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無関係なのに悪者にされた思い出とジャニオタの独り言

私は誤解されることが大嫌いです。

私は見た目から受ける印象と中身が違うと言われたことが何度かあります。
そして、自分のことを口で話すのがあまり上手くなくて(喋りすぎたり、逆に言葉が足りなかったりと中途半端で)、誤解されてきたことも何度かありました。

今までで1番悔しかった誤解は、忘れもしない中学生の時。

中学生の頃の私は、周りからはとても真面目な子だと思われていました。
学級委員長に推薦されたこともあったし、真面目だよねと言われたことも何度もありました。

確かに、自習の時間に遊ばずに真面目に勉強してたけど、それは私が学校以外の場所で勉強するのが嫌いで、塾とかに行かされてジャニーズを見る時間を潰されるのが嫌だったから。
校則もほとんど破らなかったけど、先生から怒られる時間に費やされるのが面倒だし、そもそもスカート短くするとか自分の見た目に時間をかけるより、ジャニーズ見る方に時間をかけたい人だったから。

そう、中学生の頃から段々とジャニオタ化していった私は、自分の趣味の時間を確保したり、面倒くさいことを回避したりしたいから、結果的に真面目に見えてただけ。
心根から真面目な人間かと言われたら、そんなことはないのです。

そんな私は、真面目というイメージだけで、悪者扱いされたことがありました。

私も詳しくは知らないのですが、同学年の男子たちが何やらトラブルを起こし、先生たちにバレて怒られるということがあったらしく。
「らしく」というくらいなので、本人たちがそのことについて話しているのを聞くまで、その出来事も怒られていたことも全く知らなかった、というくらい、私は無知で何の関わりもない出来事でした。

ところが、本人たちが陰で「絶対にチクったのmu*やろ」と言っているのが、聞こえてきてしまったのです。

「は?そもそも私、あなたたちが何をしたかなんて全く知らないのですが?」

「怒られるようなことしたのは事実なんでしょ?私以外の誰かがチクらなきゃいけなかったくらい、悪いことなんでしょ?何で自分のことを棚に上げてチクった人間を悪く言うわけ?」

と、今だったら、本人たちに面と向かって、何なら片足を机にガンと乗せてでも言いますし、言えます。(行儀悪いので真似してはいけません)

でも、思春期真っ只中だった私は、言えませんでした。
当時、何故かジャニオタになっていったのと反比例するように、男子と実際に関わるのが苦手になっていて、複数で群がる男子に1人で立ち向かっていくような負けん気は無かったのです。
凄く人間関係にも繊細になっていた時期だったこともあり、友達には少しだけ悔しい気持ちを吐露しましたが、それ以上は1人で辛い気持ちを抱え込みました。

その他にも色々と誤解を受けた経験から、私は誰か悪く言われている人がいても、「悪人」という見方をなるべく鵜呑みにしないようにしようと思ってきました。
その当時、ジャニーズの皆さんが掲載されていたアイドル雑誌を隅から隅まで読んでいて、アイドルというお仕事が華やかなものだけでなく、沢山悩んだり考えたりしながらやっているものだということを知ったのも、大きかったかもしれません。
「ジャニーズなんて歌もダンスも演技も下手」「ジャニーズなんて顔がいいだけ」と言われるイメージとは違い、真面目に仕事に向き合うその姿勢を知って、目に見えるものやイメージだけで人を測ってはいけないということも学んでいたのだと思います。


私は誤解されることが嫌いです。
それが悪い誤解でも、良い誤解でも。

でも、人は誤解します。
私も自分は誤解が嫌いと言いながら、誤解してしまっていたことは何回もあります。

何で誤解するんだろう?と考えた時、「イメージだけで相手を自分に都合の良いようにつくりあげてる」ことが大きいのかなと思います。
でも、イメージで相手を自分に都合の良いようにつくりあげてしまうのは、ジャニーズやジャニーズ以外でも「推し」という存在がいる人には、ありがちなことです。
私も都合よく大好きな人たちを解釈しているでしょうし、それが実際のご本人たちと乖離していることもきっとあると思います。

「イメージだけで相手を測る」ことは、生きてる上できっと避けられないことなのでしょう。
でもそれは、悪いことばかりではないと思うんです。
例えば、私が「真面目」と思われていたのも、真面目に見える行動の理由はジャニオタ的な理由でも、その理由が見えないからそのイメージができてたわけで。
でもそうやって「真面目」だと思われることは、先生等から見ればプラスに映ってたかもしれません。
実際の自分とズレていても、それがプラスに働くのであれば、存分に自分に都合の良いように使ってしまえばいいんじゃないかなと。
だって、それは「誰も傷つけない誤解」だから。

