。
靴も持たないほど貧しかった少女が赤い靴を得たことで欲望が抑えられなくなり、信仰心や人を思う心を失って、脱ごうにも靴は足から離れずに、死ぬまで踊り続けなければいけない呪いにかけられる話でしたっけ。
飲まず食わずで踊り続けて、疲れた少女は首切り役人にお願いして足を切り落としてもらう。

足を失った少女は義足が出来るまでの間、立てないのでどうするのか、

椅子に座るんですよね。

赤い靴……椅子………。

流石にこれは深読みしすぎだと思うんですけど、
感情に振り回されながら踊り狂うラウちゃんを見てあの話を思い出しました。

今回のmaybeは切ない終わり方に見えたので、
また新たに一歩踏み出して恋を手に入れ佐久間くんとラウールくんが見たいな…とも切に思いました。


新たな恋、私立候補しても良いですか?


ダメですか…そうですか…


【桜の舞】


あべさくの女形がROT見た時から楽しみで楽しみで仕方なかったのですが、彼らによると佐久間くんは「生娘」、阿部ちゃんは「遊女」役というオタクが尻から火がついて爆発しそうな設定があるとか。確かに帯の結び方が全然違う。

佐久間姫の表情は常に楽しげというか『無敵』感?をめちゃくちゃ感じて、一方阿部ちゃん遊女の方は憂いを帯びた少し儚げな表情。

「無知」って強さなんですよね。現代はともかく、この時代は特に。男を知らない生娘、男を知らずに生きていける、まだ親の加護下にある、はたまた男に頼らずとも生きていける財力がある。
そんな中で初めて恋を知って、しょっぴーをたおやかに誘惑するお姫様。知らないから大胆になれるし、知らないから恐れもない。強い。さく姫、凛とした意志の強さを感じる。

一方阿部ちゃん遊女は色々知りすぎた女性で、遊女として生きなければいけないバックボーンを感じさせるような寂しげで儚げで、でもそれが男を誘うような妙な色気を醸し出すのを絶妙に表現してる。
知っているから怖いし、男の相手をする上で色んなことを知らなきゃいけなかった。そんな女性の、少し臆病になりながら顔を背けながら、でもしょっぴーに振り向いて欲しいそんな舞。

しょぴまるの方を向いたかと思いきやふいと顔を逸らす阿部太夫と、くるりとしょぴまるの方を向いてにこっと首を傾げるさく姫。

好きなものだけを追いかけて天真爛漫に飛び回る佐久間大介と自分の武器として知識を蓄えた阿部亮平がそんな女形を演じて映えないわけがない…ヴァーーーーーーーー…好きだ…

あべさくの女装といえば、7Gでも可憐な女装を見せてくれたお二人なんですけど、あの時の阿部ちゃんめちゃくちゃ強そうに見えるんですよね。
今の時代は女性も社会に進出して、「賢い女性」に立場が増えてきた(完全とはいえないけど)から、強く見えるのかなあ…と思ったり。あざとさも計算のうちと言いますし。

しかも阿部ちゃんは遊女設定ということは、いうことはですよ、

この恋に色々賭けてるんですよ、阿部太夫。

(多分)

数々の男を相手にして金をもらっている自分なんかが、いやそれでも、みたいな葛藤があって。
もし万が一しょぴまるに見染められたとしたら、手切れ金を払って遊郭から連れ出してくれるかもしれない。
この人の女房になってたった1人の女として愛してもらえるかもしれない、みたいな。そんな、思いがあって、振り向いて欲しいけど負い目もある…みたいな。葛藤の中でしょぴまるをお誘いしているのだとしたら。

それが絶妙に現れてるんですよね阿部ちゃんの演技に。

体のしなやかさでいっても佐久間くんの方が恐らく上で、阿部ちゃんは常々体が固いと自負をしており。
確かに女性の柔らかそうな演技は佐久間くんの方が掴めているんだろうなと思っていたんですけど。

