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映画「君たちどう生きるか」~人生最後に見る夢~

鑑賞後、一番感じたのが「誰かの葬式にいったあとの気分」宮崎駿の最新作「君たちはどう生きるか」を公開翌日の土曜日の朝にみてきました。今作は事前に情報が制作側からもかなり制限されていた関係で、どんな映画なのか、さっぱりわからない状態でしたが、映画が終わったあと周りを見渡し際に「?」マークが頭についているような人も多かったように思いました。私としても本作については感想を述べるのに困るタイプの映画であって特にデートや子供連れでいくのは全くおすすめしない映画だったと思います。それはこの

    • 【スプラ3】Ver. 2.1.0更新前夜 雑感

      明日 ver.2.1.0にアップデートされるということで感想や環境の予想など。 アブで内容はこちら シャープマーカーについての感想スプラ1からの持ち武器であるシャープマーカー。最近は最強武器の一角としてヘイトを集めていたため、こちらのナーフがどうなるかが今回のアプデの大きな注目点でしたが、メイン性能およびサブのクイックボム、スペシャル必要ポイントなどは変更がなく、カニタンクの発動時間が9秒から8秒に現象といったところで、あまり変化が無いように思います。おそらくカノン砲で追い

      • Splatoon32週間弱のプレイ雑感

        Splatoon3が発売されて2週間弱。そこそこ遊んでみたので今思うところの感想を書き残しておこうと思います。 スペシャルのわかりやすいパワーアップが楽しいSplatoon3になってから一番大きく変わった点はやはり新スペシャルだと思います。それによって武器が生まれ変わり、新たな戦略を考えたり、練習により発見などの楽しみが生まれているので、今のところ一番楽しいところだと思います。私としては、Splatoon3を作るに当たってどういった方向性で作っていくのかが、気になっていまし

        • 映画「マトリックス レザレクションズ」感想~中年のための映画だがそれでいい

          映画鑑賞前の事前準備映画を見たのは初日12/17(金)のレイトショー(字幕版)。予告編の動画は視聴済み。過去三部作は映画館で視聴済みだけど、以降見返してないので、うろ覚え状態で映画に突撃しました。 過去作のイメージは以下の通り。 ・初回「マトリックス」 →SF的ストーリー、アクション、CG凄いし、ワイヤーアクションなど最先端のCOOLなイメージ。DVDを初めて買ったという良き思い出。 ・「マトリックス リローデッド」 →それなりに面白い。リアル世界が色々としんどい印象。

        映画「君たちどう生きるか」~人生最後に見る夢~

          【ワンダーエッグ・プライオリティ】12話 感想

          ついにワンエグ最終回といいつつ特別編に続くという形だったのでなんとも肩透かしを食らった12話ですが、こちらについてひとまず感想を書いていきたいと思います。(今回は若干、ネガティブな内容が多いので嫌な人は読まない方がよいです) 以下、いままでの感想です。 語り部の「情報の隠蔽」と登場人物の「不自然な行動」についての不満「ワンダーエッグ・プライオリティ」(ワンエグ)は素晴らしい作品だと思いますが、今話はいくつか不満点が目立ったのでひとまずそちらを書きたいと思います。(素直な感想

          【ワンダーエッグ・プライオリティ】12話 感想

          【ワンダーエッグ・プライオリティ】11話 感想

          今回は最終回へ向けてアカ・裏アカの過去が語られる回でした。ここでは前回noteに書いた第9話までの感想を踏まえつつその続きとして、本作のコンセプトともに改めて第11話の感想を吐き出していきたいと思います。 アカ&裏アカの罪=野島伸司&受け手の罪前段として前回かいた第9話までの感想の要約になりますが、本作を貫く大きな寓意として「少女の美しさの収集」=「少女の物語の創作」=「ワンダーエッグの量産」という仮説から、この作品が作家である野島伸司の「少女の美しさを消費する罪」(あるい

          【ワンダーエッグ・プライオリティ】11話 感想

          【ワンダーエッグ・プライオリティ】9話まで感想

          美しくみずみずしい作品。野島伸司脚本ということで、脚本に注目しつつも映像全般も美しい。そして「美しいもの」ともうひとつ「美しくないもの」を明確に描いている。それは本作では「少女」と「少女を少女でなくするもの」として描かれている。少女が少女であり続ける「キーワード」としてこの作品では「自殺」が大きく取り上げられている。ワンダーエッグからは「自殺」したなぜか少女が孵り、それとともに少女の自殺へと追い込むトラウマが敵対するボスとして現れる。主人公の4人の少女はそれぞれがかつて身近に

          【ワンダーエッグ・プライオリティ】9話まで感想

          「シン・エヴァンゲリオン」初日感想(ネタバレなし?)

          ひとことでいえば「やさしい映画」でした。特に「Q」でいろいろありすぎて大変でしたが終ってみればこれでよし!といった内容。情報が多すぎて相変わらず理解できない点も多々ありますが、物語のとしては間違いない出来だったと思います。 とりあえず気持ちを吐き出しておきたいので以下よろしくお願いします。 なお「シン・エヴァンゲリオン」については自分なりにある程度、テーマに基づいた物語の希望を昨日メモしておきましたので自分的に参考にしつつ感想を書いていきたいと思います。 ↓ 旧エヴァ

          「シン・エヴァンゲリオン」初日感想(ネタバレなし?)