けれど、それを「誰かを傷つけるかもしれない誤解」に振り切ったら、それが誰かにとって鈍器になってダメージを与えてしまうことを、きちんと自覚しなきゃないらないと思います。

私は中学生の時に男子たちから勝手に「チクった」犯人に仕立て上げられて、あくまで陰でコソコソ言われただけなので、実害はありませんでしたが、それでも凄く不快な思いをしました。

ここ数年、ジャニーズ界隈で色々なことがあり、最近でも大きな出来事があったため、その真実を知りたいと色んな推測をしている人たちがいます。
その中で、直接的な関わりがあるのか全く分からないにも関わらず、週刊誌の報道をもとに、私の推しが勝手に悪い妄想をされて悪者扱いされているのを、偶然目にしてしまいました。

はっきり言いますが、めちゃめちゃ不快です。

1番不快だったポイントは、推しが一緒に行動したと言われる他事務所の芸能人の方のお名前が挙がっていて、それに対して「繋がりが不明」として、そこから勝手な推測を広げられていたことです。
少し調べれば、昔共演したことがあるのが分かるのに。そこにリツイートやいいねをする人はいても、その繋がりをきちんと調べて指摘する人は誰もいない。
「調べれば分かることを調べる」ことは誰もせずに、推測だけが勝手に独り歩きしているように私には見えました。

推測が必ずしもハズレているとは限りません。
ただ、「分からない」なら最低限「調べる」「確かめる」ことはすればいいのに、それをしない。
「調べる」「確かめる」行程を外して、報道から妄想で勝手に自分たちの都合の良いように話を広げていき、最終的に「自分たちにとって都合の悪い出来事に関わった元凶」に仕立て上げていく。

私が中学の時に受けた「チクった犯人」の誤解だって、チクられた本人たちが私に言ったのかどうか確認すれば、すぐに私は無関係だと分かったはず。
だって、そもそも私は彼らが何をしたのかなんて全く知らなかったのだから。
「直接聞いて調べれば」私が犯人なんて誤解することはなかったはずなんです。
でも、それをせずに陰でコソコソと推測で仮想の犯人に私を仕立て上げて、自分たちの悪事は棚に上げて私を犯人にすることで恨みを晴らそうとしたんだと思っています。
事実がどうかなんて彼らにとってはどうでも良かった。
私をダシにして憂さ晴らしできればそれで良かったんですから。

誰かを推測で悪者にしてる人に言いたいのは、それで憂さ晴らししようとしても、あなたの守りたいものはあなたの思い通りにはいかないということ。
悪事を隠していた男子が、私以外に男子の悪事を見過ごせなかった誰かによって訴えられて怒られたように、私を悪者にしたところで、彼らが悪事を働いた事実は覆せないし、最終的にそこを彼ら自身が反省して動かなければ、また同じことが繰り返される。
結局、未来を明るい方に変えるのは、推測でつくった敵に対抗することではなく、未来に向かって歩く本人がちゃんと明るい道を歩けるようにしていけるかだと私は思っています。

明らかに悪いことを直接されたというので「悪者」にするのは、正当な訴えだと思いますが、推測の場合は私のように「実は全くの無関係」という可能性が残されていることも、念頭に置いてほしいです。
「全くの無関係」の可能性が排除できないうちに何かしらのアクションを起こすことで、誰かに迷惑がかかったり、少しでも不快な思いをさせてしまったり、その可能性があることも考えてほしい。
そして、もし「無関係」だった場合に、悪者扱いすることであなたの応援したい人にとっても悪い影響が出てくるかもしれない可能性も、考えてほしい。

数年前、とあるグループの解散の出来事で、事務所の対応への不満ももちろんありましたが、ファンの間で「誰かを勝手に悪者にした」悪口の呟きを沢山見てしまったり、ジャニーズファンでもない人たちの勝手な推測による勝手な物言いを見てしまったり、そのグループを尊敬する私の推しですら悪者にされそうになった様子を見かけてしまったり……。そうしたことで、私は未だに自分からすすんでそのグループの曲を聴けない後遺症があります。
少し前にそのことをSNSで話して、フォロワーさんから「そんなに傷ついてたんだね」と優しい声をかけてもらうまで、私自身がはっきりとこの出来事で傷ついてたんだと自覚できてなかったくらい、根が深いです。
私は同じような思いをするジャニーズファンを増やしたくないんです。

自分の好きな人たちのために何かをして力になりたい。
ジャニーズファンはそういう、心根の優しい人たちが沢山いる世界だと思っています。
でも「何かをしてあげる」ことが、不確定なのに誰かを傷つける行動へと向いてほしくない。ただそれだけなんです。

言いたいこと、伝わるか分かりませんが……。
どうか、誰かが不必要に傷つくことがないように願います。





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