でも佐久間くんは体幹がしっかりしているから、ひとつ一つの動作がブレることなく、ぴし、ぴしと止まっているのに対して、阿部ちゃんは指の先までしゃなりと動く。これが、若さと未来と自信がある天真爛漫な少女と、少し憂いを帯びた儚さのある遊女の対比として素晴らしい。
体も細く、佐久間くんよりリーチもある体格を揺らしながら舞うその姿はどう見ても控えめな女性になっている。

Ride On Timeでも苦戦している姿が描かれていたので、阿部ちゃんのあまりのハマり具合に戦きました。
なんて美しいんだ、阿部亮平。

そして佐久間くんに関してはもう、可憐な少女にしか見えなくてゾクゾクしました。
すのちゅーぶで「あそこに出てるの(俺じゃなくて)女性なんで」っていう佐久間くん、そういうところが本当に大好きなんですよね。
オタク特有の『解釈』って佐久間くんにとってすごく強みだと思う。このキャラってこういう性格でこんな感じなんだろうなって、平面であるキャラクターの過去を想像して厚みを持たせるからこそ、佐久間くんの演じる人間たちは本当にそこにいるみたいに見えるんだろうな。


【第二幕 鼠小僧】


めっ        ちゃくちゃ楽しかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(爆音)

もう、『笑いあり、涙なし』とはこのこと。でもほろっとくる部分もあり。格好良い立ち回りもあり。
普通に贔屓目無しで、私がすのーまんのこと知らずに見ても愉快なエンターテインメントになってそうなところが凄いなって。

金さんやお丸さん、徳俵さんなどのレギュラーメンバー勢揃いでにっこりしつつ、銀さんのキャラ迷走具合に腹が捩れるほど笑い、
あべぞうの可愛さにノックアウトされました。
なにあれ、なにあのふわふわのあざとい生き物…
あべぞうが格好良く見栄を切るたびに長い毛並みから飛沫が散るのが犬好きにはもう…たまらん…!
敵を殴るときのポヨリン♪みたいなSEなに?!私のこともそのふあふあの肉球で殴って…

あと黒影組、格好よすぎてちびっちゃいました。
なにあれ…血に飢えた目黒蓮、あれはだめでしょ…
「たまらんなぁ…」たまらんのはお前じゃこのエロティックサバイバーめ。
親玉康二くんもさすがの迫力、ラウールは善と悪で揺れ動く絶妙な役どころでしたね…。3人とも、荒削りではあるけれど才能が光りすぎている。
半兵衛さんと官兵衛さんで思い出したんですけど、2014年の佐久間くん演じる盗賊役、『十兵衛』さんなんですよ。
半兵衛と官兵衛と十兵衛でPerfumeせん?(せんわ)

とにかく、金さん、カワイーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!

んしょ、って立ち上がりながら喋る声が死ぬほど可愛い。
金さんが寝る前に小判を1枚ずつ数えて眠ることを知り(しかも10枚以上は数えられない)心臓ぎゅってなりました。
両親を亡くして心の拠り所が小判だけなのかと思うとウッ…弟を犠牲にして助かろうとするあたり、無邪気な邪気というか強かに清々しくクズというか、最高のキャラクターだな金さん…。
そして徳俵ちゃんのReal Faceで五億回笑える。

さて本編は、新吉さんが2代目鼠小僧になるまでの物語。
私はてっきり、タッキーが演じていた鼠小僧次郎吉をそのまま照くんが演じるのだと思っていたので驚きました。鼠さん死んじゃったし。ドデカ遺影、面白すぎん?そんな格好良い遺影ある?遺影でイエーイ(やかましいわ)

新吉親分、以前照くんが演じていた九郎次親分とはまた別人物なんですね。
そんな新吉さんのサクセスストーリーというか、スピンオフというか。オタクそういうの大好きだからめちゃくちゃときめいてしまった。

映画とかアメコミによくありますよね。1代目の意思を引き継いで2代目主人公爆誕する流れ。アツい。

そして結構意外だったのが、江戸の人々みんなが「次の鼠小僧」を早々に渇望しているところなんですよね。
次郎吉さんの鼠小僧が大好きで彼に戻ってもらいたい気持ちはもちろんだけど、もういないのであれば早く2代目が現れますように、と思っている。
【鼠小僧】というシンボルさえいれば、みんな笑っていられると。だから早く「次の鼠小僧」を作らなければ、そういう民意に、なるほどと思うと同時に少し残酷だなとも思ったり。

