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いつか土星を超えて。

占星術の視点から。

土星については考えること、書くこと、いっぱいあるので、これはおそらく第一部。


人生は「土星」で出来ている。

(占星術的視点です)
占星術を知っている方なら、土星の役わりは、チャレンジや圧力、厳しさや我慢、シンドイこと、などなどの解釈は勿論あると思うし、一般的には土星は好かれる天体ではない。
昔は凶星と呼ばれていたし、木星は幸運の星だけど、土星は試練だ、的な解釈もある。

私は、土星は守護だと感じている。

人生は放っておいてもシンドイのである。
勿論、しんどくない時もある。
楽しいとき、幸せなとき、人それぞれの価値観の中で、ラッキーだったり、感謝したり、感動したり、いろんな事がある。
嬉しい、楽しい、と、同じ重量で、(人によってはどちらかに傾いている時もあるだろう)かなしい、悔しい、絶望、痛み、別れ、もある筈で。ひとりひとりではなく、人類全体のこころの重量というものがあるとしたら、同じ容量なのではないかな。と、感じるときがある。
私が泣いているとき、痛いとき、誰かは笑っていて幸せを感じてる。その逆もある。という感じで。

人生は不公平に出来ている。

人と自分を比べると泣きたくなる時もあるかも知れない。
若いときは特にそうで、自分だけが苦しいと思うのも、仕方ないかもしれない。私も若い頃はそうだった。苦しみさえも経験として見ることが出来たら視点は少し変わる。(なかなか難しいが)

いろんな経験を重ねていって、苦しいのは自分だけじゃない事、人と自分を比べるところに救いは無いこと、羨ましい気持ちの裏に、自身の希望が隠れている事を知って、大人としての時間を積み上げていく。

土星はそういう、様々な経験をさせてくれる星でもある。
時間をかけて学ぶ事も、土星の領域である。

技術を磨くのも土星の領域である。

どんな時でも、ひとつのことを極めるのには時間が掛かるが、時間を掛けた分だけ、技術として習得される。

今の世界は、安い、速い、美味い、が主流だが、そこから得るものっていっときの満足だけのように感じる。
それよりも、大切なのは「プロセス」で、花の成長に喩えるならば、種から根を張り芽が出て葉が出て茎が伸びて光を浴びてやっと蕾が出て時が満ちて花が咲く、そういうプロセス。花が終わりでは無く、受粉して実を結び種を残していくプロセス。
草花は1年かけて(もっとかける子も居る)、木々はもっともっと長い時間を掛けて成長していく。

時間をかけること、スピード感を持たないこと、プロセスを愛すること、人間だって成人するのに20年(いまは18年になったけど)かけて、それでもまだ経験は浅い。

人生で、何かを成し遂げたかったら、とにかく時間を使うこと。

その時間の中でしか構築されないものを大切にすること。
時間は、一生の中の5年とか10年で充分カタチになることは多いから、その次は深めていけばいい。
どんなことでもいいし、出来れば本当に本当にやりたかったことを思い出してコミットしていく。

土星は🪐人生の枠組みである。

その枠組みから外に出ないように、守ってくれている。
土星で形にしたら、太陽に向かって内側に進めば木星の豊さが待っている。その内側には火星の進んでいく力がある。そして地球(自分)があり、その周りを月「感情や想いや、身体)が姿形を日々変えて周っている。
その内側に、金星(愛)があり、水星(感性)があり、真ん中に太陽(輝くもの)がある。
逆の(内から外)進み方もある。
内から外に行っても、土星で止まる。その先は可視化出来ないトランスサタニアン→天王星、海王星、冥王星、がある。(この話はまた今度書く)。

