罪悪感の良し悪し
今年の5月、16年飼っていた愛猫が亡くなりました。
今は10月半ば、もう半年近くも罪悪感に苛まれています。
何故人間は罪悪感を持つのか
罪悪感を持つ意味はあるのか
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実は罪悪感というものは、社会で生きていく上で必要な要素なのです。
・・・と言っても「そんなバカな」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
罪悪感には2種類あります。
1.ポジティブ不実行罪悪感
2.ネガティブ実行罪悪感
1のポジティブ不実行罪悪感とは、本当はやりたかったのに、それができなかったことに対する罪悪感です。
具体的には
・親孝行できなかった
・お礼を言わなかった
・謝罪ができなかった
などが挙げられます。
2のネガティブ実行罪悪感とは、自分自身の行動で相手を傷つけてしまった場合、大きな損失となってしまった場合に抱く罪悪感です。
具体的には
・悪口を言った
・バカにした
・手を上げてしまった
・必要以上に怒った
などがこれに当たるでしょう。
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実は罪悪感とは、誠実さの裏返しなのです。
「二度と同じ過ちは犯すまい」
「自分のミスを何とかして取り返そう」
「今度は他人を助ける側になろう」
罪悪感を持ちやすい人ほど、協調性も高いと言えます。
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しかし、重度の罪悪感を長期間にわたって持ち続けると、マイナスな面も出てきます。
「自分は罰せられるべきだ」
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「楽しむことなど許されない」
こうなると、趣味や余暇の範囲を狭め、結果的に孤立することになります。
抑うつ状態に陥る人もいるでしょう。
※※※
解決法は3つあります。
①多角視野法
②謝罪で解消
③昇華
①の多角視野法は、認知行動療法などにも応用されることがあります。
「全部自分のせいだ!」と思い込まず、同じように苦しんでいる人に対して、自分が友人の立場ならどう声を掛けるか、など広い視野を持つ練習をすることが有効です。
どうしても一人で抜け出せない場合は、信頼できる人に相談しましょう。
②が一番手っ取り早く罪悪感から抜け出せる方法かもしれません。
「自分が悪い」と思ったら、即座に謝ってしまいましょう。
相手のほうはそんなに気にしていない場合もあります。
謝罪を重く考えず、一言「ごめん」と頭を下げるだけで、背負い込んだ重い荷物を下ろすことができるのです。
③の昇華は厄介です。
謝る相手がもうこの世にいない状態で抱く罪悪感です。
先程の私のケースは、これに当たります。
罪悪感を背負って前向きに生きる、というのはなかなか難しいことです。
しかし、罪の意識を、プラスの思考や行動に移すことは可能です。
私の場合は、愛猫への感謝という形で、罪悪感は軽くなりつつあります。
言うまでもありませんが、自分の手には負えず、抑うつなどに苦しんでいらっしゃる方は、専門のカウンセラーや病院を頼りましょう。
あなたの人生が、明るく輝きますように。
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