「鼠小僧」=「アイドル」なんですよね。

瓦版が出れば我先にと手にするし、鼠小僧が出たという話を聞くだけで江戸のみんなの話が弾んで一気に明るくなる。
まさに偶像崇拝。

『アイドルは笑顔を見せる仕事じゃない、笑顔にする仕事なの!』、佐久間くんの尊敬する伝説のアイドルの名言が浮かびます。

これってジャニーズアイドルと、ジャニヲタの私たちと全く同じじゃないですか。

私たちもアイドルという存在に心を奪われて、救われて、アイドルがいるから日々を頑張ろうと思える。毎日が輝く。まるで恋人のように優しく夢を見せてくれるからリア恋枠にときめくし、現場があると思えば仕事や学業をひたすらに頑張れる。
その反面、担降りという文化もあり、散々祭り上げたかと思うと私たちファンは簡単に彼らとの関係を断つことが出来る。

新しいアイドルたちが出るとメディアの関心はそちらに移るし、いつの時代だって世代交代が為されていく。

「鼠小僧」という演目を演じている彼らもアイドルであり、同じように消費されるもの、という避けられない現実も少し皮肉的に噛ませてあるのかなと感じ、すごいな〜!!と思いました。

でもそれはいつの時代にも、人に夢を見させる『アイドル』という存在が絶えないということ。
それって最高に素敵なこと。
いつかこの、Snow Manが作り上げた滝沢歌舞伎も後輩に受け継がれていくかもしれない。
そうやって繋いでいった種が満開の花を咲かせるのを、私たちは喜んで見てまた元気と夢をもらうんですよね。

そしてもう一つ、「アイドルは選ばれた人間にしかなれない」という事実。

女性のお丸さんが『私が男ったら2代目になるのに』と言い、犬であるあべぞうも、人間だったらなりたいと。
皆に夢を与える存在は誰だってなれるわけじゃない。
それは現実でも同じで、デビューも誰だって出来るわけじゃない。
テレビで眩しく輝くアイドルは実は一握りの存在で、私たちの知らないところで夢を諦めて去っていった存在は沢山いるはず。
だからこそ、そんな想いを背負って[鼠」は立つんだろうなあ。

そんな真面目なことを考えた直後に美女と犬の劇団四季が始まって後ろからひっくり返ったオタクはこちらです。

そして最年少で沢山のプレッシャーに潰されそうになりながらも必死に舞台に立ち続けたラウールに、

「鼠の夢、俺も乗った!!!!!」

って言わせるんですよ。

ちょっともう…

最高じゃん、アイドル。最高じゃん、Snow Man。

ここまで沢山色々書いてきたんですけど結局WITH LOVEでボロ泣きするんですよね。

佐久間くんのソロパート、美しくて柔らかい歌声で素敵だなぁ。

私がもし年頃の娘を持つ父親なら、滝沢歌舞伎ZEROを見せて彼らのような男性を連れてきなさいと言っていたかもしれない。だってあんな9人はそんな簡単に見つからないから。

1公演だけでもハードなのに、これを70公演以上こなしたという強靭な肉体と精神力。
Snow Manとかいう男たち、肉体も精神も美しすぎて困る
季節外れの雪を降らす男たち。
自らを溶かすほどの熱を持った男たち。

とんでもない男たちを愛してしまったとしみじみ思うのでありました。
彼らを好きになれてよかった。彼らを知ることができて良かった。

映画滝沢歌舞伎も楽しみで仕方がなくなりました。
きっと想像以上のものを届けてくれるんだろうなという信頼がもう凄い。季節外れの桜、楽しみです。

来年の桜は生で見れたら嬉しいな。

冬の寒さを耐え忍んで咲く花びらは、きっと目を見張るほど美しいはずなので。


ここまでだらだらとまとまりのない文章を読んでくださり、誠にありがとうございました。



それでは私はドキュメントを見てきます。




アデュー!!!!!(シメ ミスったー)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?