私たちはこの地球🌏に生きる限り、土星に守られて生きている。


自己実現には土星を使い込むことだ。それは楽じゃ無い。けれど、無駄に厳しくする必要も無い。土星は無駄を嫌う。木星は無駄を愛する。どちらも大切にするといい。

数日前、太極拳のYouTubeをみてた。

私、若い頃に太極拳にハマった時期があった。初伝を頂いてから今に至るまで長いインターバルを経た。
動きを思い出すために観たこの2つのYouTubeに感銘を受けた。

下は、楊名時太極拳を産み出した楊名時先生。めっちゃ素晴らしい。(音楽がゴジラが出てきそうなので(笑)私は無音にして観てる。静寂の中の舞いの方が好き)

上は、堀さんという方。
どちらも素晴らしいが人が違うとこんなにも個性が出るのも面白い。

おふたりとも、流れるように舞う。
二十四式を知ってる私にとって、この2つは本当に素晴らしく、極めるってこういう事なのね。と思う。

技術を習得したその向こうにあるもの、土星を超えた世界を観たような気がした。

そう。土星を使い、習得し、極めたとき、その向こうの新たな扉があるって感じたの。
それは私自身の未体験ゾーンである。
土星で磨いた技術、技能は消えることは無い。
それは心に、身体に、魂に刻み込まれる。
時間の向こうに、その扉はあって、それがトランスサタニアンに繋がっていくのでは無いか。
土星と天王星の間には、傷ついたヒーラーと呼ばれるキロン(カイロン)が橋渡しをしている。天王星は変換機でもあり、水瓶座のルーラー(守護星)である。(水瓶座のサブルーラーは土星)水瓶座は愛と平和を愛するサインだ。
その向こうの海王星は創造性や慈しみでもある。
冥王星は死と再生を司る。(今回は敢えてあっさり書く)。

生きていく中で、土星を使い込んだときに開く扉は外側に。
目に見えない領域へと誘われ、この世で習得したものを、生きながら手放し、次の段階に進むことも可能なのだと、最近出逢った人たちや、ひとつのことを極めた達人を通して感じた次第。

生きるって面白い。

うまく説明しきれて無くて、分かりづらい文章かもだけど、私の世界の中で、時間をかけて気付いたことは、最近になってやっと土星をじっくり考えれるようになったことかな。
天体もサインもいろんな意味やメッセージを含み、占星術ではそこからパズルのピースを拾うように、出来事や言葉を繋げてホロスコープ(出生図と今の空、未来の空、過去の空を繋げて言葉にしていく。それを繰り返していると、ここに土星があって良かったね!。。と思うことがしょっちゅうあって、厳しさの中にある大切なものを枠の中から学んでいるような気がする。

いつか時間をかけて土星を超えたとき、人生の景色は変わるのではないか。土星を超えるために今、ここで出来ることをしたいと思う。この身体が使えるこの世の時のうちに。(ストイックにならずに💦)土星の内側に木星があって良かった。(わたしたちは全部に守られているのかもしれない。)

⭐️

ここまで読んでくださった方が居たら、ありがとうございます。

空の鳥さん。

空の鳥を見て、
マタイの福音書、6-26〜を思い出した。

26
空の鳥を見なさい。種蒔きもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません。けれども、あなたがたの天の父がこれを養っていてくださるのです。あなたがたは、鳥よりも、もっとすぐれたものではありませんか。

27
あなたがたのうちだれが、心配したからといって、自分のいのちを少しでも延ばすことができますか。

28
なぜ着物のことで心配するのですか。野のゆりがどうして育つのか、よくわきまえなさい。働きもせず、紡ぎもしません。

29
しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を窮めたソロモンでさえ、このような花の一つほどにも着飾ってはいませんでした。

30
きょうあっても、あすは炉に投げ込まれる野の草さえ、神はこれほどに装ってくださるのだから、ましてあなたがたに、よくしてくださらないわけがありましょうか。信仰の薄い人たち。

31
そういうわけだから、何を食べるか、何を飲むか、何を着るか、などと言って心配するのはやめなさい。

・・・・・


(続く。かな。)


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