          シン・エヴァンゲリオンを見る前に自分的メモ

          いよいよ明日3/8に劇場公開が迫る「シン・エヴァンゲリオン」を前に、新劇場版の3作をみて予習をしましたので、自分用のメモとしてポイントをピックアップしておきたいと思います。 はじめに。個人的なエヴァ鑑賞スタイル世の中には世界設定や謎など考察するのが流れですが、個人的にはキャラクターの成長や行動動機、物語としての意義(映画として)といった観点についてより注目していますので、それ系の考察はほとんどしてないし見ていないですので予めご了承ください。 新劇場版3作のざっくり感想●「

          シン・エヴァンゲリオンを見る前に自分的メモ

          アニメ「無職転生」第6話感想 性的合意の問題を雑に扱ってるのが気になる

          今回は日常回として街の様子やボレアス家の面々、家庭教師の実際の様子、何よりヒロイン、エリスの魅力が描けていた回だと思います。正直手放しで褒めたいところですが、今作で初めて個人的に問題と思う箇所があったのでその点を考えていきたいと思います。 9歳児の寝込みに手を出すシーンはさすがにアウト 問題となるのは授業を抜け出したエリスが納屋で寝ているところにルディがやってきて、寝ているエリスの胸を触ったり、パンツを脱がそうとするシーンがあるのですが、さすがにこれはギリギリどころか余裕

          アニメ「無職転生」第6話感想 性的合意の問題を雑に扱ってるのが気になる

          アニメ「無職転生」第5話感想 エンタテインメントで本気出す回

          今回第5話の無職転生は大満足の回。一人原画で話題になっていましたが、今回だけでなく1話から通じてこの5話まで2時間の劇場版サイズといえます。序盤・中盤でそれまでの積み上げた演出が一気に花開いた!といえる展開だったのではないでしょうか。今回で3ヒロインも登場し、ここまでみてきた視聴者を本気で落としにかかってますね。見どころが盛りだくさんでしたので、時系列にそって感想を書いていきたいと思います。 冒頭は前回からの回答+軽快なコメディに前回ルディが馬車で連れ去られたところからの続

          アニメ「無職転生」第5話感想 エンタテインメントで本気出す回

          アニメ「怪物事変」3話まで感想~【少年マンガ】というより、【少年ペロペロしたいマンガ】じゃないだろうか(褒め言葉)~

          原作未読かつアニメ3話しか書いてないおっさんが書き飛ばした雑な暴論になりますので、以下、適当に読んでいただければ幸いです。 さて私のいいたいことはタイトルでも書いたとおり、 「少年マンガ」というより「少年ペロペロしたいマンガ」と思えるほど「少年」に対する独特のフェティシズムを感じる作品だということです。 なお作者「藍本松」氏は女性なのかなぁと思って見ていたのですが、調べてみるとやはり女性作家とのことでした。そこに対して是非をいっているのではなくて「少年」というものに対する

          アニメ「怪物事変」3話まで感想~【少年マンガ】というより、【少年ペロペロしたいマンガ】じゃないだろうか(褒め言葉)~

          アニメ「無職転生」3話まで感想

          現在放映中の無職転生のアニメを3話まで視聴。今回のアニメ化は演出・映像ともに素晴らしいと感じましたので、現段階で思うことを書き出してみたいと思います。 なろう系としての無職転生の特徴まず、なろう系としての本作の特徴を整理し、その後にそれらがアニメ版でどう生かされているのかを考えたいと思います。なお、私自身はweb版をだいぶ昔に既読済みのため多少のネタバレを含む記述になりますのでご注意ください。 まず、一般の「なろう」というサイトとその作品の特徴について考えてみたいと思いま

          アニメ「無職転生」3話まで感想

          GoToキャンペーンの騒動をみて最初に行うまっとうな反応は「ゲラゲラ笑い転げる」ことじゃないだろうか。

          アメリカの物理学者リチャード・ファインマンのベストセラー「ご冗談でしょう、ファインマンさん」は自分の好きな本です。今回の「GoToキャンペーン」の騒動を見るにつけて、ふとその中の「ラテン語? イタリア語?」という短いエッセイを思い出し、久々に読み直してみたのでご紹介したいと思います。 少年時代のファインマンさんはラジオから流れるイタリア語に魅了されデタラメのイタリア語を使うことを覚える。それをときどきいたずらに使って人を煙に巻くのが何よりお気に入りだったらしい。なんとなくタ

          GoToキャンペーンの騒動をみて最初に行うまっとうな反応は「ゲラゲラ笑い転げる」ことじゃないだろうか。

          神童は輝き、木村王位は二度負ける。だがしかし…

          王位戦第2局 木村王位-藤井七段の将棋をabemaTVでみていました。 どうにも熱が冷めやらないので、感想というか、ボヤキの駄文になります。 本局の99%が「木村ツエー!!」でできていた…はじめにいいますが、自分は木村王位に防衛してほしい人間です。藤井さんも大ファンではありますが、この度はさすがの藤井さんも負けていいじゃないかと祈る者です。最年少タイトルは棋聖戦でとればいいじゃないしょうか? という自分からみて今回の敗戦はなかなかに痛いものでした。 私見ですが、今回の将棋

          神童は輝き、木村王位は二度負ける。だがしかし…

          映画「ジョーカー」はハードな「天気の子」である

          さきほどのレイトショーで「天気の子」みた同じ映画館で「ジョーカー」を鑑賞。意外というべきか、必然というべきか「天気の子」を観たときとまったく同様の鬱々とした気分を引きずって映画館から帰ってきました。ただ一つ映画の外のポスター見たときに感じた『想い』を除いては…。と思わせぶりに言い放ちつつ、ひとまずそれは後回しにして、映画の感想を書いていきたいと思います。 以下ネタバレありです。 「天気の子」と構造を同じくする映画 「天気の子」についての感想は以前にnoteにて記載しておりま

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