essay/poem

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ノート

Le Cubisme Littéraire

(心象風景)
大事に大事に抱きしめていた小さな袋、事故の時も狂気の日も、それだけは肌身離さず持ち運んでいた袋、中には何も入っていない。跡形もなく、消えてしまっていた。だから私は、空の袋を抱きしめる、ありきたりの狂人になって、それでもいいし、そうでなくてもいい、と思っているから、たぶんそういう所が、ありきたりの狂人なのだと得心する。今日も私は、何も入っていない袋、口をしっかり閉じて、どこに行くにも持

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少しだけ不純な・雑記帳

四半世紀、ずっと独りで書いていた。

たまに恋人や妻や、たったひとりの妹に読んでもらって、そんな時だけは少しだけ格好つけたり、しかし、ぼくにとって「書く」という行為は、「独りきり」というステータスと不可分らしい。

独り、ときどき、誰か。

読んでほしい気持ちも少しはあるけど、自分以外になにかを与えたり、誰かのためにことばを紡いだり、今のぼくにはそれができない。放っておけば、どんどん audien

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