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この不在票の秘密を知っていますか?親子で社会科見学。

ヤマト運輸の不在票(TOP画)
誰もが一度はポストに入っていた事があるのではないだろうか?

実はこの不在票にヤマト運輸さんの「優しさ」が表れている。


人×テクノロジーに感動

GW前半、家族でヤマト運輸の羽田クロノゲート見学コースへ参加してきた。

今回は、私の備忘録も含めて(笑)
小学生的な説明のメモを書き起こしつつ、感想を書いてみたいと思う。

ここは、名前の通り羽田空港近くにあり集荷した荷物や各地から届けられた荷物を仕分けする場所。

日本全国77箇所、このような「ゲート」があり殆どが高速道路の近く。

ドライバーさんは電話1本で個人の自宅へ集荷もするし、日本各地に無数にあるコンビニや取扱店を歩き回る。

そして集荷する時に手書きの伝票をモバイルプリンターでスキャンすると自動的に配送先の住所からゲートが割り当てられて、ステッカーが印字されるそうだ。

ドライバーが必ず持っているプリンター

このステッカーの「32」という数字は、配送先のゲートの番号。

32番は羽田。
1番は北海道…と、全国のゲートの番号を表している。

こうやって1個1個の処理時間を短縮しているのだ。

そして羽田クロノゲートには、集荷・配送のトラックが104台も停められるらしい。

その荷物をベルトコンベヤーの様なものに乗せると、天井からのスキャンで先ほどのステッカーを読み取り、配送先のゲートごとに仕分けされるシステムになっている。

しかもこのステッカーが荷物のどこに貼ってあっても読み取れるスキャナーらしい。

物凄い技術( ゚Д゚)

見学コースでは、このベルトコンベヤーの様子をガラス越しで見る事ができる。
残念ながら私達が参加した日は、一部メンテナンス中&午前中という事もあり荷物がとても少なかった。

基本的に「荷物の仕分け」は夜20時頃~21時頃がピークの様で、その時間帯の様子を写した映像は物凄い迫力だった。
よくもまぁ、こんなに沢山の荷物を瞬時に分けられるなぁと感心してしまう。
手作業だったら一晩かけても終わらない様な量が一瞬で終わる。

見学中には、このベルトコンベヤー上で荷物を乗せてるシート?ゴムマットの様なものを触らせてもらう事ができた。
想像以上に硬い手触りで、きっとこのマット1つにも様々な工夫がされているのだろうと感じた。

社員は22万人、そのうちドライバーは何人?


見学中、クイズもあった。

「ヤマト運輸全体の社員は約22万人です。そのうちドライバーはどれくらいいると思いますか?」

長男は「11万人!」
私は「17万人」と予想。

結果は・・・・5万人だった。

意外( ゚Д゚)!!!

多くの社員は、各地のゲートで荷物を降ろしたり乗せたり…という仕分け作業に携わったり。
ベルトコンベヤーの様子を集中管理室から見守り指示を出したり。

そしてこれは全く知らなかった事だけど、実はヤマト運輸さんは私達が想像する以上に沢山の事業を展開していた。

・小売業の倉庫&ピッキング・発送業務
・家電製品の集荷&修理&配送業務
・手術機器の集荷&洗浄&配送業務

これらは全て法人との取引だけど、ヤマト運輸が配送以外の業務も請け負っているらしい。

これも全て、全国各地にネットワークがあるヤマト運輸が配送以外の所まで請け負う事で、「早くお届けできる」からという理由だそうだ。

全然知らなかった。

見学の最後は、実際にヤマト運輸の仕事の一部であるピッキング作業を体験。

①見学者に配布されたバーコードを読み取る。

②該当の棚のランプが光、個数が表示される。

③棚から荷物を取り出したら、ランプを消す。

これが見学者へのお土産でした(((o(*゚▽゚*)o)))!!

中身はこんな感じで、殆どが文房具。
(写真にはないけれどストラップもあった)

このメモ帳とか、めちゃくちゃ実用的(笑)!!

仕事は優しさでできている


さて、冒頭の不在票。
ここに隠された「優しさ」なんだと思いますか?

正解は、上部のサイドにあるギザギザ。
よく見ると「猫の耳」の形をしている。

これは、視覚障害のお客様から「不在票に気付かず荷物を受け取れなかった」という声を頂いた事で、触っただけで「ヤマト運輸の不在票だ」と分かるように始めたサービス。
1997年から導入されたらしい。

他にも、宅急便の歴史が書かれたコーナーを見ながら随所に優しさを感じた。

長野県で重たいスキーバックを持っている観光客を見て、スキー宅急便をスタート。

その後、スキーだけじゃなくてゴルフも重いよね?って事でゴルフ宅急便。
更に、スーツケース宅急便もスタート。

1988年には、「NICUに入院する未熟児の赤ちゃんに母乳を届けたい」という要望に応えて、クール宅急便の技術を生かして母乳を届けたそうだ。

今となっては、「荷物が届く」=「通販で買ったものが届く」というイメージが強いけれど。

ひと昔前は、宅急便で届くものって遠くの祖父母や親から食品が送られてくるとか、「人が人を想う気持ち」が殆どだったのだ。

もしヤマト運輸がずっと、人から人への配達しか取り扱う事がなければ人口減少に伴い衰退していたかもしれない。

だけど、人の気持ちに応えつつ、法人のニーズにも答えてきたからどんどん事業が拡大して唯一無二の企業になったのだ。

最近はAmazonで頼んだ商品は「Amazonのバイト」みたいな人が届けてくれる事も多いけれど、やっぱり届けてくれた時の雰囲気が全然違う。

「こんにちはー、ヤマト運輸でーす!!」ってインターホン越しの声も。
荷物を渡してくれる時の丁寧さも。

ありがとうヤマト運輸。
ありがとクロネコ。

これからも宜しくお願いします。

〈あとがき〉
工場見学としては地味かな?と思ったけれど、想像以上に楽しかった。
そして感動した。
ただ小2と年長の我が子達には、「説明の時間」が長く退屈してしまう場面も多々あった。
これから宅急便の絵本を読んだり、創業者の著書を読みながら、サービスの歴史に対する知識を入れて、そしてまた高学年になった頃に再訪してみたい。
ちなみに、関西にも同じような拠点があり見学ができるので興味のある方は是非訪れて見て欲しいです。

今日もありがとうございました!

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