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1DAY ATELIER report

前回のnoteでお伝えしておりました、「1日アトリエ企画」のレポートです。





AM11:00ごろギャラリー到着。準備開始。



まずは販売用の「BROWN BEAR standing」をディスプレイ。

・・・と言っても、いつもの展示のように什器や小物を使うでもなくシンプルに並べるだけ。今回の目的は「道行く人に見ていただく」ことなので、外に向かってずらり。



窓越しにはこんな風に見えます。写真で撮ると反射がありますが、肉眼ではもう少しちゃんと見えます。



お客様がいらした時は全員くるりと向きを変えて。じっくり見比べてお選びいただきました。(まるでオーディションのような緊張した面持ちのベア)





企画のメインである「アトリエ」はこんな感じ。何となく落ち着くので壁に寄せて配置。使う道具が少ないので、ずいぶんあっさりしています。

ちなみにバットに盛られたベアは別のイベント用のもの。9割がた完成しておりますが、手直しをしようと思い持ってきました。結局時間が足らず手を付けられませんでしたが、アトリエっぽさを出すのにはよかったかも。



座り位置からはこんな風に見えます。窓際に並んだベアに対して横向きになるので、外からベアを眺めるお客様と対面することなく、気兼ねなくご覧いただけたかと。



アトリエで何を作るかについてはあれこれ考えましたが、完成品と制作途中がリンクした方がおもしろいかなと思い、やはりBROWN BEARにしました。



できれば1体仕上げたかったものの、時間が来てしまいこの段階で終了。ほぼ完成のようにも見えますが、もう少し微調整の必要が。






1 DAY ATELIERを終えて

思ったこと、感じたことを3つにまとめました。


〇「作家意識」が増した

自宅と異なり、日常と完全に切断された空間ということで、いつもより「作家モード」になれたような。誰に見せるでもないのに少しカッコつけたくなる感覚。ナルシスティックな気分。(作家にはナルシスト要素が必要と思っている)


〇時間の感覚が違った(早く過ぎた)

今回制作したのはここ数ヶ月作り続けているベアだったこともあり、作り慣れたものを異なる空間で作ることで、その感覚の違いを如実に実感しました。中でも特に違っていたのは「時間の感覚」。いつもは30分でできていた作業が1時間かかるような。(いつもより集中して作業していたにもかかわらず)

単に場の変化で手先に緊張があり動きが鈍っているのか、それとも自宅周辺と比べて駅近の場所(吉祥寺駅)ということもあり、その気ぜわしさと相まって実際に時間の流れが速いのか。

この点についてはもう少し考察してみたいと思います。


〇道行く人が足を止めてくれた

この点が今回最もうれしかったことです。販売することももちろん大切ではありますが、

「ふいに出くわしたものに足を止めて、しばらく眺める」

自分の作品が、縁もゆかりもない誰かにとってそういう「もの」であれたことを、目の前でちゃんと実感できたことは大きな喜びでした。まさにリアル「♡(いいね)」。中でもおもしろかったのは、自転車に乗った5~60代ぐらいの男性が、ベアを見て急ブレーキをかけて止まったこと。(危険ですが)人生において「通りすがりに急ブレーキをかけてまで見るべきもの」はどれくらいあるだろうか。彼に幸あれ。





「場というものの可能性について体感しながら考えてみる」をテーマとして掲げていた今回のアトリエ企画。現段階では具体的な何かを書くまでに至りませんが、「人が集まること以外の価値」も確かに感じることができたので、今後の活動を通してそれを証明して行けたら、と思います。




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