魔法鎖鋸少女✡平等院ひとみ 1-4話
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「「「「「AHHHHH!!!!!」」」」」
行軍する信者ゾンビたち!
「「BOWWOW! BOWWOW!」」
その後ろで吼えまくる、二頭の双頭チワワモンスター!
「グーッハハハハハ! 神の秘跡に、額づけェ!」
その後ろで空中浮遊して哄笑する、悪魔オジサン!
天狗マスクの変態オジサンが、二挺釘打ち機を構えたわ!
BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!
「凄いッ! 凄まじい連射だよ、ひとみちゃん!」
「意味無いわよッ! 大体ゾンビに釘なんか効くわけが――」
「「「「「AHHHHH!?」」」」」
SPLASH! SPLASH! SPLAAAAAAAAAASH!
「信者ゾンビの頭が……爆発してるッ!?」
「どうしてッ!? 撃ってるのは、ただの釘なのにッ!?」
「我が聖別されし釘打ち機……屍の軍勢など、物の数ではないッ!」
CLANK! 決めポーズと共に、変態オジサンが一喝!
「何かよく分かんないけど、スゴイッ!?」
首が弾け飛んだ信者ゾンビたちが、折り重なって倒れて行くわ!
BLAM!
釘打ち機から撃たれた釘が、悪魔オジサンに向けて一直線!
「チィッ!」
悪魔オジサン、たまらず浮き上がって回避!
「「YEEEEEEELP!?」」
リードを握られた双頭チワワモンスターたちは、首吊り状態よ!
「クッソー! 使えないヤツらめ!」
悪魔オジサンが喚き散らして、右手のリードを解放!
「カイン、アベル、行け! ヤツらを、バラバラに喰い千切ってやれ!」
「「BOWWOOOOOOOW!!!!!!」」
二頭の双頭チワワモンスターが、こっち目がけて猛ダッシュ!
「キャ―――――ッ!? こっちに来ないでェ―――――ッ!」
大変! たっくんが私の隣で白目を剥いて、泡を吹いてるわ!
「くどいと……言っているのだッ!」
BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!
「「YEEEEEEEEEEEEEEEELP!」」
もんどり打つ、二頭の双頭チワワモンスターたち!
SPLASH! SPLASH! SPLAAAAAAAAAASH!
四つのチワワ頭が爆発! 首から噴き出す、赤紫の血飛沫!
「もうおしまいか……神の名を騙りし、邪教徒よッ!」
ひょっとしてこの変態オジサン……強いッ!?
「神の御許に跪き……寛大なる許しを請えッ!!!!!」
「ク……クッハハハハハ! お、面白い! こ、こうなったら!」
悪魔オジサンが赤紫の光を放って、空中を高速移動!
「私が直々に手を下してやる! 死ねえエエエエエ!!!!!」
BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!
悪魔オジサン、くねくねと蛇行しながら急速接近!
「ヌウッ!?」
一瞬で変態オジサンの懐まで接近!
変態オジサン、咄嗟に腕をクロスさせてガードよ!
「何てこったひとみちゃん! あれは猫騙しだよ!」
「アッたっくん、気絶から目が覚めたのね!」
悪魔オジサン、変態オジサンのクロス腕にパンチのフェイント!
「ヒャヒャヒャ―――――ッ! 三十六計逃げるにしかずゥ!」
攻撃すると思いきや……垂直に急浮上して、屋根に突貫!
CRAAAAAAAAAAAASH!!!!!
突き破られた屋根の穴からは、夕暮れ空とお月様!
「貴様ら! このままで済むと思うなよ! 我らが――」
BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!
変態オジサンは、無言で真下から釘打ち機の連射!
「ぬぅあああああ――――――ッ!!!!!」
THUD!!!!!
悪魔オジサン、あえなく墜落!
私はたっくんの背中にしがみつき、舞い上がる埃に瞬きの連続!
「エエエエエイメン!」
袖なしコートの変態オジサン、絶叫!
「ゴボボ……ゴヒュー……ゴヒュー……ゴボッ」
悪魔オジサンはすっかり釘まみれで、虫の息☆
「いいぞいいぞぉ~変態オジサン! やっちゃえやっちゃえ☆」
「変態ではないッ!!!!!」
鋭い一喝と共に、変態オジサンが振り返ったわ!
