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ストレスというには大袈裟すぎる

最近友人と話題になったんだけど、業務でわからないことにあたったとき

「ちょっといじってみよう」
「ちょっとググってみよう」
「深追いしても時間の無駄だから誰かに聞こう」

このラインがズレてる人と仕事をしてると、なかなか面倒くさい。

いま働いている会社では、同じ部署の人たちはなんとなくこのラインが近いのを感じる。
しかし会社全体で見ると、すごく、ズレている。
このズレは、わからないことにあたったときの解決法以外にもいろんな場面でぶち当たる。

先日会社で「これは難しいから経験者じゃないと使えない」と話しているのが聞こえ、なんか難しいシステムでも使ってるんだろうかと思ったら、テプラのことだった。



テプラ🥺

どんなハイテクテプラなんだろう……と思いつつ聞こえないふりしてたんだけど、後日同じ部署の上司に

「テプラで〇〇のラベル作っておいて!△△に貼るやつ!テプラの場所わかるよね!よろしく!」

という指示をもらった。
直属の上司による指示はいつも雑だ。もちろんちゃんとやらないといけないものはある程度指示出しをしてくれるが、例えば今回の場合

「テプラで失敗しようがない」
「失敗しても別に大したことではない」
「あまりにも酷ければ作り直せばいい」

この3つが上司の頭の中にあり、そして私の頭の中にもある。だから指示が適当なのである。
たとえば作るラベルがその日入社する新人のロッカーに貼るもので、名前が「カワグチ」さんだった場合「三本川ですか?」「サンズイ」「了解で〜す」といった会話が追加される。もしもっと特殊な漢字を用いるカワグチさんだった場合はあらかじめ指示があるはずで、まぁ「川口」か「河口」かも最初に言っておいてほしい気もするが、聞けば一瞬。大したことではない。仮に「川口」と思い込んでテープを作ってしまっても、無駄になるのはテープ数センチと私の数分間である。1分1秒が惜しい仕事をしているわけでもない。いずれにしろ、大したことではない。

この会社に入ってテプラを使うのは初めてだったが、ごく一般的なテプラのようだった。あの独特なグニグニしたボタンを使って入力し、印刷ボタンを押す。ガガ……と小さな音がしてラベルが出てくるはず……と思いきや、出てこない。
……もしや本当に経験者しか扱えないテプラなのか?そう思ってテープを入れるところを開けてみると、セットされているテープがちょうど使い切った状態で入っていた。

やれやれ。

村上春樹の書く小説の主人公みたいになりながらテプラの入っていた引き出しを再度開けると、幅広テープと幅狭テープの使いかけのものと、ストックが1つずつあった。しかし、通常のテープ幅のストックはない。

こういうとこなのよ

前回使い切ったとき総務に言わない。
そもそもストックに手をつける時点で言わない。
弊社は「これ1つだけ買うと送料が勿体無いよね〜」みたいな概念が存在しないので、必要なものを言えば即購入してくれる。何か買うとき、同時に必要なものをチェックして送料ゼロにしてる可能性もある。いずれにせよ、総務が買い忘れたなんてことはまずない。
ちなみに前回、そして普段からテプラを使っているのは、例の「経験者しか扱えない」と話していた部署の人たちである。繊細さといい加減さのバランスが取れていない。イライラまではしないが、歩幅の合わない階段を下りているような煩わしさを感じる。

とりあえず幅広テープでラベルを作り、貼るときにサイドをカットした。上司にはいちおう通常のテープがなかったから幅広テープで作った旨を伝え(「オッケ〜」とのこと)空のテープを総務に持って行く。この幅のテープがもうなく、ストックもないから、2つ買って欲しい、と伝える。

翌日、テープが2個届いた。

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