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ブレーキオイル漏れの原因や役割について解説

3級整備士の闇です!
第34回の今回はブレーキオイルの漏れについて書いていきたいと思います。

〈ブレーキオイルの役割とは〉

ブレーキオイルは、別名ブレーキフルードとも呼ばれていて、ブレーキシステムを正常に作動させるためには不可欠なものです。
ドライバーがブレーキペダルを踏むと、ブレーキキャリパー内のピストンを押し出して制動力を伝える、とても重要な役割をブレーキオイルは担っています。

ブレーキオイルとエンジンオイルの違いが分からないという方も多いようですが、ブレーキオイルはその名の通りにブレーキに関係する油脂類であるのに対して、エンジンオイルはエンジンに関係する油脂類です。

エンジンオイルはエンジン内の熱を吸収したり、部品同士の摩擦を抑制したりすることで、故障やガス抜けなどを防ぐ役割を担っています。

〈ブレーキオイルは定期的な交換が必要〉

エンジンオイルは定期的な交換が必要なことは知っているけど、ブレーキオイルも交換しなければいけないの?との疑問を持つ人もいると思います。
実は筆者も以前はその中の一人であって、エンジンオイルは意識的に交換していましたが、ブレーキオイルを交換した記憶がありませんでした。

後から車検をお願いしていたディーラーで、しっかり点検・交換していたことが分かり安心しました。
当然ですが、ブレーキオイルも定期的に交換しなくてはいけません。

エンジンオイルと同じくブレーキオイルも油脂類であるため、長く使用していれば劣化が進んでいきます。
古くなった状態で使用し続けていると、本来の性能を発揮できなくなってしまいます。

そうなると、ブレーキオイル本来の役目を果たすことができなくなり、車のブレーキの効きが悪くなり、最終的にはブレーキが全く機能しなくなって事故を引き起こしてしまうのです。
ブレーキオイルの交換時期は、車の使用頻度やメーカーや車種によっても異なりますが、2年に一度が目安とされています。
筆者同様に、ほとんどの方は交換している自覚がなくても、車検のときにディーラーや整備工場などがしっかり対処してくれているのです。

〈ブレーキオイルが漏れる原因〉

ブレーキオイルが漏れる最も多い原因は、経年劣化での摩擦によるものです。

ブレーキオイル自体も長く使用していると劣化していきますが、それに関わるキャリパーシールやカップシールなどのシール類やブレーキホースなどの各種パーツも摩耗劣化が進んでいき、ブレーキオイルが漏れてしまいます。

他にも、自分で車をぶつけたりぶつけられたりするなどの事故によって、オイルポンプやオイルタンクなどの損傷が起こり、そこからブレーキオイルが漏れることもあります。

また、車検などの点検時や修理の際に、担当した作業スタッフがボルトの閉め忘れなどの人為的なミスでブレーキオイルが漏れるケースも稀にあるようです。

ブレーキオイルが漏れると、ブレーキの効きが悪くなったり全く効かなくなったりする他にも、さまざまな症状が現れます。

ブレーキがいつもよりも軽く感じたり、異音がしたりした場合は、ブレーキオイルが漏れている可能性がありますので、すぐにしかるべきところで点検してもらい、適切な対処をしてもらいましょう。

今回はブレーキオイル漏れについて話させていただきました。
ぜひまた見に来てください!

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