海外渡航に隔離が必要だった2021年のこと
「海外渡航に隔離が必要だった」だなんて結構コミカルな内容だけど、2020年〜2021年はリアルにそんな時代でしたね。ということについて10年後の私が読んでも面白おかしく思えるように書きました。
ちなみに、私は2020年3月24日にオーストラリア•メルボルンから帰国しましたが、その時はギリギリPCR検査や隔離が必要ない時期でした。その後1週間後くらいから「隔離」が必須となりました。
1、海外渡航前にPCR検査という検査が必要だった
飛行機搭乗前に必ずPCR検査をしてその陰性証明書を英文で発行してもらいそれを成田空港のカウンターで見せねばならない。PCR検査は最初は3〜4万円くらい、それに英文証明書は別途5000円というのが相場感。徐々に価格は下がったもののいずれにせよビジネスの匂いがぷんぷんする価格だ。なお、私は、こちらのクリニック(https://www.idogojusantsugi-clinic.com)にて全部で15000円で受けられた。13時30分までに検査を受ければ当日の17時以降証明書を受け取れるということで、13時に予約して、ひたすら4時間スタバで待ち続けたのもいい思い出。
そしてもらったのは紙ペラの陰性証明書。陰影もプリントされたもの。拍子抜けした。こんなの捏造し放題。実際に捏造している人もたくさんいそうだ。
2、空港がシャッター街になった時代だった
いつも夜遅くまで賑わっている国際空港がここまで人がいなくなる時代になるとは。ああ悲しい。お店もほとんど閉まっており、まるでシャッター街。
3、機内ではマスクが必須だった
国内線は度々乗っていたのでルールは一緒だったが、とにかく、10時間マスクつけっぱなしはきつい。機内で寝る間は正直鼻だけはマスクを少し外した。窒息死してしまうんじゃないかと思った。機内でもサニタイザーやマスクがアメニティとして配れられる時代。
4、離陸後にはPCR証明書を入国前に見せなければならなかった
離陸後は、成田空港でみせたのと同じPCR陰性証明書を見せるのだが、日本人と答えると、私が差し出した紙を1秒みただけで終わった。ちなみにインドやパキスタンからの客は取り締まりが強化されており、捏造を阻止するために陰性証明書にQRコードがついていないとだめでした。
5、日本への帰国前には海外現地で再度PCR検査を受けなければならなかった
とにかく忘れてはならない。帰国の48時間前以降に受けたPCR検査を、しかも日本政府が取り決めたフォーマットで提出しないといけない。なので、「日本政府のフォーマットでお願いします」と言わねばならない。慣れている現地クリニックなら「あ~OKOK」とすぐわかってくれる。ミスりたくないので、American Hositalという日本人もよく行くクリニックでPCRを受けた。費用は日本円で5000円程度。
写真左が日本政府の様式で、右のがクリニックの通常の様式。右のだけだとNG。
6、機内で誓約書が配れられる時代だった
機内では搭乗者全員に「誓約書」が配布された。いつもはあの黄色い税関の紙だけなのに、誓約書と言われると妙にビビる。内容は、14日間隔離すること、政府のアプリをダウンロードして毎日位置情報など送ることなどなど。
7、離陸後にもPCR検査を受け陰性が出ないと出国できない時代だった
離陸してすぐに出国手続きができる時代ではなかった。離陸してから、たくさんの書類を配布され、どこに行っていたのか、どうやって成田空港から自宅に帰るのか、ワクチンは接種済みか、など色々アンケートを書かされる。PCR検査を受けるまでにまずこういう手続きを終わらせねばならない。しかもアンケートを記入して、その用紙をもとに回答内容に間違いがないか一人一人口頭で再確認される。だから時間がすごいかかる。
成田空港内大迷路を突き進む感じでした。
待ち時間が長かったから当時私がiPadに様子をまとめたのがこちら。撮影は禁止だったので。
ようやく出国手続きができたのは、着陸から3時間後。同じ便に乗っていたのが70人しかいなかったから3時間で出られたけど、5時間かかったという話もよく聞いた。
最後にこの陰性カードをもらうとようやく出国手続き。
8、帰国後はホテル隔離をしなければならない時代だった
2021年10月1日から色々規制も緩くなり、ワクチン接種証明書があればホテル隔離免除、など色々あったものの、危険地域に認定されちゃった国はホテル隔離が必須となっていた。その認定基準も実に曖昧だが政府が決めたことだから仕方ない。。
UAEからの帰国ということで3日間の強制隔離。隔離ホテルまでのバスはビニールで覆われている。映画の世界に来たようです。
ホテルは、成田空港近くの東横INNになる確率がほとんどだそうです。1人だと1人部屋。ファミリーだとファミリー部屋になるらしい。ホテルに到着すると、一人一人呼ばれチェックイン。健康観察のやり方、お弁当のもらいかたなど説明され体温計を渡される。部屋までも1人ずつスタッフに案内され、部屋に入ったところまで見届けられる。
部屋。日本のビジネスホテルってすごい狭いけど、まあ東横INNだしこれくらいだとは覚悟していたのでOK。ちなみに友人はこれよりも狭い部屋だったらしい。これより狭いって、どういうこと???
部屋のドアには、梅干しとレモンの絵w これ見たら唾液が出てくるのでね。
部屋からの景色。さすが成田空港併設とだけあって滑走路VIEW!笑 騒音は半端なかったけど、空港にある展望台にいる気分は72時間永遠に味わえる。
さて、食事をおみせします。普通、ハラル、ベジタリアンの3つから選べて、ベジタリアンを選択しました。ほとんど動けない3日間の食事でお肉を消化できる気がしなかったので。。。
撮り忘れたのもあるけど、基本、弁当に、Doleブランドのフルーツジュース1つとお茶1つがついてくる。尚、いただいたお弁当にこんなことを言ってはならぬがすごくまずいです。お弁当を開封したときに化学物質みたいな異様な匂いがします。保存剤なのかわからないけど本当にひどいです。
ちなみに水は受付に電話すればいくらでも持ってきてくれるし、ホテル備え付けのこんぶちゃの粉とかもおかわりし放題。
それでもお腹が空いたという場合は、スタッフがホテル内のLAWSONに代わりにお買い物に行ってくれるとのこと。お金は現金で前払い制。わたしは現金を一円も所持していなかったので空腹をひたすら我慢しました。
隔離最終日3日目の朝7時にPCR検査キットが各部屋に届けられ、唾液採取。結果が当日の13時くらいに部屋の電話で来て、「それでは15分後にロビーに来てくださいね〜。全員揃って成田空港までバスで行きますので。」と唐突に言われる。チェックアウトの準備を全くしていなかったので急いで荷物をまとめチェックアウト。
9、帰国後14日間は自主隔離しなければならない時代だった
3日間ホテル隔離したので、残りの11日間は自主隔離。この自主隔離はまあ正直ちゃんとやる人、やらない人いろいろいるみたいです。一応政府管理のアプリから毎日AI電話がかかってきたり、位置情報おくれとか、健康チェックアンケート答えろとか色々あるわけです。これ自体がストレスにはならないし、家でひたすらじっとしていることもいいのだけど、外出して友達に会ったり話したり少し最寄りの駅に行ってウィンドウショッピングするみたいな気晴らしも基本ダメなのでそれが一番辛い。
人との交わりが途絶えるのがこんなに辛いだなんてねえ。いくらLINEやInstagramで友人たちとメッセージしあってもなんか違うんですよねえ。
10、まとめ
PCR検査も隔離もしなくていい海外渡航が早くできるようになるといいなと思います。
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