見出し画像

【推し活】君が気になって仕方がないけれど

スマホの待受画面にしているのは、Twitterの写真だった。推しが笑っているもので、一番好きな写真だ。
今年最初の、チームとしてのイベントで撮影されたものだった。それがTwitterに上がった瞬間、ホーム画面の待ち受けに設定した。

それ以来、スマホを起動するたびに推しの写真が視界に飛び込む。ニヤニヤが止まらない。
でも、私ができるのはそれだけ。ただ見ていたいだけだから、スマホの君を見るだけで十分だ。

多分、あの試合でぐっと胸を掴まれた瞬間――好きになったのかもしれない。

それ以来、ずっと気になって応援していた。実際に会えて、話もできるようになった。
「いつも練習場に来ているよね?」と言ってくれたのは覚えている。実家のある街で売られているチョコレートを渡したら、喜んでくれたっけ。
イベントでツーショットが撮れる企画では、「チョコレート、ありがとうね」と言ってくれた。それだけで嬉しかった。

会いたくなるから、仕事が忙しくない時は有給を使って行くようになったんだ。
会いすぎると、身を滅ぼしちゃうから無理しないようにしているけど。
好きだから応援したい、と思ってるだけなのにね……おかしいね。

――好きだと気づいたから、そっと見守るしか出来ません。