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あてにならない年金、頼りになる英語。年金破綻宣言、老後の安心は英語で要塞化。

こんにちは!語学の裏設定のSlovarです!

金融庁の年金破綻宣言。自分で何とかしてください。100年安心プランが100年自助努力プランにサイレント変更。

平均寿命が100歳に近づきつつあり、年金ぐらしの高齢者が毎月5万円の赤字を出す中、働き盛りの私達はどうしたらよいのでしょうか?

今日は英語という非日常な観点から年金問題について考えていきます。結論から言えば、「あなたが高齢者フリーランスとして月10万円稼げる英語力はないと生活が苦しいかもしれない」です。

この記事を読めば趣味・仕事・恋愛などの若者なりの理由で学んでいる英語が、ゆくゆくは老いて力なき自分を守ってくれる最後の砦になるという理由がわかると思います。だから、英語はできたほうが良いと。今のうちから。


1.年金破綻宣言とは?

これは先月末金融庁から出た報告書に由来し、平たく中身を3点にまとめると下のようになります。

・給付水準は下がります。年金の給付額も下がります。(でも年金は払ってね)

・「もう年金当てにならないから自助努力してね」

・「若者は毎月5000円拠出して30年投資、運用してね。責任はとらないけど。」

「今まで何のために年金を払ってきたの?」と腹立たしい思いをされる読者さんが多くだと思いますが、ここでは年金システムや政府の批判は行いません、語学系のブログですから。


代わりに、
語学を解決策として提示します。

積み立てた年金額が満額返ってくることは嘘であったとしても、あなたが語学を身につける上で支払った努力は満額以上で返ってくるので。


さて、まず年金破綻宣言が行われたことに嘘偽りが無いことを示すために、原文を引用してきました。


今後は、公的年金だけでは満足な生活水準に届かない可能性がある。年金受
給額を含めて自分自身の状況を「見える化」して老後の収入が足りないと思
われるのであれば、各々の状況に応じて、就労継続の模索、自らの支出の再
点検・削減、そして保有する資産を活用した資産形成・運用といった「自助」の充実を行っていく必要があるといえる

実際に原典を読んでみたい方は下のリンクからどうぞ。

*毎月5,000円捻出し投資にあてる話についてはコラム参照


2.人口ピラミッドから見える未来①「英語化」

小学校の社会の時間に人口ピラミッドについて学んだと思います。富士山型なら、少数の高齢者を多数の若者で支えているから安心な社会。

反対に壺型なら、多数の高齢者を少数の若者で支えているから、不安定な高齢化社会。

日本は富士山型から壺型に推移しています。
そこに移民政策が関わると......

労働者=社会を支える側、老人=社会に乗っかる側として考えると、社会を今後動かしてくのは外国人労働者ということになります。

現在、年金ぐらしをしているお年寄りは月5万円の赤字を出していると冒頭で書きました。これは日本がまだ「日本語環境社会」であるという前提で成り立っている数字です。

それでは今の20代30代が定年になる頃はどう変わっているか?

まず社会の前提が移民の溢れる「(準)英語環境社会」になっているでしょう。つまり、あなたが高齢者になって働こうと思ったら、今より英語の飛び交う社会になっていると。お年寄りになってからも英語を使って仕事をしないといけないという社会。

もちろん中には英語を使わなくても仕事ができる、運の良いお年寄りになれるかもしれません。しかし稼ごうと思うのなら日々働いてお金を蓄えている外国人労働者をターゲットにしたほうが儲かるのがセオリーではないでしょうか?

貯蓄を崩してい生活している同じ境遇のお年寄りよりも、現役で稼いでいる人のほうが消費に対して抵抗がないので、英語を通して自分のサービスを売っていくのが当たり前の世の中になるかもしれません。



3.人口ピラミッドから見える未来②「低賃金化」

次に低賃金化です。今でさえ、年々サラリーマンの平均給与は下がっています。入社したて~35歳くらいまでの給与は上昇傾向を見せていますが、中堅社員~定年に近づく社員は給与は年々下がる傾向にあります。

さて、今後ますます減っていく労働人口を補うために、移民の量が増えていきますので、英語ができない人はもらえる給与に大きな差が出てくることになるでしょう。


以前、留学関係の記事で書きましたが、留学先では「英語力格差=給与格差」という現象が起きています。英語が主軸の英語社会においては、英語の上級者を頂点とする、序列のピラミッドが出来上がります(下記事第2章)。

多くの日本人語学学校生は英語力に難ありなので、そのピラミッドの底辺に属することになります。


「ふーん、なるほど。でも対岸の火事だし、ここ日本だし?心配要らないじゃないか」


もちろんこんな現象は「これまで」日本では起きてきませんでした、それは日本が日本語社会だからです。 (来日した留学生の間では、日本語力格差=給与格差は当然起きています。)

が、今後日本がずっと保ち続けてきていた、単一民族社会=日本語社会という構図が移民によって崩れることでしょう。そうすると、今まで留学先でしか起きることのなかった「英語力格差=給与格差」が日本国内で起きはじめます。(と私は"勝手"に予想しています。)


ここで真剣な問いを投げかけたいです。


企業の視点から見て、若くて英語ができる労働者と、年寄りで英語ができない労働者、どちらを採用したいですか?