赤ら顔の天狗マスクと、袖なしのカソックコート。
羽織ったコートの下は、デニムのオーバーオール!
裸の胸板には、ジーザズ・クライストの磔刑のタトゥー!
「ジーザズは天におわし……世は全てこともなし……エイメン」
胸に刻まれた磔のジーザズ・クライストの前で、厳かに切られる十字!
「何よッ! やっぱり貴方、変態じゃない!」
「変態ではないッ!!!!!」
変態天狗ジーザズ刺青オジサンの両手と、釘打ち銃が発光!
次の瞬間――パッと宙に消えちゃった!
「俺は父と子……そして聖霊に仕えし者……」
厳かに頷き、告げる変態天狗ジーザズ刺青オジサン!
どんなに真面目ぶったって、あんたは変態天狗ジーザズ刺青オジサンよ!
「迷える子羊らよ……次はお前たちの番だ……」
変態天狗ジーザズ刺青オジサンが、私たちに両手を差し出したわ!
「なッ、何よっ! 私たちを、どうするつもりッ!」
「この手に掴まれってことじゃないかな、ひとみちゃん」
私はたっくんと顔を見合わせると、オジサンの手を握り締めたわ。
「迷える子羊らに……父と子と聖霊の導きのあらんことを……」
FLAAAAAAAAAAAAAAASH!
私とたっくん、二人を包み込む光!
「この出会いは必然……全ては主の思し召しだ……エイメン」
二人の身体が、祭壇からふわりと浮上!
「キャー凄いわたっくん! これって世に言う空中浮遊!」
「ちょ、興奮しないでひとみちゃん!」
私たちは宙を浮きながら、ゆっくりと床に着地!
「お前たちもまた神の尖兵となり……邪神を打ち滅ぼすのだ……」
二人は唐突に、けばけばしいゴスパンク姿に変身!
顔だけは、なぜか天狗マスクだけど!
「エエエエエイメン!!!!!」
叫ぶ変態天狗ジーザズ刺青オジサン!
「ゴボッ……お前たち! 俺のことを忘れるなッ!」
床でもがきながら、悪魔オジサンが絶叫!
大変! 最後の力を振り絞って、赤紫の光を発散中!
私は、たっくんの姿を見るなり爆笑!
「ぶわーハッハハハ! たっくん、たっくん! その格好何よ!」
たっくんの天狗マスクには、左目に黒革の眼帯!
ただでさえゴスパンク姿なのに、ちょっと面白過ぎるわ!
「ウワッ何だこの眼帯! 何でわざわざ利き目を塞ぐように!」
ツインテールを振り乱し、狼狽するたっくん!
「でもたっくん! 天狗のお面を除けば――」
とっても、カ・ワ・イ・イ♡
「ウオ―――――ッ! 何だか私、とっても興奮して来たわ!」
突然全身に漲る力!
私は訳も解らず叫び、右手を虚空にハンズアップ!
右手に収束する超自然の光、そして――
「な、な、な、ひとみちゃん……それ、チェンソー!?」GROOOOOOOOOOV!
ついでにたっくんの右手にも、超自然の光が収束!
FVOOOOOOOOOOO!
「これはッ! 火炎放射器だッ!」
たっくんの手には、バイオハザードで出てきたような火炎放射器!
変態天狗ジーザズ刺青オジサンは、満足げに大きく首肯!
「ムガ―――――ッ! 貴様ら! 俺を無視しやがって!」
「戦士たちよ……この憐れなる魂を『転向』させるのだ……」
ひとみの頭脳が高速回転!
成る程! 良く分からないけど、わかったわ!
「つまり、こいつに止めを刺せばいいってことね☆」
「ウソでしょッ!? こ、殺すのかい! ボクたちがッ!?」
私たち三人は、決然とした足取りで闊歩!
赤紫に発光する、死に損ないの悪魔オジサンの元へ!
「なッ……なッななな何だお前たち!」
TRAMP!
変態天狗ジーザズ刺青オジサンが、先回りして行く手を塞ぎ!
TRAMP! TRAMP!
私とたっくんが、得物を構えて殿を固める!
