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俳優になり切って音読しよう。音読は英語力をムキムキにする筋トレだ。

こんにちは!語学の裏側のSlovarです!

今日は英語力の筋肉をメキメキと付けていく方法についてです。

∠( ゚д゚)/  えっ!?

そんな方法があるんですか?

あるんです。小学校の国語の授業でよくやっていた、「音読」です。なるほなるほど、そんな子供だましな方法で英語力がUPするなら、今こんなに苦労していないと。

実は音読は筋トレと同じで、素人のやり方で取り組めばそれなりの力しかつかず、一方プロのやり方で臨めばムキムキになれるのです。そんなわけで、あなたの英語力に6 packが付くような音読の仕方を紹介していきます。

同時に、音読の奥深さ、美しさ、厳しさ、それがゆえの語学の愉しさまで、包み隠さず書いていこうと思っています。締めでは、ポジティブな気持ちで誰でも音読を楽しめる知恵を皆様にプレゼントしようと思っています。


1.音読は会話の予行練習。音読するほど英語力が上達する。


語学はスポーツ。ピアノもスポーツ。およそ、反復練習を要するものは全てスポーツです。もちろん、筋トレだって。


筋肉を鍛える方法が筋トレなら、英語力を鍛える方法は音読なのです。



そんな音読の最大のメリットは、何と言っても会話の予行練習が出来るという点でしょう。水泳に置き換えてみると分かり易いです。

泳ぐ練習をする時、地面の上で練習をしても、泳ぐ環境と違うので泳げるようになりませんし、水の中で使う筋肉とは別の筋肉が付いてしまいます。それゆえ、水泳の最高の上達法は水の中で泳ぐことだと言えます。


英語も同じで、話す力は話すことによって最も身につくと言えます。音読は、英文を実際に口に出して行うものですから、会話とほぼ同じ環境で英語を練習出来るのです。相手が居ないという点を除き。ところが、俳優になりきって音読すれば、「会話の臨場感」が醸し出されるので、相手が居ないという欠点をおよそ補うことができるのです。


2.俳優になりきって音読をする


本物の会話には相手が居るので、何かしらの感情を伴いますよね。一方、多くの人が音読をする時、棒読みをしてしまっています。

これでは、鍛えたい部分に負荷が掛かり切っていない中途半端な筋トレと同じです。

黙読はもっての外。イメトレだけで筋トレと同じ効果を期待するようなものです。

そこで、私がオススメしたい方法は、「俳優が台本を読むかのように音読する」ことです。

俳優は家に帰ってからも一人で台本を読んで練習をしますが、あたかもリアルな相手と話しているかのように音読をします。つまり、そのような音読は本物の会話と遜色ないのです。

ということで、みなさんが英文を音読をする時は、そのシチュエーションで話す人になり切って音読してください。

・ニュースのスクリプトなら、ニュースキャスターになりきって。
・会話文なら、その会話の登場人物になりきって。
・物語の朗読なら、自分がその物語に没入した気持ちで。

俳優のように音読をすると目で見る・耳で聞く・声に出す・心で感じる、の4つの感覚を同時に刺激できるため、練習した英文に磨きがかかるだけでなく、その文の単語や文法も覚えやすくなります。

ポイントは、味わうことです。

現在、5言語学習している私も、その文の裏にある気持ちを味わって音読をすることで語学力を鍛えています。ちなみに、味わい方にはコツがあるのです。ちょうど、美術品を鑑賞する方法があるように、言語の味わい方にもコツがあるのです。そんな方法を私なりに「玩読(Gandoku)」と名付け、私の英語塾で教授させていただいております。

非常に奥が深い話なので、最も基本的な味わい方を1つ紹介しますね。

声色に注目してください。


人が怒るときには、それにふさわしい理由があります。

同じように、とある声色には、それにふさわしい感情があります。

それは何なのだろう?と思いを馳せながら音読していくのです。この点1つを意識するだけでも、音読によって鍛えられる英語力が大きく変わります。

音読は至ってシンプルな方法で、小学生から、演劇部の人、プロの俳優まで活用していますが、そのシンプルさ故に奥が深いのです。レオナルド・ダ・ヴィンチも言っています。

シンプルさは、
究極の洗練である。

(レオナルド・ダ・ヴィンチ)


