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爆破までは望んでない(20200830)

生理1日目は部屋にこもって日がな寝ると決めているので今月も概ねそうした。が昨夜予約しておいた洗濯が8時ごろに終わり、ガチャン、ピー、ピーという音で起こされた。仕方がないのでベッドから出て洗面所とベランダを往復してもう一度ベッドに潜ろうとしたらぎえっと声が出てしまいそうなお腹の痛みに自分でびっくりする。胃も痛いし、腰も痛いし、メガネが重くて頭も痛いし、子宮はもちろん痛いし、生理の重い軽いはひとまず置いといて、毎月これでは、世の女性とは私も含めて大変だ。


ベッドに潜り込んだものの、少し目が覚めたので白湯を入れてぼんやりとすすりながら次に読む本を物色する。次は西川美和の『映画にまつわるXについて 2』を読むことにする。1を夢中になって読んだので、続編が出てくれて嬉しい。


今日が生理であることはわかっていたので昨日のうちに観たいもの読みたいものは最低限済ませることができたのでそれだけでもこの土日は成功したと言っても大丈夫。

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『三つ編み』震えた。生まれも境遇も社会的立場も全く違う3人の女性の物語がまさに三つ編みのように重なっていく。それぞれが勇気を出して踏み出した行動はそれ自体は小さな一歩でも、世界を渡り誰かに行き着く。私たちは繋がっている。一生会うことがなくても、あなたから受け取っているものがある。

『三つ編み』は正直次作の『彼女たちの部屋』よりも良かった、個人的には。昨夜映画を観る前に夕食に寄ったサイゼで一気に読んで、しばらく体と心臓の震えを抑えることができなかった。素晴らしかった。今でもあの素晴らしさに満たされている。たとえ一生会うことがなくても私たちは世界の誰かと常に接続し、繋がっているのだと、それだけでどれほどの勇気と連帯感が湧いてくるのだろう。


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『ようこそ映画音響の世界へ』スピルバーグが「映画は映像と音」と語ったように映画に鳴り響く音は時に映像よりも早く心臓に響く。その「音響」がどのような構造を持って、映画史でどんな変遷を辿り、何を経て進化してきたのかが丁寧に語られる。大好きな映画たちの音に込められた幾重ものメッセージ。


先日会った女性からもらったDEAN&DELUCAのフルーツバーを齧って昼寝に潜り込んで15時半ごろに起きて、正直もっと寝るつもりだったけれど仕方がないのでまたベッドから出て、先週あたりから書こうと思っていたエッセイをぱちぱち打ち込んでいたらいきなり大雨が降ってきて慌てて洗濯物を取り込んだ。

最近雷混じりの夕立が毎日のように降るけれど、去年はもっと8月の早いうちから夕立が起きていたような気がする。今年の8月は明日で終わってしまうし、そういえば台風もまだ大阪には来ていない。いずれにしても私は夕立も雷も苦手なので、エッセイを中断して布団を頭まで被ってやり過ごす。


チャドウィック・ボーズマンが亡くなった。実は彼が出演している映画、どれも観たことがない。『ブラックパンサー』ですら。この人が生きているうちに観ておけば良かったなと後悔している。せめて『ブラックパンサー』くらい。アカデミー作品賞にノミネートされたことは知っていたし、本当は劇場で見ようかなと思っていた。思い留まったのは、ひとえにマーヴェルシリーズを全く知らなくて、尻込みしてしまったからだった。だけど今となっては、観ておけば良かったな。

いろんな人が彼の早世にRest in Powerと言葉を送っている。いい言葉だと思う。Rest in Power. 力とともに。



しかし、低用量ピルも飲んでいるけれど不快が綺麗さっぱり消失するわけではもちろん無いので(飲み続けているとそのうち生理自体が消える人もいるらしいが)何しか少しでも快適に過ごせる方法は無いものかとつい考える。

自粛期間中に注文したK+1%のサニタリー専用下着は気分を上げるのに結構役に立ったと思う。生地も柔らかくて温かくて、デザイン性はありつつもお腹を冷やさないように気を配ってくれているのだなと思ったし、締め付けもないし、こんなふうに、下着の観点から生理期間を楽しくしようという試みがいろんなところから立ち上がってくれると選びがいがあってもっと楽しくなるだろうなと思う。実際、サニタリー下着に力を入れているブランドも多く立ち上がりつつあるのだろうけど、今のところ私のときめきが一番光ったのはK+1%なのだった。


最近気になっているのは、先日twitterに流れてきた31日間チケットサプリ。生理期間とそうでない時期に使い分けるサプリというの、面白いなと思う。サプリなので、少なくともピルよりは体に負担はかからないだろうし、単純に、効果がどう出るかというより実物を見てみたい。試してみようかな、新しいものについては結構ミーハーなので。


仕事については毎日何かしらの気がかりを抱えて日々を過ごしているけれど、あと1日残った夏期休暇をどこで使うかを地味に悩んでいる。この日がいいかなと目星をつけておいた日に限って打ち合わせが入りそうな予感がするし、月末になると4連休がやってきて仕事の密度は増していくし、地味に困っている。どうしよう。

そういえば来月にはいよいよKyotographieが開幕する。のだが、これもまたいつ行くのがいいのか、そもそも行ける日があるのかよく分からなくなってきた。4連休、もういい加減一度帰省させて欲しいのだけど、実家から入県拒否を言い渡されるとそれはもう仕方がないのでKyotographieでも行くかとなるけれど。


あと、同じく来月末に私の脚本を上演してくれる倉敷の演劇部さんにも「よければ観に行きたい」と伝えていたけれど、今年は感染症対策で会場に入れるのは出場生徒のみ、その生徒たちも2週間前からの検温が義務付けられているらしい。やっぱり今年は大変だ、けれどそんな時にも毎年の大会を中止せずに開催しようとするその姿勢はとても大事なように思う。頑張ってほしい。

そんなわけで、9月を迎えようとしている。最近の私は安易に生理休暇を取りすぎなので、明日はきちんと会社に行って欲しい。



読んでくださってありがとうございます。いただいたお気持ちは生きるための材料に充てて大事に使います。