見出し画像

ジャダー現象とは?原因や発生しやすい車種について解説

3級整備士の闇です!
第33回の今回はジャダー現象について書いていきたいと思います。

〈ジャダー現象とは〉

ジャダー現象とは、エンジンをかけたときや運転中に、ハンドルが異常にガタガタと振動したり、左右にぶれたり、普通であればしないような音が発生する現象です。
特に注意しなければいけないのは、ハンドルが左右にぶれるときです。
左右にぶれるということは、タイヤもぶれている状態なので事故のリスクが高くなります。

この現象は、運転の仕方やメンテナンス不足が原因ではないため、ジャダー現象が起こった場合は速やかに整備工場やディーラーで点検をしてもらいましょう。

〈ジャダー現象の原因〉

ジャダー現象の原因は、一つではないため特定しにくいのが特徴ともいえます。
場合によっては、複数の原因で起こっている可能性もあるので、一箇所だけ修理をしても直らないこともある厄介なトラブルですが、いざというときに備えて原因をチェックしておきましょう。

〈ホイール回りのトラブル〉

ホイールベアリングやホイールバランスに異常が起こると、ハンドルに影響がでます。
ホイール周りのトラブルは、タイヤの状態に直結するので、ジャダー現象の一番の原因と考えられるでしょう。
ホイール自体に問題がないとしても、大径タイヤへの交換や車高のリフトアップなど足回りの改造が原因になることもあります。

〈クラッチ周りのトラブル〉

エンジンの動力をタイヤに伝えたり、遮断したりする役割を持っているクラッチの調整不良やクラッチ板のダンパースプリングの摩耗など、クラッチ周りのトラブルもジャダー現象を引き起こすことがあります。
また、クラッチディスクに付属している、フライホイールやエンジンマウントが劣化することで、ハンドルの機能に異常が起こることもあるので、変速がスムーズにいかない場合はジャダー現象が発生する可能性があると覚えておきましょう。

〈ブレーキ周りのトラブル〉

ブレーキローターが錆びていたり、熱で歪んでいたりすると、ジャダー現象が起こりやすいです。
ジャダー現象が起こる前には、ブレーキを踏んだだけで波打つような感じがするといわれています。
そのため、ハンドルに異常がなくても、ブレーキ感覚に異変を感じたらすぐに点検をしてもらうのがベストです。

〈ジャダー現象はどんなときに発生する?〉

ジャダー現象が発生するのは、エンジンをかけて発進するとき、もしくは高速走行をしているときですが、症状には若干の違いがあります。
発進するときは、ハンドルが大きくぶれたり、音が鳴ったりしますが、高速走行のときは突然小刻みにハンドルが振動し始めることが多いようです。
特に、時速50km/h以上のスピードが出ているときに発生しやすいので、より注意しなければなりません。

ただし、場合によっては低速で走行しているときにも発生することがあります。
低速で症状が発生するのは、車の部品のトラブルなので早めに修理してください。

〈ジャダー現象が発生しやすい車種はある?〉

ジャダー現象はどの車にも発生するリスクがありますが、特に発生しやすいといわれている車種があるのも事実です。

HONDA フィット

SUZUKI ジムニー

GB1 モバリオ

EU シビック

GA キャパ

もちろん、これらの車種すべてに発生するわけではありません。
しかし実際に報告例も多く、HONDAマルチマチック車にいたってはミッションの保証期間が2年間延長されるほど症例が多かったので注意が必要です。

〈ジャダー現象の対策について〉

ジャダー現象が起こったら、すぐに点検修理をしてもらわなければなりません。
しかし、運転中の場合はどうにもならないので、路側帯に車を止めるのがベストです。
もし止められない場合は、1度速度を急激に落とす、もしくは瞬間的にブレーキを強く踏んでみましょう。
これらは、あくまでも応急処置的な対策ですが、一時的に収まることがあります。

ちなみに、収まったからといって、すぐにスピードを上げてしまうと、再度発生する可能性があるので、できるだけ低速で走行し、早めに修理工場に持っていってください。

今回はジャダー現象について話させていただきました。
ぜひまた見に来てください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?