仮に英語ができたとしても、老齢のせいで会社の中に居場所があるとは限りません。

ではどう稼ぐか?

自分で稼ぐのです。

英語を使って?

そうです英語が必要になる方が多いと思います。

高齢者フリーランスが当たり前の社会になる気がします。


4.高齢になったあなたが月10万円を稼ぐには

・今後移民が増えて、社会が英語化しはじめる
・今の20代30代が年を取るにつれて給料が下がる
・会社に属して働ける可能性が絶望的
・現在年金ぐらししているお年寄りは毎月5万円の赤字を出している
・今後年金支給額が減っていく

以上の5点を踏まえると、

高齢者フリーランスとして月10万円ほど稼ぎ続けないといけない

と言えるのではないでしょうか?

。。。

。。。

背筋が凍るような結論だと思います。


ところで、高齢者がフリーランスとして働くにはどんな英語が必要なのでしょうか?

一緒に考えていきましょう。


まず生物学的な大前提として、
人は老いると醜くなります。

(一部例外を除く)


容姿の面で遥かに若者に劣る高齢者が、「英語は伝われば良いのサ」などと豪語しており、伝わりにくい英語を話していたら?


容姿が醜い上に、英語まで醜かったら?


答えは言うまでも無いと思います。相手にされません。高齢者の英語に求められるのは年齢に相応しいだけの風格、つまり教養のある英語ではないでしょうか?

事実、私の大親友とも言える90歳のオーストラリアのおじいちゃんは、顔は皺だらけでも抜群のユーモアに富む英語を話しているので若い人に囲まれて生きています。

それゆえ、

・英語は単に伝わればいい。
・ブロークン英語、グロービッシュ英語でいい。

という考え方はこれからの時代を見据えると非常に危険ではないでしょうか?若い今のうちなら英語はブロークンでも若さゆえの可愛さ、おもしろさで英語力の不足をカバーできますが、お年寄りがそれをやった瞬間相手にされなくなるでしょうから。

中にはブロークン英語を話すお年寄りでも若者に人気が出ることもあると思いますが非常に稀です。若者の国際交流イベントに参加している高齢者の95%くらいは隅で浮いています。若者に気に入られ、仕事をお願いされる高齢者はごく少数なのでしょう。

ゆえに、あなたが高齢者フリーランスになり、月10万円を外国人労働者から稼ごうと思った場合、教養が光る英語を話せるのが望ましいと言えるのではないでしょうか。お年寄りであるがゆえの「醜さ」というハンデをカバーできるので。

と言うより、まずそこをカバーしないとお客さんに嫌われてしまうのでフリーランスとして成り立たないことでしょう。


「語学は生きることがテーマ」という主張は私のブログをいつも見てくださっている方にとっては耳にタコが出来る代物かもしれませんが、隠れ前提として寿命が100年であることも含まれています。

寿命が100年のこの時代を、幸せに生きるための語学でもありますし、不幸に生きないための語学でもあるのです。(もちろん普段先生として英語を教える時は、この辺の事情も良く踏まえて教えています。)

迫りくる運命の波に乗れるか、溺れるか。どんな英語を話すかが、あなたを守ってくれる砦になるか、あなたを追い出す砦になるかを決めてしまうとしたら、明日からどんな英語を勉強しますか?


まとめ

年金だけでは足りない。現状ですら年金暮らしをしている高齢者は月5万円の赤字を出している。今後年金支給額が減ることを考えれば、月10万円は高齢者フリーランスとして稼ぎ出さなければならないだろう。

移民が大量に受け入れられるようになり、英語が事実上の公用語になるかもしれない日本で、高齢者にとって英語はもはや必須だ。ただし、高齢者の"生物学的な"見劣りをカバーできるだけの立派な英語に限るだろう。


いかがでしたでしょうか。この記事が皆さんの将来を考える糧になったことを祈って。

それでは!


PS

この記事では高齢者がフリーランスとして働くために必要な要素のうち、英語力という一面だけ取り上げました。実際は、体力・健康・気力・専門知識など複数の要素が関わってきます。これら全てが揃った上でどんな英語が大事なのかという話をしました。

また、今の20代30代が高齢者になる頃には、AIの発達により社会が上述とは別の変化を遂げている可能性もあります。そもそも若者すら労働が必要ない時代が来るかもしれません。が、そんなことはあてにできないので、最悪のシナリオを想定して英語の準備、スキルの準備をしておくのが、最適解だと言えるのでしょう。

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