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【推し活】オタク、リアルイベントに参加する

この時に申し込んでから、1ヶ月がたった。
この間、天皇杯で優勝するなど色々あって、気がつくと年末年始になっていた。

年末年始は、夏の終わりに購入した北海道行きのチケットを持って帰省することになっていた。今までは帰ることなく過ごしていることが多かったが、この年は「どうしても帰省したい」と思ってチケットを買ったのだ。

そして、推しの関連事務所からのメールでイベントの詳細について届いていた。12月の段階で二転三転することもあったが、まさか年明け早々にやるとは思わなかった。
年末年始の頃にもメールが来て、プレゼントを渡してもいいし、ファンサービスもあるという。

最初のメールに届いてた「ツーショット写真がとれる」「1対1で話せる」というのに対しては、相変わらずビビりまくってたし、「ひえー」と叫びそうにもなった。推しは陽キャのコミュニケーションお化け(褒め言葉)だが、こちらはオタクのコミュ障でビビリだ。とにかく外見ぐらいは磨こうと思って、まつげパーマに挑戦したり、髪を切るなどしていた(月に2回!普段は2ヶ月に1度だが)

そんなわけで年が明けて、北海道からの帰省も終わった。
川崎に戻る時に予定の何時間も飛行機が遅れたこともあったが、無事に戻ることが出来たし、寝不足で出勤したのも言うまでもなかった。
その週末に、リアルイベントが行われるようになった。

イベント当日は晴れていて、場所も都内某所だった。
レンタルスペースみたいなところに放り込まれ、参加したのは12人ほど。やがて、推しが来てちょっとした近況報告を話してくれた。
話が面白いけど、何故か緊張していた。
(……目の前に本人がいる)
練習グラウンドでも会ったことがあるのに、それですか!というので話を聞いていた。そして、お土産も渡されたが、まさかの……(ここはオフレコなので)

しばらくして、推しが部屋を出て別の場所に向かった。
どうやら1対1のイベントが始まるようだ。
――少し経ってから、自分の番になった。

「こちらへ」向かっていると、推しがいた。
スマホをスタッフさんに渡すとツーショット写真を数枚とられた。そして対面するように座った。
「練習場で会いますね」
推しがいう。私は試合会場にもいくが、練習場の方を見に行くことが多い。だからなのか、推しが知ってたようだ。
「去年は3回ぐらいしか行けなかったけど(苦笑)」
そんな話をいくつかして、手元にあるお土産を渡した。北海道に行ったときのお土産で、ロイズのチョコレート(お正月バージョンの包装)だった。
「わあ、これ好きなんだよね」
そういって手にした。
「冬に実家へ帰ってたので」
「へえ」
「現役選手だから、食べないだろうと思ってたけど」
「そんなことないよ」
そんな話をしていたら、タイムアウトとなった。

部屋に戻って、あっという間だったと感じた。
頭の中は真っ白で、話した記憶が一瞬で吹っ飛んだ気がする。

そうこうしていると、イベントも終了となった。

イベントが終わって、会場の最寄駅へ向かっている。一緒の方向だった人が多く、新しい御縁を作るべくSNSの交換をしていた。
そして、「お腹が空いたね」ということで、女子4人で駅ビルのイタリアンレストランに入った。

料理が出て、振り返りなどしていた。そして、推しに関した話もいくつか出てきて、話題が尽きなかった。
時間が長く経って、それぞれサヨナラした。またどこかで会いましょうと――

後日、関連事務所から写真などが届いた。公開できないが、見てみるとあの日のことを思い出す。オフレコが多かったけど、楽しく過ごすことが出来たと思っている。

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