「クッソー! 一対三で俺を殺る気か! お前ら、卑怯だぞ!」
悪魔オジサンの赤紫光が、ちょっと自信なげに明滅!
「ねーひとみちゃん……本当に殺すのかい?」
「あったり前でしょたっくん! こんなゲス野郎!」
GROOOOOOOOOOV!
「バッラバラに切り刻んでやるわよ!」
「あっひえええええ!!!!! 神様! 神様助けて!」
「祈るべき神などいない……なぜなら貴様自身が……それを捨てたからだ」
FLAAAAAAAASH!!!!!
変態天狗ジーザズ刺青オジサンの両手に、釘打ち機が再顕現!
「ムガ―――――舐めやがって! かくなる上は、自爆だッ!」
悪魔オジサンの身体に、赤紫光が収束!
「哀れなる魂に……父と子と聖霊の導きがあらんことを……エイメン!」
「さっさとくたばれ悪魔! エイメン!」
「化けて出てきませんように! エイメン!」
BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!
GROOOOOOOOOOV!
FVOOOOOOOOOOO!
「ウンガ―――――ッ!!!!!」
射撃! 切断! 焼却処分!
悪魔オジサンの赤紫光が閃き、その身体は消し炭!
「ウッワーちょっと見ちゃったよ、気分悪い……」
「貴様らの力……とくと見たぞ!」
変態天狗ジーザズ刺青オジサンは、たっくんを無視して一言!
「良いか子羊たちよ……これから街に……大いなる災厄がもたらされる……」
私たち二人に言い聞かせながら、ゆっくり歩み寄って来るわ!
ちょっと怖くて、大分不気味よ!
「邪神の輩が現出した時……それらと戦えるのはお前たちだけだ……」
変態天狗ジーザズ刺青オジサンの両手に、超自然の光が収束!
「ゆめゆめ忘れるな……神への飽くなき信仰心と……邪神と戦う勇気……」
タトゥーだらけの力強い手で、私たちの手に何かを力強く手渡したわ!
それは……金の十字架!
「エッ何これ……ジーザズの、顔だけが……天狗に!?」
たっくん、思わず顔を顰めて一言!
なんじゃそりゃ! ある意味、悪魔オジサン以上に冒涜的じゃない!
「確かに伝えたぞ……神の力と御言葉……エエエエエイメン!」
変態天狗ジーザズ刺青オジサン、大ジャンプ!
CRAAAAAAAAAAAASH!!!!!
カソックコートの裾をたなびかせ、廃墟の屋根を突き破って飛翔!
「……来た時と同じくらい、呆気なく消えちゃった……」
ゴスパンクに天狗マスクの姿で、たっくん呆然!
「ねッ、ひとみちゃ」
GROOOOOOOOOOV!
「おっほおおおおおん!!!!! 最ッ高おおおおお!!!!!」
私は謎パワーと性欲を持て余し、チェンソーを空回りさせて咆哮!
GROOV! GROOV! GROOOOOOOOOOV!
冒涜的な廃墟の大広間を、破壊、破壊、破壊!
「気持ちィ―――――! 超、気持ちィ―――――!!!!!」
「エッ! ちょっちょっちょっ、ひとみちゃん! 急にどうしたの!」
「止まんな―――――いッ!!!!!」
GROOV! GROOV! GROOOOOOOOOOV!
大広間の壁を三角にぶった切り!
壁の向こうには遠く、宵闇暮れなずむ八賀谷の街!
切り飛ばされる木片! 残骸! 壁も柱もズッタズタ!
「ぶっ壊しちゃえ―――――ッ!」
GROOV! GROOV! GROOOOOOOOOOV!
「さ、さ、さっき、から……ひ、ひとみ、ちゃん……キミは……」
膝を震わせ、ゆっくりと立ち上がるたっくん!
「ひとみちゃん……キミは……」
GROOV! GROOV! GROOOOOOOOOOV!
「アヒャ―――――ッ!!!!!」
「ひとみいいい! お前はなにやってんだあああ!」
FVOOOOOOOOOOO!
【魔法鎖鋸少女✡平等院ひとみ】
【第一話/冒涜! 魔法少女爆誕!】 ……終わり
[ APPRECIATION: THANK YOU FOR WATCHING !! ]
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