英語を習い初めの段階で知っておけば、これほどためになる学習方法は無いのですが、その習得 (玩読) には、様々な知識が必要なのです。

ちょうど筋トレ術を身に着けたい人が、筋肉の名前や性質を先に知っていけないのと同じように。

ちょうど俳優が、物語の膨大な背景知識や、演技の妙について先に知っていけないのと同じように。

なんだか、その深さと膨大さに圧倒されそうな気持ちになるかも知れませんが、、、大丈夫。それでもポジティブな気持ちで、楽しく、音読に向き合っていける、とっておきの方法を最後に紹介したいと思います。


3.完璧主義者にならない。78:22の法則を知って楽しく英語力を上げよう。


こんな思い出があります。

英語力が貧相で何回音読してもお手本通りにできず、ずっと悔しい思いをしていたときの事。

音読回数を数えるため、紙に付けたチェックマークは100を超えていました。

でも、できない。
何回やっても、お手本どおりにできない。

そんな時、救いになった言葉があります。

78:22の法則」
というユダヤの法則です。

何の比かと言うと、「できること=78%」「できないこと=22%」の比率なのです。ユダヤ人には大富豪が多いことで知られていますが、これは成功するための知恵なのです。

生真面目な日本人は「仕事を完璧にこなそう」「完全に終わるまで帰れない。残業だ!」という考えに縛られる方が多いですが、ユダヤ人の成功者達はみな「22%は達成せずとも良い。失敗した部分は次の日にやろう」という(日本人の感覚からすれば)適当な考えのもとで大業を成してきたのです。

これに込められたメッセージは2つあります。1つは、「完璧主義者になってはいけない」です。

78%しかできません!

良いじゃないですか。

次の日に出来るようになれば。


ここで2つ目のメッセージ。前日できなかった22%の内、78%が出来るようになればいいのです。どういうことか?

毎日78%の成長をしていけばいいのです。前日できなかった22%のうちの78%が翌日改善されていれば良いのです。

日にち単位が難しければ、週単位でも良いです。今週できなかった22%のうち、78%が翌週できるようになっていれば良いのです。

決して、完璧主義者になってはいけないのです。

なぜなら、
完璧主義者は自分を責めるか
相手を責めるかのどちらかだから。

これでは成長は見込めませんし、楽しくないので長続きしないです。スポーツだって同じでしょう。自分を悪い意味で責めてしまっては。成長の伸びしろがある人でも、成長できなくなってしまいます。

どうせ道は長いのです。楽しく行きましょうよ!


まとめ

音読は小学生からプロの俳優まで幅広い人によって行われていて、シンプルであるがゆえに、その奥行は無限大だ。英語を学び初めた人ほど早い内に身につけたい学習法ではあるが、その習得には知識と修練を要する。しかしそれは、音読から離れる理由にはならない。78:22の法則を意識すれば、楽しく、しかも確実に音読法も英語力もついてくる。音読する時は、俳優が台本を読むように、感情を込めて英文を読もう。コツは、英文を味わうことにあり。


ということで、奥の深い音読法についての記事でした。私自身、俳優を超えるレベルまで音読をマスターしたとは思っていません。まだ日々取り組んで、78:22の法則に沿って伸ばしています。それでも音読は10年以上継続してきたので、教えられる範囲では教えていますが、英語の先生といえども、学ぶことはたくさんあるのだなぁと日々痛感しています。

一緒に、日々精進していきましょう!

この記事が皆さんの英語学習の糧になったことを祈って。

それでは!

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。英語学習に苦しんでいる方、つまらなそうに嫌々語学を学んでいる方が周りに居ましたら、シェアしていただければと思います。楽しく、深く、語学に取り組める人が1人でも増えたら幸いです。